不妊治療の主軸の一つは、食べ物による体質改善。
食べ物から、妊娠しやすい体をつくるのです。
妊娠にオススメの食べ物や、逆に控えたほうがよい食べ物を、理由をあげながらご紹介します。
いつからでも妊活を始められるよう、今日から食事について考えてみませんか?
その気になるまで、なかなか始められない妊活ですが、不妊治療中の女性や不妊治療の経験がある女性たちからは、
「体質改善をもっと早くしておけばよかった」
という意見が多く寄せられている現状があります。
不妊治療では、食生活による体質改善をドクターから指導されます。
何故なら、不妊の原因となるホルモンバランスの乱れ、疲れやストレス、冷え性といった症状は、食べ物でも改善できるからです。
食べ物を活用しての体質改善対策を始める参考にしてみてくださいね。
ここで今一度、自分の生活習慣を見直してみましょう。
妊娠するためには、ただ「健康である」だけでなく、「妊娠しやすいカラダ」であることが必要になります。
疲れやストレスがたまっていませんか?
睡眠不足になっていませんか?
ホルモンバランスが少しでも乱れてしまうと、いつの間にか「妊娠しにくいカラダ」になっているかもしれません。
まずは、基礎体温表をつけてみましょう。
ホルモンバランスが乱れていると、お手本通りの基礎体温表にはなりません。
ホルモンバランスが乱れていると分かった時点で、原因を詳しく探るために、早めに不妊症の検査を受けておくとよいでしょう。
妊活中の男女ともにオススメなのが、老化や病気の原因となる活性酸素を取り除く「抗酸化作用」のある食べ物です。
とくに、ビタミンEは強い抗酸化作用を持つので、ビタミンEが豊富に含まれる食材がオススメ。
ビタミンEはさまざまな食材に含まれているので、食事から摂取しやすい栄養素です。
また、妊娠初期に特に欠かせない栄養素として知られている「葉酸」は、妊活にも大活躍する栄養素。
子宮内膜を強化し、子宮内の血流促進に効果的なのです。
妊活を始めたら、積極的に摂取しましょう。
女性のカラダはデリケートで、月経周期によってホルモンバランスが変化します。
月経周期に合わせて食材を選びましょう。
低温期は卵胞ホルモン、エストロゲンなど、女性ホルモンが活発な時期。
ぜひ、女性ホルモンと同じ働きをする、イソフラボンを大豆製品からたくさん、摂取しましょう。
納豆やゴマ、豆乳に多く含まれています。
高温期は血液の質をよくする食材を、カラダを温めてくれる料理で摂るのがオススメです。
特に、鉄分は子宮内膜の材料となり、受精卵の着床を助ける働きがある栄養素です。
できるだけ、摂るようにこころがけましょう。
ホウレンソウやあさり、ひじきなどに多く含まれています。
そのほかにも、赤身の肉、魚、豆腐、青菜、海藻などもオススメです。
この時期は、エネルギーをたくさん使います。
栄養価が高く、栄養バランスのよい卵やナッツがオススメ。
これらの食材は、ビタミンやミネラルを効率的に摂取できます。
卵子の質をよくするには、抗酸化作用がある食べ物を摂ることが大切。
主にβ-カロテンやビタミンC、ビタミンEは抗酸化ビタミンといわれ、活性酸素を取り除く働きがあります。
酵素をつくるミネラルやタンパク質が豊富な食べ物、抗酸化作用のあるポリフェノールを含む食べ物も良いでしょう。
大豆やニンジン、トマトやピーマンなどがあげられます。
そのほかにも小松菜、ブロッコリー、玉ねぎ、カキ、海藻類、ごま、アーモンド、ブルーベリー、緑茶、ココア、赤ワインなどもよいでしょう。
豚肉などに多く含まれる、ビタミンB1は疲労を回復に役立つ栄養素です。
ビタミンB1+アリシンを一緒に摂るのがコツ。
アリシンという成分は、ビタミンB1の吸収を高める働きがあります。
アリシンは玉ねぎやニンニクに含まれているので、豚肉のレシピに加えてはどうでしょうか。
弱った胃腸によい食材は、ヤマイモやオクラといったネバトロ食材がオススメ。
また、ミネラルが豊富な食材を摂るとエネルギー代謝が良くなり、パワフルなカラダを作ります。
