2017.09.02

不妊治療と仕事を両立させるには?病院選びのコツとは?

ARTICLE

女性の社会進出が盛んになり、結婚してからも仕事を続ける女性が増えています。
しかし、仕事を続けながら不妊治療に取り組むとなると、そう簡単なことではありません。昔に比べれば、不妊治療に対する理解も深まってはいますが、それでもどこか後ろめたさを感じながら、不妊治療に取り組んでいる方が多いようです。

一番、気を遣うのが、検査や治療の度に休暇を取らなければならないことです。
そのため、不妊治療のために仕事を辞めざるをえなかったという方も少なくありません。

でも、仕事を続けながら不妊治療に取り組み、妊娠を成功させた方もいます。
不妊治療と仕事は両立できるのか、どんな問題があるのかを見てみましょう。

◆ 不妊治療と仕事、両立する上での問題点

悩むキャリアウーマン.jpg

初めのうちは、有給休暇などを有効に使って、治療に取り組んでいても、体外受精や顕微授精へステップアップするとなると、排卵周期に合わせて通院しなければならなくなります。
通院の回数も増え、検査日も直前になってから「この日に来てください」と伝えられます。

突然、仕事を休まなければならない場合や、早退する回数が増えてくるため、不妊治療を続けていくためには、どうしても職場の理解と協力が必要になります。
できれば職場には、不妊治療に取り組んでいることを、隠しておきたいものですが、そうはいきません。

また、経済的理由から、仕事を続けなければならない方もいます。
不妊治療にかかる費用、いざ出産となった場合の費用などを考えると、辞めたくても辞めることができないという事情もあります。

◆ 不妊治療と仕事を両立するコツは?

考えるキャリアウーマン.jpg

仕事を続けながら、不妊治療に取り組むために大切なのは、周りの理解です。
仕事で迷惑をかけそうな相手には、あらかじめ不妊治療について相談しておきましょう。

休んだ時のサポートも頼まなければならないし、とくにチームでプロジェクトなどに加わっている場合は、欠勤や遅刻・早退が多いと、チーム内で不信感を持たれてしまいます。

できれば、感謝の気持ちを伝え、快く協力してもらえるような環境にしておくことがベストです。
でも、初めのうちは理解を示していても、何度も続くと、周囲の見る目も変わってくることを心得ておきましょう。

それを防ぐためには、上司や同僚に「どうすれば仕事への影響を最小限に抑えられるか」という点について、相談しておくことが大切です。

◆ 不妊治療と仕事を両立させるための病院の選び方

笑顔キャリアウーマン.jpg

不妊治療を受ける病院の担当医とも、仕事と両立したいという意志を、はっきりと伝えておきましょう。
治療が早退や遅刻で対応できるのか、一日休みを取らなければならないかなど、治療の内容や流れを聞いておくことも必要です。

また、どうしても休めない曜日、時間帯などをあらかじめ伝えておくことで、職場へかける迷惑を少しでも減らすことも可能となります。

病院は、できる限り仕事に与える影響が少なくなる病院を選びたいものです。
病院は、職場の近くや通勤途中の通院しやすい場所にあるところが、仕事への影響が少なくなります。

仕事の途中で抜け出して病院に行くこともできますし、職場にもすぐ戻れます。

◆ 転職や雇用形態の見直しで、不妊治療と仕事を両立

女性面接.jpg

不妊治療への理解が得られ、全面的に協力してくれる職場なら問題はありませんが、むしろそういう職場は少ないと思われます。
事情が許すなら、フレキシブルに働ける職場への異動も考えてみましょう。

あなたの職場が、いくら全面的に協力してくれる環境であったとしても、多忙な時期には、なかなか休みを取るのは、気が引けるということもあります。

また、雇用形態を派遣やパートへ変更することができれば、不妊治療に取り組みやすくなります。
休みを言い出す度に気が引けているようでは、それだけでもストレスがたまります。

ただでさえ不妊治療は、精神的負担が重くのしかかるものですから、職場でのストレスが加わるようでは、せっかくの不妊治療にも悪影響を及ぼしかねません。
不妊治療へ理解が得られない、仕事がハードすぎるなど、仕事と不妊治療の両立が難しい場合は、思い切って転職を視野にいれることも必要です。

まとめ

仕事を選ぶか、不妊治療を選ぶかは、まさに究極の二者択一です。
不妊治療を決断する女性は、それなりの年齢になっている方が多いのが現実です。

仕事のキャリアを積み重ね、責任のあるポストに就いている方も少なくありません。
両立することができれば問題ありませんが、それが難しいとなると、どちらかの選択が迫られます。

しかし、不妊治療と仕事を両立させ、見事、出産に成功した方も多くいることから、両立は決して不可能なことではありません。

まず、周囲の理解を得るところから始めてみましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。