着床時期には着床を知らせるために基礎体温が下がることで知られています。
妊娠したのか妊娠超初期では分かりづらいということもありますが、妊娠した兆候を見極めるために、基礎体温が下がったときには他にも症状がないかチェックしてみましょう。
妊娠の第一歩でもある着床が成功したのか、基礎体温の変化で分かるともいわれていますが、そのサインはどのようにあらわれるのかや、今自分に起こっている体温の変化や兆候について気になってくることも多くなるものです。
着床成功した場合に、基礎体温の低下は起こるものなのか掘り下げるとともに、下腹部の痛みなど妊娠のサインについて触れていきます。
まずは基礎体温の測り方をまちがえてしまっている場合にも基礎体温の変化が起こってしまいますので、自分の測り方は正しいものなのかもう一度確認してみてくださいね。
できるだけ婦人体温計を使用して、毎朝はかれるように片手を伸ばせばすぐ届くような枕元におきます。
そして起きたらすぐ測ります。
このとき状態を動かしたりせずに手だけ動かして測りましょう。
測る場所は舌の裏です。
基礎体温の記録は0.0℃の位までしっかりと変化を記載しましょう。
体を動かすと正確なデータが取れませんので気をつけてください。
基礎体温が低いということは妊娠を少しばかり遠ざけてしまいます。
どちらかといえば、基礎体温が高い状態のほうが着床は成功しやすいといわれていますが、まったくしないというわけでもありません。
改善していくために、基礎体温が低い原因についてポイントごとに見ていきましょう。
まず考えられるのが、「生活習慣の乱れ」です。
不摂生が続いたり、睡眠不足などが原因と考えられています。
生活習慣の中でも睡眠はとても重要で、睡眠不足となると自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。
自律神経は交感神経と副交感神経両方がバランスを取り合っている状態が正常です。
しかし睡眠不足になると、どちらかが優位になってしまいバランスが崩れていきます。
交感神経が優位になってしまうと体が緊張状態になってしまい、血管収縮をおこし血行不良となります。
そして血液中の活性酸素か増えてしまうと血液が酸化してしまいドロドロに。
よってさらに血行が悪くなり結果的に基礎体温が低下してしまうのです。
まずは良質な睡眠をしっかり取れるように時間を確保してください。
精神的なストレスの蓄積は、生理の予定日になっても生理が来ない生理不順を起こしていたり、基礎体温を下げたりしてしまう女性ホルモンの乱れに密接にかかわってきます。
基礎体温は女性ホルモンの一つである卵胞ホルモンと黄体ホルモンの高低で推移しています。
卵胞ホルモンが優位にある卵胞期には基礎体温は低く、黄体ホルモンが優位にある黄体期には基礎体温が高くなります。
ですので精神的なストレスの蓄積によって女性ホルモンが乱れてしまい、結果基礎体温が低くなってしまうのです。
過度なダイエットによってストレスになったり、拒食や過食などの摂食障害になってしまったりバランスの取れていない偏食をしていても、基礎体温は低くなります。
ダイエットは適度に行うのならよいのですが、無理をしてしまうと体がそこについていかず、他の障害や症状が生まれてくる場合もあります。
また食べるものによっても体を温めたり、冷え性を改善させたり、妊娠してから必要となる栄養素もたくさんあります。
もし食生活が乱れがちなのであれば、一度食生活改善のために食べたものを記録してみて、栄養素や食べなくてよかったものなど選別してみるのはいかがでしょうか。
着床が成功した場合にも基礎体温が下がる場合があります。
妊娠の兆候としてアメリカでは広く知られている「インプランテーションディップ」は、この着床時に基礎体温が下がる現象をさしていて、高温期から生理開始までの期間中の大体7~10日目ごろに0.3度ほどガクッと基礎体温が下がる場合が。
ただ起こる原因については医学的にもわかっていません。
基本的に着床時の体温は、基礎体温でいうところの「高温期」の体温で、通常であればこの高温期が18日以上続くと妊娠している可能性があがってきて、21日以上続いてくると妊娠している可能性が高くなるのです。
インプランテーションディップで、基礎体温が低下するのは1~2日程度といわれていますので、3日以上続くのは低温期に入っていたと考えられます。
またインプランテーションディップとは別に、高温期が10日以下で低温期に入ってしまった場合には病気の可能性もありますので注意しましょう。
基礎体温の高温期期間は個人差もあり6~12日と開きがあり、ちょうどよく着床時期に基礎体温が下がったということもありますが、高温期がそのまま維持されることも多く、基礎体温の変化については個人差の大きい部分でもあります。
ですのでタイミングを見計らっていても体温が下がらない場合も。
この着床時に体温が下がる場合、こちらも個人差がありますが、高温期間に約0.2~0.3℃ほど下がる人が多いようです。
しっかり基礎体温を測れているのであればこの変化に気づくこともできるかもしれません。
また他の妊娠の兆候などがないかも見極めながら、着床しているのかの判断材料の一つにしましょう。
この着床の際の高温期に基礎体温が下がる原因については、いまだにはっきりとした医学的な原因はわかっていません。
ですので、本当に着床が基礎体温に何らかの影響を及ぼしているのかということもわからないのです。
下腹部の痛みは「着床痛」と呼ばれ、痛みの感じ方や期間などその程度には個人差があります。
ちくちく刺すような痛みであったり、鈍痛、違和感を感じるなどいつもの生理のときの痛みとは違うものの、区別がつきにくいものです。
大体着床時期である生理予定の1週間前くらいから起こり始めますが、具体的にいつまでという明確なものはなく、出産まで続く人や痛みを感じてから1週間で治る人もいます。
着床時に起こることで考えられるもので、生理とは違う少量の出血がある場合があります。
これを「着床出血」と呼びますがこちらも個人差がありますので、着床していても出血がある人とない人がいます。
着床出血は、排卵日から7~10日ほどたったころに子宮内膜に着床するときに起こる出血で、生理が来ていると間違えることも多いです。
特徴としては経血とは違う茶色いドロッとしたおりもの状のものか、うっすらとした血が2~3日出ます。
眠気や頭痛、体のだるさと熱っぽさを感じるようになります。
疲れやすくなった・だるさが抜けない・めまいが現れるようになったなど、多くの人が何かしらの症状を体からのシグナルをキャッチしています。
決して病気などではなく、体が妊娠モードに移り変わるためにがんばっているのです。
妊娠に気が付いてからでもいいので、睡眠や体を休めるような生活を取り入れていきましょう。
妊娠初期では起こるさまざまな症状は、本当に個人差があるものばかりでデータの通りではありません。
ですので、例えば着床時期に着床痛がおこらなかったからといって、病気なのではないかなどと疑う必要もないのです。
個人差があることを理解しながら、ストレスを溜め込まずに妊活を楽しんで行うようにしましょう。