不妊に効くとして、さまざまなサプリメントが市販されています。
しかし、不妊の原因は多様。むやみに利用せず、それぞれの栄養素の働きを理解してから服用することが望ましいです。
原因別にサプリを選び、妊娠しやすい身体作りに活かしましょう。
不妊の原因を解消するとされる栄養素はいくつかありますが、必要量を食事だけで摂取するのはなかなか難しいもの。
忙しい毎日の中で行う妊活において、必要な栄養素をピンポイントかつ手軽に補給できるサプリメントは、とても助かる存在です。
サプリの成分や服用の注意点について知り、うまく活用していきましょう。
子宮内膜が厚く柔らかいほど、受精卵が着床しやすいといわれています。
葉酸は、子宮内膜を理想的な状態に整える働きがあります。
葉酸の主な効能は、女性ホルモンのバランスの乱れを正す、自律神経を整えて血行をよくする、幸せホルモンと呼ばれるエストロゲンの原料となってストレスを軽減させるなど。
妊活にとって欠かせない栄養素です。
厚生労働省は、妊娠を望む女性は通常量に加え、1日に400マイクログラムを摂取することを推奨しています。
亜鉛は活性酸素除去物質の原料になります。
活性酸素が体内で増えると、細胞が酸化=老化します。
卵子も例外ではなく、老化すると染色体の異常が出やすくなり、受精や着床の確率も下がるとされます。
また細胞分裂の活性化をサポートする働きもあるため、亜鉛を補うことで受精卵の正常な細胞分裂を促し、着床率を上げる狙いがあります。
より効果的に妊活を行うためには、男性の摂取も必要です。
男性にとって亜鉛は、正常な精子の数を増やす効果が期待できるミネラルです。
ビタミン?は、卵子数の増加と妊娠率の向上に効くといわれる栄養素。
細胞の成熟をサポートする働きもあるので、卵子の質をよくするとされています。
血液中のビタミンDが正常値の人は、不足している人と比べ、体外受精での受精卵の着床率が高かったという研究結果があります。
また、もともとの数が決まっている卵子の減少スピードが緩やかになるともいわれ、妊活中は積極的に摂りたい栄養素です。
排卵を促し、妊娠しやすい身体を作るのがビタミンEです。
着床をサポートする女性ホルモン、別名「妊娠ホルモン」プロゲステンの原料にもなります。
ホルモンバランスを整える働きや血行をよくする作用のほか、抗酸化作用もあるので、卵子の老化を予防することでも知られています。
不妊治療中に病院でも処方されることのある栄養素です。
皮ふや粘膜を保護する作用を持つビタミンAは、子宮環境を整え、妊娠しやすい身体作りを助けます。
抗酸化作用もあり、活性酸素によるサビから細胞を守ります。
ただ、過剰摂取にはとくに注意が必要な栄養素です。
厚生労働省が提唱する妊婦の1日の「上限許容量」は5,000IU(アイユー)です。
その倍を長期に渡り摂取すると奇形発生の確率が上がるとする報告があります。
服用には主治医の判断を仰ぐのが賢明です。
カルシウムが不足するとイライラする、とは有名な話。
カルシウムは、精神の安定とストレスの解消に役立つ栄養素です。
いろいろと気を遣うことの多い妊活中、精神的に疲れを感じたら、意識して摂取してみましょう。
心穏やかに過ごすことで自律神経が整い、体内環境もよくなっていきます。
厚生労働省が推奨する「モノグルタミン酸型葉酸」配合のサプリメントです。
「モノグルタミン酸型葉酸」とは、食事で摂取できる葉酸に比べ、体内吸収率が高いとされる合成葉酸のこと。
こちらのサプリは葉酸 400μgのほか、妊活に良いとされている成分「ザクロ」「マカ」「たんぽぽ」「ローヤルゼリー」を配合されており、妊活に必要な成分が一度に摂れるオールインワンサプリです。
さらに、バンビーノを購入すると、妊活食に精通した管理栄養士によるメールサポートが付いているので、妊活に関する栄養や食事に関しての不安を直接相談することができます。
アフターフォローも万全の妊活葉酸サプリで、安心の日本国内製造です。
効率よく葉酸を摂取できるよう工夫された、妊活中・妊娠中・授乳中に飲めるサプリです。
鉄分とカルシウムのほか、21種類の野菜や27種類のビタミン・ミネラルを配合。
プラセンタ、コラーゲンなどの美容成分も配合されています。
葉酸をはじめとするビタミンB群を配合したサプリメント。
ビタミンB群には葉酸の働きを高める作用があり、一緒に摂取するのが理想とされます。
ビタミンB1、B12の疲労回復作用や造血作用により、妊娠するために、まずは健康な身体を。
そして妊娠中にも胎児の成長をサポートする栄養素が豊富に含まれています。
小麦やグルテン、乳製品、卵などがフリーで、ベジタリアン・ビーガンにも対応しています。
栄養素の中には、摂りすぎると健康を害する恐れのあるものが存在します。
身体によい栄養素は多ければ多いほどよいというのは誤解なので、サプリメントに記載されている摂取量はきちんと守ってください。
たとえば亜鉛を長期間に渡り過剰摂取した場合、貧血や、しびれ・麻痺などの神経症状、下痢などを引き起こす可能性があります。
女性ホルモンのエストロゲンに似たイソフラボンなども、摂りすぎるとホルモンバランスが乱れ、乳がんの発症率が上がるとする報告もあります。
サプリは決められた用法と容量を守り、副作用を引き起こさないよう注意しましょう。
不妊で受診し治療を始めている場合、市販のサプリメントを服用する前には、必ず主治医に確認するようにしてください。
とくにホルモン値に影響が出るサプリは避けるよう言及される場合が多いようです。
服用を考えているサプリの実物を持参し、主治医に成分表示を確認してもらうのが確実でしょう。
その他、サプリについて気になることがあれば相談してみるのも有益です。
毎日の食事に気を使っていても、栄養素が不足してしまうことは多々あります。
妊活中はより積極的に摂るべき栄養素が増えるため、サプリメントで補給できれば効率的です。
各栄養素の働きを把握し、自分にどの栄養素が必要かをきちんと理解した上で、必要量を継続して摂取していきましょう。