妊娠がわかると私たちの身体には、さまざまな変化が起こるようになります。
その変化は、今まで経験したことがない変化なため、不安を抱えやすくなります。
しかし、妊娠で起こる症状を知っておくことで、楽しいマタニティライフを送ることができます。
赤ちゃんを授かると、お母さんの身体にはさまざまな変化が起こるようになります。
その変化の一つとして、つわりがあり、多くの人が経験する症状となっています。
つわりの開始時期は、多くの人が妊娠5週から6週ごろに始まる人が多く、妊娠12週から16週ごろまで続くことが多くなっています。
つわりの種類もさまざまで、吐き気や嘔吐の症状が現れる吐きつわり、お腹がすくと気持ち悪くなってしまう食べつわり、においに敏感になってしまうにおいつわりなど、人によって経験するつわりはさまざまです。
また、食べ物の好みの変化もつわりによるものだと考えられます。
一般的につわりが始まるのは、妊娠5週から6週ごろとなりますが、早い人では、妊娠3週から4週に始まる人もいます。
妊娠4週目は、最後にきた生理日から数えて28日後になるため、ちょうど生理予定日と重なるタイミングとなります。
わかりやすく言うと、排卵日の1週間後には、つわりが始まる人がいるということになります。
そのため、妊娠検査薬を使って妊娠の有無を調べることができるのが、生理予定日の1週間後からになるため、妊娠検査薬を使って妊娠がわかるよりも先につわりの症状によって、妊娠に気がつくケースもあります。
妊娠に気がつくタイミングとして、つわりと同時に着床出血が起こる場合があります。
着床出血は、受精卵が子宮に着床したときに起こる出血といわれていて、生理と勘違いしやすい症状があります。
着床出血は、生理開始予定日の前か、生理予定日のころに起こるため、つわりと同時に起きやすいのです。
着床出血の症状として、下腹部痛の症状が現れることがあります。
下腹部痛が起こる原因として、着床した後に分泌されるホルモンによって卵巣が腫れ、腫れたことで卵巣の周辺に痛みを感じることが考えられます。
一般的に高温期が続く期間は、排卵日から14日間程度と考えられています。
しかし、着床をすると、高温期が終わっても下がることなく、そのまま生理がはじまらないため、妊娠に気がつくきっかけとなることが多いようです。
微熱やふらつき、頭痛、めまい、だるいなどの風邪の症状と間違いやすいことが特徴です。
また、これらの症状も人によって変わってくるため、気になることがあれば産婦人科の受診がおすすめです。
ドラッグストアなどで購入することができる妊娠検査薬は、妊娠によって分泌されたホルモンに反応することで、陽性か陰性かを判断しています。
そのため、基本的には生理予定日から1週間後以上に妊娠検査薬を使用した際に、妊娠の有無を判定することができます。
しかし、受精卵が子宮に着床した際に起こる着床出血は、生理予定日より前か、生理予定日のころに起こります。
そのため、着床出血が起こった時点で妊娠検査薬を使用したとしても、まだ反応がでないことが多いです。
受精卵が着床してから起こるつわりの原因として、女性ホルモンの変化によるものが考えられます。
妊娠初期になると、身体がお腹にいるあかちゃんを守るために女性ホルモンの分泌を増やし、子宮を大きく広げていきます。
つわりの原因は、はっきりとは解明されていませんが、妊娠によって分泌されたホルモンが脳の中枢神経を刺激することで、吐き気を感じると考えられています。
また、妊娠による不安やストレスが、精神的ストレスへと変わり、吐き気を感じる場合もあるようです。
妊娠をすると、ホルモンバランスが影響し自律神経が乱れることで、精神的に不安定になりやすくなります。
最近では、マタニティーブルーとも呼ばれています。
妊娠をすると、お腹がでてきたり、つわりがでてきたりなど、さまざまな身体の変化を体験することになります。
そのため、不安になったり、心配になってしまうことがあります。
また、涙もろくなりすぐに泣いてしまったり、すぐにイライラしてしまうなど、感情面でも多くの変化が起こってきます。
不妊治療をする場合、受精卵を子宮に戻す胚移植という方法で治療することになります。
