2018.03.14

着床で起こる「寒気」の原因は?妊娠超初期を上手に乗り切る方法!

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妊娠がわかる妊娠超初期のころには、寒気を感じる人が多くいます。

寒気は妊娠している身体にとって大敵であるため、寒気から身体を守る必要があります。

寒気が起こる考えられる原因や対処法を知っておくことで、身体をしっかりと守ることができます。

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着床前後に寒気はなぜ起こるの?

着床と寒気のメカニズム

一般的に受精卵が着床する時期が妊娠3週目ごろと言われています。

また、この時期は妊娠超初期の時期となります。

この時期に寒気を感じる人も多くなります。

寒気には、風邪のような寒気、めまいを伴う寒気、手足などの先端が冷たく感じるような寒気など、人によって感じる寒気はさまざまです。

着床をすると、高温期がいつもより長く続きます。

そのため、熱っぽい日が続き、風邪のような寒気を感じる場合があります。

また、妊娠をすると血液量は増えますが、ヘモグロビンの量は増えないため、貧血になりやすく、めまいを伴う寒気を感じる場合があります。

手足などの先端が冷えているような寒気を感じる場合は、妊娠によって自律神経が乱れ体温調節が上手にできていないことが考えられます。

着床時期に起こる寒気の原因は?

ウイルス感染による発熱の前触れ

関節痛などを伴う寒気を感じる場合は、妊娠ではなく、ウイルスに感染していて熱が出る前触れの可能性があります。

身体が寒気を感じている場合は、身体が感染したウイルスと戦っているサインです。

身体にウイルスが感染した場合、体温を上げることでウイルスをやっつけようとします。

そのため、ウイルスをやっつけるために身体の筋肉が収縮することで熱を作り、身体が熱くなるため、寒気を感じるようになります。

無理なダイエットによる冷え

無理なダイエットなどで、しっかりとした食事をとっていない場合、身体が低血糖を起こして寒気を感じる場合があります。

血糖値のコントロールをすることができず、安定した血糖値の値を維持することができない状態になっていることを低血糖と呼びます。

また、低血糖になった場合、寒気だけではなく、手の震えや発汗、のどの渇き、口唇の乾燥など、さまざまな症状が現れることがあります。

貧血による血流の悪化

貧血とは、血液中のヘモグロビンの量が足りない場合に起こる症状です。

妊娠をすると、体内の血液量は急激に増えていきます。

しかし、体内にあるヘモグロビンの量は変わらないため、貧血になりやすくなります。

寒気以外でも、身体が疲れやすかったり、だるい、動機、息切れ、めまい、立ちくらみ、冷え、頭痛など、人によってさまざまな症状がでてきます。

貧血による寒気は、多くの妊婦さんが経験する症状でもあります。

そのため、自己判断で薬を内服するのではなく、病院への受診がおすすめです。

ストレスによる自律神経の乱れ

不安や過度なストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れ、自律神経の乱れにもつながってしまいます。

特に女性の場合は、女性ホルモンが乱れることで寒気を感じることが多くなっています。

自律神経が乱れることで寒気を感じるだけでなく、不眠やだるさ、肩こり、のぼせ、ほてり、イライラしたり落ち込みやすくなったりなど、さまざまな症状がでてくることが考えられます。

そのため、なるべくストレスをためないように、リフレッシュをすることが大切となってきます。

気温の急激な低下

寒気を感じる原因として、気温が急激に下がり身体が冷えてしまっていることが考えられます。

季節の変化によって気温の変化が起こったり、朝と夜との気温差が激しい時期に起こりやすくなります。

また、夏場に冷房を使用している場合は、外気温との差が激しすぎたり、エアコンの風によって身体が冷えてしまったことが考えられます。

特に、夏場では意外なところで身体が冷えやすいため、1枚多く羽織ったりするなど工夫しましょう。

妊娠によるホルモンバランスの変化

妊娠をすると、大きくホルモンバランスが変化していきます。

妊娠初期には、エストロゲン、プロゲステロンという2種類のホルモンが急激に増えていきます。

エストロゲンには、子宮内膜を厚くすることで身体を妊娠しやすい状態に近づける働きがあります。

また、プロゲステロンには、体温を上げる働きがあります。

この働きによって、外気との気温差が激しくなってしまい、ほてりや熱っぽさから風邪のような寒気を感じる場合があります。

妊娠超初期症状による寒気の特徴は?

