女性だから子供が好きなはず!
いえいえ、そんなことはありません。
女性同士で話してみるとよくわかりますが、意外に子供が苦手な人は多いものです。
そして、それは既婚者も同じです。
では子供が欲しい人、欲しくない人のそれぞれの悩みとはどのようなものなのでしょうか。
子供が欲しいと思う人にはどのような理由があるのか、欲しくない人にはどのような理由があるのか、それぞれ見ていきましょう。
パートナーがなければ、子供を持つことができません。
パートナーの気持ちと足並みを揃える上でも、自分の気持ちをしっかり確認しておくことが大切です。
そもそも子供を持つということには、どのような意味があるのでしょうか。
生き物は、自分のDNAを後世に残すためにパートナーを見つけ、子孫を残します。
それは個人の感情ではなく、有史以来ずっと続いてきた本能の部分です。
イギリスの進化生物学者:リチャード・ドーキンスはダーウィンの生物進化論をさらに推し進めて、動物が餌を摂ること、縄張りを守ること、交尾や子育てもすべて子孫を残すための行動だと提唱しています。
いわゆる愛情表現です。
相手を愛したいという気持ちが形となり、パートナーを精神的にも肉体的にも求めます。
その結果として、自然に子供が作られるのです。
そのため子供が欲しいという気持ちがなかったとしても、子供を持つことになります。
子供を愛せるかどうかはその人により異なりますが、大好きなパートナーの分身だと感じることで愛情が湧く事が多いです。
人が子供をほしいと思う気持ちには、どのような理由があるのでしょうか。
純粋に子供が好きだという気持ちがあります。
母性本能というのは、生まれつき備わっているものではないので、女性なら全員が子供好きだということはありません。
しかし、かわらしいものを愛でたり、自分より小さいものを守りたいと思う気持ちは多くの人が持っているでしょう。
子供というのは、小さくてかわいらしく、弱いものです。
そのために多くの人が子供をみて愛しいと感じます。
子供好きの人の多くが、できれば自分の子供を授かって育てることを望んでいます。
パートナーへの愛情が深い人も、子供を持ちたいと考えます。
なぜなら「子はかすがい」という言葉の通りに、大好きなパートナーと自分自身の愛の結晶が、子供という形で表現されるからです。
そして子供ができることで、パートナーとの結びつきがより強固になると信じています。
好きな人との子を授かって家庭を築きたいと考えている人も、真剣に子供を作ることを考えています。
子供が欲しくないと考える人も意外に多いものです。
そこにはどのような理由があるのでしょうか。
自分自身のやりたいことがはっきりしている場合、子供がやりたいことの妨げになると考える場合があります。
たとえば女性でキャリアアップを目指しているのなら、出産による長期の職場からの離脱や、育児にかかる労力は足かせに他なりません。
子供を持つことを躊躇することでしょう。
子供を育てるということは、容易ではありません。
自分の時間がなくなるし、好きなことができなくなります。
それがわかっているからこそ、子供を欲しくなくなってしまうのです。
子育てにはお金が必要です。
もしも家計がカツカツで、貯金ができていないようならば子供を持つことに二の足を踏んでしまうでしょう。
実際に出産から大学を卒業するまでの養育費は、平均して約1600万円ほどになります。
そこに教育費などもかかってきます。
教育費は公立の幼稚園から高校まで出たとして、約500万円。
国立大学を出ればそれにプラスして500万円です。
もちろん、私立となればずっと高くなります。
そのような現実を知っている人ほど、子供を欲しくないと考えます。
結婚と離婚の問題に、子供は深くかかわっています。
どのようなことが問題となるのでしょうか。
子供が欲しいという理由で、結婚を選択する人は多いです。
子供を作りたいと思ったら、パートナーが必要となります。
特に女性になれば、出産適齢期を過ぎてくると自然と子供が欲しいという欲求も強くなります。
婚活をしてパートナーをみつけ、結婚して子供を持つ。
このタイプの人は、そのような一連の流れを当然のこととして受け入れてています。
子供が好きではない、もしくは欲しくないけれど結婚する人もいます。
その場合はパートナーへの愛情や、将来の生活のことを考えて結婚するようです。
昨今では、あらかじめ子供を持たないと決めて結婚する夫婦も少なくありません。
特に金銭的な面で余裕がない場合に、そのような選択肢をとるカップルが多いようです。
子供が生まれてから最初の1~2年の離婚率が高いようです。
これは子供が原因の離婚が多いことを指しているでしょう。
そこには夫婦間の、子供に対する価値観の違いや、家事や仕事の分担の問題などさまざまな原因があります。
しかし親の離婚は、親を選択できない子供にとっては不幸でしかありません。
子供を作る前に、夫婦で子供に対する価値観のすり合わせをし、離婚に至らないように気をつけるべきでしょう。
子供が欲しい人、欲しくない人には、それぞれさまざまな理由があります。
しかし同時に、人には老化という現実もあり、子供を作ることができるのには年齢というリミットもあるのです。
いつかはほしいと思っていても、先延ばしにしていくことで欲しくてもできなくなります。
そういう現実に直面することもあるので注意しなければなりません。
まずは自分の本当の気持ちと向き合ってみてください。
そして次に、パートナーが子供を作ることに対して前向きなのかそうでないのかを確認してみましょう。
お互いの気持ちがそろっていれば何も問題はありません。
もしもすれ違っているようならば、とことん話し合います。
子供を持つか、持たないか、その答えに正解はありません。
まずは自分とパートナーの幸福がどこにあるのかを見つめ直しましょう。