この胚移植を行った場合は、約14日から21日間は日常生活を送りその後妊娠の判定をするため、約2週間から3週間かかることになります。
受精卵を子宮に戻してから着床するまでは、約3日から5日ほどかかると言われています。
そのため、不妊治療によって胚移植をした場合は、だいたいの着床時期がわかります。
子どもが欲しいと思う気持ちが強すぎると、想像妊娠と言われる、妊娠していないのに妊娠したような症状が現れることがあります。
想像妊娠は、偽妊娠とも呼ばれ、妊娠初期段階に現れやすい心身症状です。
想像妊娠が起こってしまう原因として、子どもがほしいという願望が強いストレスになることで、脳が誤認し、卵胞ホルモンが多く分泌されてしまうことが考えられます。
主に、神経質な人や妊娠を焦っている人など、妊娠したいと強く考えすぎてしまう人に起こりやすい症状です。
基本的には、つわりは着床後か、着床とほぼ同時に起こることが多くなっています。
しかし、稀に着床をする前につわりのような症状がでてしまう人がいます。
しかし、この場合は、つわりではない可能性が考えられます。
着床前に起こるつわりの原因として、心因的なものが原因として考えられます。
特に、不妊治療している人に起こりやすく、着床する日にちがわかってしまっていることで、身体が敏感になり、つわりのような吐き気を感じてしまうと考えられています。
つわりが始まると、赤ちゃんとお母さんとの間に胎盤が作られ始めている証拠となります。
この時期に、お酒を飲んだり、たばこを吸ってしまうと、胎盤を通して赤ちゃんにまで届いてしまいます。
妊娠中のお酒やたばこは、受精卵が子宮内膜以外で着床してしまう子宮外妊娠や早産、流産が起こりやすくなります。
そのほかにも、常位胎盤早期剥離や胎盤の位置が低いことで子宮の出口を塞いでしまう前置胎盤になる確率も増えてしまい、自然流産の確率も上がってしまいます。
いずれも、赤ちゃんやお母さんの命に関わる場合もあるため、妊娠がわかったら、お酒やたばこは控える必要があります。
妊娠していることがわかったら、働いている場合は、産休や育休を取得するか退職するなど働き方を変える必要がでてきます。
そのため、仕事の引継ぎも必要になるため、職場への報告を行いましょう。
職場へ妊娠の報告をする場合、胎嚢と心拍が確認することができ、正常な妊娠と確定し、流産の確率が低くなる妊娠4カ月以降が望ましいとされています。
また、安定期に入った妊娠5カ月に入ってから報告するケースもあります。
病院に行く前につわりのような症状が出た場合、風邪のような症状がでても風邪薬の服用は控える必要があります。
特に、つわりの症状は、風邪の症状にも似ているため注意が必要です。
妊娠初期は、赤ちゃんの心臓や中枢神経、手足などの大切な器官がつくられる時期となっています。
この時期に風邪薬などの市販薬を内服してしまうと、薬によっては奇形などの影響を受けやすくなることがあるため注意が必要です。
妊娠初期は、ホルモンバランスの変化などから眠気やだるさ、つわりなど、身体にもさまざまな変化がでてくる時期となります。
この時期は、しっかりと睡眠をとっていても、辛くなりやすいのが特徴です。
この時期に無理をしてしまうと、自律神経のバランスが乱れていることで貧血や立ちくらみ、めまいなどが起こりやすくなります。
これらは、立ちっぱなしの仕事をしている人ほど起こりやすい症状となってきます。
もし倒れた場合に、お腹をぶつけてしまうと、赤ちゃんにとってもよくない場合があるため、辛いときは無理せずに休むようにしましょう。
ここまで、着床やつわりについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
妊娠をすると、女性の身体にはいままで経験したことないような変化が現れます。
その中で、代表的なものがつわりです。
ですが、つわりは多くの人が経験しますが、その症状には個人差があります。
なかには、つわりの症状が出ない人もいます。
妊娠による症状には、個人差があることを忘れず、楽しいマタニティライフを送りましょう。