2018.03.27

高齢で不妊が起こるメカニズムとは?体質改善で妊娠を目指そう!

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どんな人にも起こり得る不妊。誰にでも可能性があるとはいえ、高齢になるとその確率は格段にアップしてしまいます。

避けようがないともいえる不妊ですが、体質を改善することで、不妊を乗り越えることも可能だといわれているのです。

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晩婚化の影響で増えているつらい高齢不妊

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女性の社会進出に伴って、晩婚化が進行している現代。

晩婚化に伴い、妊活に取り組みはじめる年齢も高くなってきています。

こうした社会背景があり、高齢不妊が大変増えています。

高齢不妊のメカニズムを知って、おすすめの体質改善法を実践していきましょう。

高齢妊娠の定義と妊娠確率

35歳以上の女性は高齢と判断される

高齢妊娠とは、35歳以上での初産のことを指します。

いいかえれば、妊娠において35歳以上の女性は、「高齢」と判断されることになります。

少し前までは、30歳以上の女性が高齢とされていました。

しかし、晩婚化が進むとともに医療の発達も進み、35歳まで引き上げられることとなったのです。

高齢女性の自然妊娠確率

女性は、加齢と共に自然妊娠できる確率が減っていきます。

もともと女性は、産まれたときから体内にある卵子の数が、減る一方となっています。

その数は年々減少していき、閉経を迎える50歳前後でゼロとなるのです。

また、卵子は若いほうが自然妊娠できる確率が高くなります。

こうした理由があり、高齢女性での自然妊娠の確率は、18%ほどとされています。

20代女性で25%ほどとされているので、確率が下がっていることが分かります。

さらに年を重ねるとともに、この確率は一気に下がっていってしまうのです。

高齢女性の不妊治療成功確率

高齢となり自然妊娠が難しくなると、不妊治療に踏み切る女性が多くなります。

しかし、不妊治療を乗り越えて自然に妊娠できる確率は、わずか15~20%ほどに留まるといわれています。

20代での不妊治療でも、なかなか成功しないといわれている中で、高齢という条件がついてくると、ここまで確率が下がってきてしまうものなのです。

そこで、不妊治療の末に、体外受精を試みるという夫婦も増えています。

医療の発展が著しい現代では、体外受精のほかにも、人工授精などさまざまな方法が確立されています。

とはいっても、これらの方法でも100%妊娠できるという保証はないのです。

高齢女性が不妊になりやすい理由

排卵の感覚が長くなる

高齢になると不妊になりやすい理由としては、排卵の間隔が長くなってしまうことが挙げられます。

通常ならば1カ月に1回、不要となった卵子が排出されることを排卵と呼びます。

この排卵には、二つの女性ホルモンのバランスが、非常に重要なポイントになってきます。

ホルモンがそれぞれバランスよく分泌されているからこそ、定期的な排卵が起こるのです。

しかし高齢になってくると、ホルモンバランスは乱れやすくなります。

また閉経が近付くとともに、ホルモンのバランスは、自然に排卵しにくい状態になっていきます。

そのため、排卵の間隔が長くなってしまうのです。

排卵の間隔が長くなって不定期になってしまうと、当然生理周期も乱れてきます。

すると、排卵のタイミングが分かりにくくなり、自然妊娠しにくくなってしまうのです。

子宮系の病気が発生しやすくなる

若い女性でも、病気になる可能性がある子宮。

年を重ねれば、それだけ子宮系の病気が発症しやすくなってきます。

たとえば、子宮筋腫や子宮内膜症などは、誰でも発症するリスクがあるといわれています。

これらの病気では、少なからず子宮にダメージを与えてしまうことも多くあります。

そして、自然妊娠が難しくなってしまうということも、中にはあるのです。

染色体異常の発生確率が高くなる

加齢とともに、卵子の鮮度も落ちていきます。

すると、たとえ妊娠に成功したとしても、染色体異常が発生する確率が高くなってしまいます。

染色体異常が発生すると、子供に障害が残ってしまったり、流産や死産となってしまったりすることも多くあります。

この染色体異常は、現在の医療では手の施しようがありません。

もちろん、20代の若い女性でも、染色体異常を起こす可能性はあります。

そんな中でも高齢のケースでは、染色体異常の発症リスクは、非常に高くなるのです。

卵子の老化が進行する

高齢となればなるほど、卵子の老化が進行していきます。

これは、女性ホルモンの分泌が低下していくことに由来するもので、卵子の鮮度を保つことができなくなってくるのです。

卵子が老化すれば、それだけ自然妊娠できる可能性は減ってしまいます。

鮮度のよい卵子でも、妊娠できる確率は決して高くない自然妊娠。

老化が進めば進むほど、自然妊娠が厳しくなり不妊となってしまうのです。

高齢不妊女性におすすめの体質改善法

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卵子の老化を防ぐサプリメントの服用

高齢で不妊に悩んでいる女性には、体質を改善することが重要です。

なるべく新鮮で、健康な卵子を保つことこそ、不妊を脱するポイントといえるのです。

体質改善には、卵子の老化を防いでくれるサプリメントが活躍します。

多種多様なサプリメントがありますが、中でもミトコンドリアやビタミンEはおすすめの成分となっています。

また、妊娠において欠かせない成分である「葉酸」も、しっかりと摂取しておくことが大切です。

サプリメントを選ぶときは、なるべく無添加で体に優しいものにすることもポイントです。

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妊娠しやすい体を作る漢方薬の服用

妊娠しやすい体作りのための漢方薬も、大変おすすめです。

漢方薬は、さまざまな生薬で作られた、体に優しく作用する薬です。

中でも、当帰芍薬散は、高齢不妊におすすめしたい漢方薬です。

当帰芍薬散は健康にもいいので、ぜひ服用していきたい漢方薬の一つといえます。

最近では、ドラッグストアでも手軽に手に入る漢方薬。

忙しくてなかなか医療機関へ出向けないという人にも、おすすめです。

肥満を予防するための適度な運動

肥満は、不妊には悪影響となります。

さらに妊娠しにくい体質となってしまうので、健康的な体形を維持することも大切なのです。

健康的に体形を維持するためには、健康的な食事と適度な運動が必要です。

過度な食事制限などをするよりも、適度な運動をする方が体にも優しく効果的といえます。

また適度な運動により代謝もアップするので、妊娠しやすい体に近付けるのです。

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あきらめずにまずはできることから始めてみよう!

高齢になると、不妊に悩む女性が大変多くなります。

これは加齢によるもので、そのほとんどのケースが仕方のないことです。

とはいっても、晩婚化が進んでいる現在では、一昔前に比べると、圧倒的に高齢妊娠の比率が高くなっています。

高齢でも自然妊娠するためには、体質を改善して健康を保つことが大切です。

大変なことに聞こえるかもしれませんが、体質の改善は日々のちょっとした工夫で始められます。

サプリメントや漢方薬は、身近な店舗で簡単に手に入ります。

適度な運動も、明日からでもすぐに取り入れられるものです。

まずは自分にできることから始めて、高齢でも不妊を乗り越えていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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