ストレス解消には、ハーブティーもオススメです。
香りを楽しみながら、一息つきましょう。
女性に多い冷え性ですが、不妊の原因になります。
冷え性の方は、子宮も冷えています。
ベッドとなる子宮が温かくないと、赤ちゃんが授かりにくくなってしまいます。
まず、良質なタンパク質で代謝アップすること。
温まる食材でカラダを温めること。
血液をサラサラにして血の巡りをよくすること。
ビタミンEで血流アップすることで、冷え性の対策になるでしょう。
血行を促進して、カラダを温める効果がある代表的な食材は、ショウガやネギ、根菜類(ニンジン、ゴボウなど)です。
逆にカラダを冷やすスイカやキュウリなどの瓜系の食べ物や、冷たい飲み物などを避け、内臓から体を温めるようにしましょう。
生理中はホルモンの働きのせいで、体温が下がります。
ですから、生理中は体調不良になりがちです。
ホルモンを整え、カラダを内側から温めるような食べ物を摂るように、こころがけましょう。
不妊の原因の50%は男性といわれています。
カップルが一緒になって妊活することが、より重要となってきています。
精子は酸化ストレスに非常に弱いので、抗酸化作用のある物をたくさん摂りましょう。
色の濃い野菜は抗酸化作用があると覚えておくと、外出先でもメニューが選びやすいかもしれません。
朝のオススメはバナナです。
エネルギー補給と抗酸化対策として、バナナを1日1本、習慣にするとよいでしょう。
妊活中は、つねに妊娠の可能性があります。
不妊に悪い食べ物は、できるだけ避けておくほうがよいでしょう。
生肉、生卵、レバー、うなぎ、カフェインは避けましょう。
またコーヒーはカフェインの量も多く、注意が必要です。
高濃度のカフェインは赤ちゃんの発育に悪影響を与える可能性があります。
いろいろ説はありますが、妊娠中は1日にコーヒーを、1~2杯程度が適切とされています。
妊活中はエネルギーを使います。
しっかりバランスのよい食事を摂り、外食やインスタントを避けましょう。
どうしても忙しい時は、一品つけ足すことで栄養が偏らないようにしましょう。
いろいろな種類の食材を食べ、和食中心の食事を1日に1回、摂るように心がけましょう。
おやつはビタミン豊富なフルーツや、ミネラル豊富なナッツを選ぶとよいでしょう。
外食はどうしても、味付けが濃くなったり脂質が高くなったりするので、メニュー選びで工夫してください。
高タンパク質のものや野菜など、色があるものを選ぶよう心がけましょう。
食材の組み合わせも工夫するとよいでしょう。
食事のとり方のポイントは、食事時間を決めましょう、
朝食は少しでも摂りましょう、昼食に重点をおき夜は軽めを心がけましょう、
早食いはせず、しっかり噛んで、味わいながら食べましょう、
夜は甘いものは控え、腹八分目にしましょう。
このようなポイントを押さえて、規則正しい食事をこころがけましょう。
妊娠に悪い習慣は、できるだけ避けてください。
せっかく摂取した食べ物の栄養素が、カラダの隅々まで届くように気を付けましょう。
赤ちゃんを迎えられるよう、少しずつライフスタイルを変えていきましょう。
睡眠時間中に分泌されるメラトニンは、活性酸素から卵子を守ってくれる重要なホルモンです。
睡眠もまた大切な要素です。しっかり睡眠がとれる環境作りをしましょう。
激しい運動よりは、血液の循環をよくし、基礎代謝をたかめる運動がよいでしょう。
継続できる運動がオススメです。
まずは、ストレッチやウォーキングを始めてみませんか。
赤ちゃんを授かるためのカラダ作りは、10カ月お腹で過ごす赤ちゃんのベッドを、体の中で準備するわけです。
パートナーと「食べ物」を一緒に学ぶことで、大切な要素に気づかされます。
それは今まで忙しく、自分のカラダを後回しにしてきた、ライフスタイルを見つめ直すよいタイミングになるでしょう。
自分たちと未来の子供のために、身近な「食べ物」というテーマから、パートナーと二人で、楽しく始めてみましょう。