妊活中や妊娠中のアルコールはNGだと、なんとなく分かってはいる方も多いはず。
では、なぜお酒を飲んではいけないのでしょう?
今回は、気付かないことも多い妊娠超初期の飲酒と着床の関係について詳しく解説していきます。
アルコールの性質を知り、妊活成功を目指していきましょう。
飲酒は胎児に影響を及ぼす可能性があると言われ、基本的に妊娠中の飲酒は避けたほうがよいとされています。
では、妊娠に気づかないことも多い妊娠超初期の飲酒は着床に影響するのでしょうか?
本記事では、飲酒と着床の関係性や、アルコールが体に与えるさまざまな影響について、詳しく調査しました。
妊娠予定のある方、必見です!
着床前の飲酒は少量の場合であれば、あまり心配する必要はありません。
実は、受精卵が着床していない段階は、正確には妊娠していない状態なのです。
はっきりと妊娠したとわかるのは、受精卵が着床したタイミングであることを覚えておきましょう。
着床前にアルコールを摂取してしまったとしても、少量であれば胎児や着床に影響することはほとんどありません。
ただし、着床後は少なからず胎児に影響を与える可能性があるので、妊娠の可能性があるときは飲酒を控えたほうがよいでしょう。
飲酒をすると、アルコールを分解するために臓器が活発に働きます。
過度な飲酒は体に負担がかかり、ときにホルモンバランスを乱してしまうことも。
ホルモンバランスが乱れると、イライラしたり体調がすぐれないといった症状が現れます。
少量であればそこまで気にする必要はありませんが、自分に負担がかからない飲酒量を把握しておくことが大切。
顔がすぐ赤くなったり、頭痛がする場合はアルコールに対する許容量が低いと考えられるため、注意が必要です。
飲酒によってホルモンバランスが乱れると、同時に性周期が乱れてしまう可能性があります。
整っていた生理周期がバラバラになってしまったり、排卵止まることで無月経になってしまうこともあるんです。
性周期の乱れは、妊娠に大きな影響を与えます。
性周期の乱れの原因が必ずしも飲酒であるとは限りませんが、普段アルコールを大量に摂取している方は、体のためにも控えるようにしましょう。
過度な飲酒は、不健康な体の原因になります。
毎日何杯も飲酒をしている方は、一度普段のアルコール摂取量を見直すことをおすすめします。
毎日大量のアルコールを摂取していると、それだけ臓器に負担がかかります。
また、摂取量が多ければ多いほど、解毒・分解にかかる時間が増加。
肝臓が悲鳴をあげている可能性があるので、飲酒は「ほどほどに」を意識しましょう。
1週間に2~3日は休肝日をつくることも大切です。
検査薬を使って妊娠が判明するのは、生理予定日の約1週間後。
着床状態が安定し、尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)値が検査薬の基準をこえると、陽性となります。
陽性が出て妊娠が判明した段階は、すでに受精卵が着床している状態。
この時期に飲酒をすると、胎児への影響が懸念されます。
検査薬をつかって陽性反応がでた場合は、飲酒を控えるようにしましょう。
アルコールを摂取すると、臓器の中でもとくに肝臓に負担がかかります。
肝臓に負担がかかることで、分泌されるのが活性酸素。
この物質は、細胞を酸化させる性質を持っています。
体内で活性酸素が増加すると、あらゆる細胞が酸化されて老化してしまうのです。
もちろん卵子も例外ではありません。
不妊治療中のアルコールの摂取は、卵子の質に影響を及ぼす可能性が高いので、できるだけ控えましょう。
体内の活性酸素が著しく増加すると「酸化ストレス」という状態に陥ります。
これは、活性酸素が細胞を酸化することにより、体に害が及んでいる状態。
老化だけでなく、動脈硬化などさまざまな疾患を引き起こす可能性が上昇するのです。
酸化ストレスが不妊の原因となることも少なくありません。
活性酸素を増やさないためには飲酒を控え、健康的な生活を意識しましょう。
飲酒は、男性にも他人事ではありません。
過度のアルコールを摂取すると、一時的に勃起不全にになってしまう可能性があります。
これは、アルコールの影響で脳が刺激を受けにくくなっていることが原因。
刺激が抑制され、勃起しにくくなってしまうのです。
少量の飲酒であれば問題はありませんが、ふらふらになってしまうほど大量の飲酒はNG。
女性だけでなく、男性も飲酒量を意識する必要があります。
妊娠判明前の飲酒は、胎児や着床にほとんど影響しません。
これは体外受精をした場合も同様です。
しかし、体外受精をしたあとの体は、排卵誘発剤や採卵などで負担がかかっている可能性が高いため、飲酒は避けたほうがよいでしょう。
体外受精をしてから妊娠がわかるまでは、やや時間がかかりますが、その間もできるだけゆっくり体を休ませることをおすすめします。
煙草に含まれているニコチンは、血管を収縮させる性質を持っています。
血管が狭くなると、血流も悪化。
子宮へ十分な血液が行き届かなくなることが考えられます。
また、喫煙することで子宮外妊娠や早産や流産のリスクが高まります。
着床し、妊娠が発覚したあとは喫煙を控えるようにしてください。
飲酒や喫煙と同時に注意したいのが、薬の服用です。
薬にはさまざまな成分が含まれており、妊娠に影響を及ぼしてしまうことも多いです。
薬に無知な方が自己判断で薬を服用するのはとても危険な行為。
体調が悪く薬を服用したい場合は、必ず事前に医師や病院に確認をとってください。
また、市販の薬であっても自己判断での服用はNGです。
妊娠超初期の飲酒が、胎児や着床に影響を及ぼす可能性はほとんどありません。
しかし、過度な飲酒が体にあらゆる負担をかけてしまうのは紛れもない事実。
妊活中であれば、できるだけ禁酒をしたほうがよいでしょう。
お酒好きな方にとって禁酒はとてもつらいものですが「量をコントロールする」「休肝日をつくる」などして、お酒と向き合っていくことが大切です。