不妊治療って、どんなことをするのだろう?
どのような検査を受けるのか?
薬の副作用は大丈夫?
初めての不妊治療には、さまざまな不安や疑問がつきまとうものです。
その不安や疑問を取り払ってくれるのが、担当医との相性ではないでしょうか。
疑問をぶつけてもしっかり答えてくれない、治療法や薬についても説明してくれないような担当医のもとでは、長期戦になるかもしれない不妊治療を、そのまま続けていくことは難しいかもしれません。
貴重な時間を無駄にしないためには、納得がいかない場合は転院を考えてみるべきです。
自分の体の状態に合った必要な治療、納得できる治療を受けるためには、慎重に医療機関・医師を選ぶことが大切です。
とくに、不妊治療においては、子宮や卵巣の状態、性生活にいたるまで、かなりデリケートな部分までさらけ出すことになります。
信頼できる医師でなければ、安心してすべてを委ねることはできません。
転院をした方の一番多い理由が、担当医との相性です。
信頼しているからこそ、辛い治療も続けていけるわけです。
転院理由には、なかなか結果が出ない、通院が不便、治療のステップアップがない、不妊治療の専門ではない…など、いろいろな理由があります。
不妊治療は、ある意味、時間との戦いでもあります。
すぐに結果が出るものでもありませんし、とくに30代の方は、時間の経過とともに妊娠の可能性もどんどん低くなっていきます。
治療方針や担当医に、少しでも疑問を抱いたら、その時が転院を決断するタイミングかもしれません。
不安や疑問が解決しないまま治療を続けるくらいなら、思い切って他の医療機関を探してみましょう。
医療機関を探すために、インターネットを活用する方も多いでしょうが、ネット情報を鵜呑みにせず、患者の口コミや近所の評判など、総合的な情報から判断してください。
不妊の専門性を追求するなら、産科より婦人科ですし、不妊治療専門の医療機関であれば、設備も治療法も納得できるはずです。
だからといって医療機関の規模や、医師の数、設備内容などが決め手となるわけではありません。
大切なのは、医師との相性です。
不妊治療は、全面的に信頼できる医師と、良好なコミュニケーショをとりながら、二人三脚で取り組んでいきたいものです。
転院する時には、受けた検査の結果や、治療の状況がわかるものを持参しましょう。
これまで診てもらっていた担当医に紹介状やカルテを提出してもらうことが一番ですが、それが難しい場合は、過去に受けた検査とその結果、治療内容などを記した自分のメモでも構いません。
そうすることで、同じ検査をやり直す必要もなくなりますし、新しく取り組むべき治療方法を決める判断材料にもなるからです。
もう一度、検査を受けたいという希望がある場合は、その旨を新しい担当医にしっかりと伝えましょう。
医療機関や医師によって、実力や実績に大きな差があるのが不妊治療です。
とくに体外受精や顕微授精は、健康保険適用外の自由診療ですから、積極的に取り組んでいる医師もいれば、そうではない医師もいます。
また、漢方薬を併用しながら取り組む医師もいますし、整体やヨガを取り入れ、妊娠しやすい体づくりを重視する医師もいます。
どの治療法が自分に合うのか、それは取り組んで結果が出るまではわかりませんが、これまでの治療で疑問を抱いたことを、ひとつひとつ見直していくことで、それなりの方向性が見えてくるのではないでしょうか。
転院先の医師にも、そのことを素直に伝え、一緒に新たな治療法を見つけ出すというぐらいの心構えも必要です。
あなたと医師との文字通りの二人三脚、それこそが、妊活で好結果につながる一番の近道です。
不妊治療は時間もかかれば、費用もかかります。
ここでは転院について書きましたが、現在、治療を受けている医療機関に通い続け、何度も何度もトライするということも大事なことです。
なぜなら不妊治療は、すぐに答えが出るほど単純なものではないからです。
妊娠できない原因も人それぞれ違えば、体質も異なります。
貴重な時間、費用を無駄にしないためにも、何度かトライしても結果に恵まれない場合や、担当医とのコミュニケーションがうまくいかないと感じているのなら、思い切って転院することも考えてみましょう。