2017.09.12

「不妊が原因で離婚!?」不妊治療で離婚しないために…

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不妊治療には、時間や費用がかかり、精神的にも肉体的にも、相当なダメージを受けます。
その結果、夫婦仲に亀裂が走り、ついには離婚という決断を下す夫婦もいます。

残念なことに、この数字が年々増えているそうですが、不妊治療を受けようと思った時点では、決して夫婦仲が冷え切っていたわけではないはずです。

避妊をせずに普通に夫婦生活を営んでいながらも、妊娠することができなかったため、不妊治療を受けるという決断をしたはずです。
それなのに、不妊治療が原因で離婚に至ってしまうのは、とても残念でなりません。

不妊治療で離婚しないためには、どのようなことに気をつければいいのかをまとめました。

◆ なぜ不妊治療で夫婦仲が悪くなる?

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ちょっとしたボタンの掛け違い、意識のズレ…離婚に至る理由は、さまざまです。

不妊治療中の夫婦が不仲になるのは、どちらかが非協力的な場合や、いくらチャレンジしてもなかなか結果が出ないときです。
たとえば、

「夫が検査を受けてくれない」
「私だけが必死になっている」
「セックスがノルマのように感じる」

といった声も、不仲になった理由として挙げられます。

このような状態に陥るとすれば、何のための不妊治療なのかわからなくなります。
子づくりのためだけのセックスでは、夫婦が次第に冷え切った関係になるのは時間の問題でしょう。

また、不妊治療はプライベートな問題だけに、誰かに相談するわけにもいきません。
つまり、いろいろな悩みや不安を抱えていても、夫婦間で解決しなければなりません。

はじめは夫婦で力を合わせていたとしても、それが長期化していくにつれ、ストレスも重くのしかかってくるようになります。
いくら排卵日が近いからといって要求されても、残業もあれば、出張もあります。
その気にならないことがあっても無理はありません。

そんなことの積み重ねが、知らず知らずのうちに、夫婦仲に亀裂を生じさせてしまっているようです。

◆ 不妊治療がもたらす離婚という決断

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かつては、不妊の原因の大半が女性にあるとされ、子どもに恵まれなかった女性は、それを理由に三行半を突き付けらる…という時代もありました。
現在では、不妊の原因が男女半々にあるということがわかってきましたから、子どもに恵まれないというだけでは、一方的に離婚が認められません。

とはいえ、子どもが授からないことに引け目を感じている女性は多くいます。
夫や家族の期待に応えたい、という思いが強ければ強いほど、それがプレッシャーとなり、ストレスとして重くのしかかってきます。
さらにはホルモン治療による副作用も、心身に悪影響をもたらすことでしょう。

不妊治療が離婚の原因という、はっきりとした数字は出ていませんが、不妊治療中に夫婦間の仲が悪くなり、その結果離婚に至ることは決して珍しいことではありません。

◆ 不妊治療で離婚しないためには?

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不妊治療は、長期戦になることが多いものですが、四六時中、そのことだけを考えているのは精神的にも肉体的にも負担が大きすぎます。
疲れたと感じたら、少し休むことも必要です。
そして、何よりも大切なのが、夫婦でじっくりと話し合うことです。

不妊治療は、夫婦が協力し合うことが前提ですが、いつしかお互いの気持ちにズレが生じているかもしれません。
たとえば、不妊治療のステップアップはどこまで望んでいるのか、人工授精、体外受精まで進めるのかなど、確認しなければならないことはたくさんあります。

でも、常に、そのことだけを考えているようでは、結婚生活そのものに疑問も生じてくるでしょう。
時には、不妊治療から離れ、一緒に食事や旅行に出かけるなど、さらには排卵日を意識せずにセックスをすることも必要です。

大事なのはお互いの気持ちが通じあう、質の高い夫婦生活を数多くできているかどうかです。

まとめ

不妊治療は、夫婦二人三脚で取り組むものです。
決して、1人ではできません。
時間も費用もかかりますが、赤ちゃんを望む強い気持ちがあれば、夫婦で手を取り合っていくことで、きっと乗り越えられるはずです。

どちらかに不妊の原因があっても、それを責め立てるのではなく、お互いの気持ちを思いやることで、夫婦の絆もより深まることでしょう。
お互いが楽しめるストレス発散方法を探し、できるだけ楽しく、健康的な毎日を送ることが、不妊治療をスムーズに進めることになります。
長期戦となることが多い不妊治療では、常に悩みや不安がつきまとうものです。

また、なかなか結果が出ないことにイライラし、パートナーに当たり散らすことも多くなるものです。
そんなときは、赤ちゃんを授かろうと、不妊治療に取り組み始めたときの気持ち、つまり原点に立ち返ってみましょう。

そこには仲睦まじい夫婦と、愛らしい赤ちゃんの姿が思い描かれていたはずです。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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