妊娠3~4周目の時期に発生する

妊娠超初期に感じる寒気は、妊娠3週から4週の時期に感じることが多いようです。

受精卵が着床する妊娠3週から4週の時期は、着床によってホルモンバランスが大きく変化し、HCGホルモン、エストロゲン、プロゲステロンといった3つのホルモンの分泌が急激に増えていきます。

この3つのホルモンバランスが変化することで、自律神経が崩れてしまいます。

自律神経が崩れることで、体温の調節ができなかったりするため、寒気を感じる原因となってしまいます。

風邪のひき始めのような症状が出る

受精卵が着床して妊娠が成立すると、プロゲステロンと呼ばれるホルモンの分泌が急激に増えていきます。

このプロゲステロンホルモンの影響で、高温期が続きます。

頭痛や鼻水、眠気などの風邪のひき始めのような症状が出る場合があります。

また、鼻水は妊娠したことでホルモンバランスが乱れ、自律神経が崩れることが原因と考えられます。

この場合の鼻水は、透明でサラサラなことが多いです。

高温期が継続している

受精卵が着床して妊娠が成立すると、プロゲステロンと呼ばれるホルモンの分泌が急激に冷えてきます。

通常の場合、排卵期から次の生理予定日まで続くのが一般的です。

しかし、妊娠をした場合は、高温期が17日以上続きます。

高温期は、胎盤が完成する頃に終わり、体温が下がってきます。

また、早い人で妊娠12週から15週くらいには体温が下がり、遅い人でも妊娠20週までには下がることが多くなっています。

お腹の調子が悪くなる

受精卵が着床する妊娠超初期の時期には、下腹部痛や下痢などの症状が出る場合があります。

この時期に起こる下腹部痛や下痢なども、受精卵が着床したことでホルモンバランスが急激に乱れ、自律神経が崩れてしまったことが原因と考えられます。

特に、この時期に起きた下痢に関しては、下痢と同時に着床出血をしていないか、高温期が2週間以上続いていないかなど、他の妊娠による症状がないか確認する必要があります。

妊娠確定後の寒気対策

水分補給には温かい飲み物を選ぶ

妊娠が分かった後は、身体をしっかりと温めて冷やさないように気をつける必要があります。

特に、ショウガやニンニクなどの身体が温まる効果をもつ食材をスープなどにして飲んだり、ホットコーヒーなどを飲むようにしましょう。

身体を内側から温めることができます。

しかし、ホットコーヒーなどを飲む場合は、カフェインの入っていないノンカフェインのものを選びましょう。

カフェインには、胎盤を作る血液を減らし、胎児の発育を妨げる作用があります。

そのため、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。

お風呂に肩までしっかりと浸かる

お風呂の浴槽にしっかりと肩までつかることで、血流を良くして身体を温めることができるだけではなく、リラックス効果も期待することができます。

しかし、妊娠しているときは、長い時間お風呂に入ることで血流がよくなりすぎてしまい、子宮を収縮してしまう可能性があります。

そのため、お湯の温度は38℃から40℃で、10分程度の入浴がおすすめです。

また、半身浴をする場合は、10分から20分ほどにしておくようにしましょう。

カイロでリンパ節を温める

身体を温める手軽な方法として、カイロの使用もおすすめです。

特に、脇の下や首の後ろに貼ることで身体を温める効果が期待できます。

特に、首の後ろには太い血管があり、この血管を温めることで身体全体を効率よく温めることができます。

カイロを使用する場合は、長時間使用してしまったり、肌への圧力によって紅斑や水疱などの低温やけどに注意が必要です。

室温を調節して寒気から体を守ろう

妊娠をすると多くの人が風邪のような症状が発生し、寒気を感じます。

また、寒気による身体の冷えは、妊娠している身体にとって負担となってしまいます。

そのため、室温を上手に調節して身体を寒気から守ることが大切です。

特に、夏場はエアコンなどによって身体を冷やし過ぎてしまいやすいため、注意が必要です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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