着床したときに痛みが起こることを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
着床したときの痛みと生理の痛み、痛む場所や痛みの強さ、期間にどのような違いがあるのか?
着床したときの身体には腹痛の他にどのような変化があるのかを調べてみました。
月経予定日の1週間前~直前くらいまでの間に痛みが起こると、生理痛ではなく着床による痛みである確率が高いといわれています。
痛みを感じる時期や痛みの度合いで、着床の痛みか生理痛かを見分けることができるのでしょうか。
また、痛み以外でも着床を知らせるサインがあるのでしょうか。
受精卵が、子宮内膜に着床するタイミングで腹部に痛みが発生する場合があります。
その痛みは「着床痛」と呼ばれることがありますが、医学的には認められていない痛みで、専門家の中には排卵痛の一種だといっている方もいます。
着床痛は、起こる人起こらない人もさまざまで、起こる人の中にも痛むタイミングや場所などに個人差があります。
着床痛を感じる場所にも個人差があります。
足の付け根やお腹全体、片方の卵巣のあたりなど人によってさまざまな場所に痛みを感じます。
痛みを感じる人の中で、最も多い部分がへその下あたりの下腹部です。
下腹部がズーンと引っ張られるような鈍痛や、チクチクした痛み、生理痛や排卵痛に似たような痛みなど人により感じ方や場所にも個人差があります。
一般的に着床痛が起こりだすタイミングは、受精の約1週間後で受精卵が子宮内膜の絨毛に根を張るタイミングです。
分かりやすい見方だと、月経予定日の1週間前~直前くらいまでの間に痛みが起こると着床痛の可能性が高いです。
排卵から着床までは、10日程度時間を要するため、このタイミングで痛みを感じる場合が多いと考えられます。
一般的な着床痛は、月経予定日の1週間前~直前くらいまでの間に起こった後に、起こってからすぐにおさまる方や、痛みが起こりだしてから1週間続く方、しばらくの間痛みが続いて治まったあと、また痛み始めるなど、期間もさまざまです。
具体的に痛みが続く期間は断定しにくいため、長く続く場合や辛い場合は、病院を受診することをおすすめします。
受精卵が子宮内膜に潜り込み、着床をする際に子宮内膜が少し傷つけられることにより少量の出血が起こる場合があります。
その量はごくわずかで、通常はおりものと混ざって出てくるため茶色っぽいおりものが出てくることがあります。
また、この出血は1日でおさまることが多く、生理予定日より早いタイミングで出血がある場合は着床出血の場合があります。
身体に強い負荷のかかるマラソンや登山などの激しい運動は避けた方がよいでしょう。
激しい運動は、体力を極度に消耗し、流産をしてしまう可能性があります。
着床時期は、身体に負荷のかかりすぎる過度な運動は避けましょう。
妊娠時は、ヨガや軽い運動などで、新陳代謝を活発にし基礎体温を上げて、ホルモンバランスを整えていきましょう。
着床痛がどうしても痛くて痛み止めを飲みたいとき、もし妊娠を希望しているのであれば自己判断で服用することは避けましょう。
一部の薬には服用することで赤ちゃんが奇形となってしまう可能性のあるものも存在します。
また、我慢できそうな痛みであれば横になったり、身体を温めてとにかく身体を安静にすることで多少安らぐことがあります。
たばこは子宮の劣化と妊娠しづらい身体を作ってしまい、着床後はお腹の赤ちゃんの奇形や先天性の病気を持たせてしまったりする可能性があります。
また、過度の飲酒は流産や早産などの可能性を高めてしまう危険性があります。
日頃から過度の飲酒や、習慣的にたばこを吸う方はこれを機にお酒の量を減らして、禁煙することを心がけましょう。
着床後は、おりものが増える人や、サラサラしたおりものに変化する人、着床出血により茶色いおりものになったりする人がいますが、おりものにも個人差があるため一概に通常のおりものの色や臭いなど断定ができません。
ですが、鮮血の混じった赤いおりものや、茶色いおりものが長期間続くなど少しでも不安がある場合は早めに病院を受診しておくと安心です。
排卵日以降は、黄体期と呼ばれる黄体ホルモンの分泌が盛んになり、女性の体温を上げて、受精・着床を起こりやすくするはたらきをしてくれます。
しかし、同時に胃腸のはたらきを低下させてしまい、吐き気や胃痛が起こってしまう原因となります。
妊娠超初期の胃痛の痛みは、なんとなく胃が重く感じられたり、食後にキリキリとした小さい痛みが起こるのが特徴です。
着床した後は、子宮の膨張による腸の圧迫により、下痢を引き起こすことがあります。
また、妊娠初期はホルモンバランスが変化し、腸のはたらきを低下させ、便秘や下痢を引き起こし、下腹部の不快感を感じてしまいます。
つわりのせいで食欲不振になり、水分不足などで便秘になってしまうこともあるので、日頃から水分補給や食事はきちんと摂りましょう。
卵子を温める時期を高温期といいます。
この高温期は、受精したときに備えて体内で十分に温められるように成長した卵子を、卵巣から子宮へ排出した後から温度が上がるような仕組みで、着床すると15週頃まで高温期が続きます。
逆に、妊娠していないと温める必要が無くなるために、子宮内膜を排出させるための月経が起こり体温を下げることにより、低温期に入ります。
高温期が続いていると着床している可能性が高いといえるでしょう。
妊娠検査薬の使い方は簡単ですが、説明書を読まずに誤ったタイミングで使ってしまうと、正しい結果を得られない場合があります。
検査薬の判定可能時期は「生理開始予定日の1週間後以降」です。
着床痛かな、と感じる痛みがあったらその後10日後くらいに使用すると判定可能な時期にあたります。
検査薬を使用する場合は、正しいタイミングで測定しましょう。
着床痛は誰にでも起こるものではありません。
痛みや場所、痛みの度合いも人によってさまざまです。
他の人と比べてしまって不安になることはありません。
もし、強い痛みを感じたら、横になったりして身体をできるだけ温めて安静にしておきましょう。
どうしても辛いときは我慢せずに、病院に行って診察してもらいましょう。