2018.07.04

受精は体調の変化でわかるかも。妊娠初期症状を知っておこう

ARTICLE

妊娠の初期症状は体調不良と間違えやすく、判定薬でも結果が出ない時期は妊娠と認識できません。受精・着床後の体調の変化を知ることで、妊娠への心構えを持つことができます。日常生活の中でも注意を払えるように準備しておきましょう。

妊娠すると体調が悪くなったりする

いきなり吐き気をおこして、妊娠が発覚するようなシーンをドラマなどで見かけたことがあることでしょう。あながち間違いではありません。妊娠すると体調が悪くなったりします。このような症状は、妊娠を自覚する前からはじまることがあります。妊娠することで体内のホルモンの働きが大きく変わり、ホルモンバランスが乱れるからといわれています。初期症状は妊娠を自覚できる、赤ちゃんからのサインでもあります。

受精したときに体内で起きていること

女性の身体の中で、卵子と精子が出会うことはとても奇跡的なこと。卵子と精子が出会って受精するだけでは妊娠成立にはなりません。受精卵が子宮内に着床することで妊娠成功となります。

受精可能なタイミング

妊娠するためには、まず受精しなければなりません。受精は精子が卵子にたどりつき、合体することで成立します。ただし個人差はありますが、精子には精子の卵子には卵子のそれぞれのタイミングがあり、受精できる期間が限られます。

卵管に到着するまでに、約5000万個から1億個だった精子はおよそ数百個に減ってしまいます。精子の寿命は2日から3日といわれていますが、卵子の受精可能な時間は6時間から12時間といわれています。卵子の受精可能な時期に精子が卵管にたどりつき、卵子の壁を破ることができなければ受精は行われません。そして数百個残った精子のうち、ひとつのみが卵子と合体して受精卵になることができます。

受精卵が細胞分裂を繰り返す

無事に受精を終えた受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を転がって移動し、7日から10日の時間をかけて子宮に到達します。子宮にたどり着いた受精卵は7日ほど子宮の中をただよいます。子宮内膜では着床準備のために内膜が厚くなっており、受精卵が根をはりやすくなっています。

子宮内膜に受精卵が根を張って着床となりますが、着床できる時期も決まっています。もし受精卵が根をはれなかったり子宮の中にいなかった場合は着床がおこなわれず、子宮内膜がはがれて月経がはじまります。着床し終えると胎盤がつくられ、母体から必要な栄養や酸素が供給されます。

妊娠を知らせる体調の変化

妊娠を知らせる体調としては、生理のときのような、風邪をひいたときのような症状が多いことが特徴。そのため、体調の変化が出たからといって、すぐに妊娠に結びつけて考えることは難しいです。どのような症状が考えられるのか、知っておくことで変化に気づきやすくなることでしょう。

体調の変化が出るタイミング

妊娠症状は早い人で、着床し妊娠3週目をすぎたあたりに出始めます。個人差があるので出ない人もいます。この時期の妊娠症状は妊娠超初期症状とよばれ、症状も個人差があります。

はっきりした症状ではなく、胸に違和感を感じ張りやチクチクするような痛みを感じる人、激しい眠気があらわれる人や動悸があらわれる人もいます。精神的に不安定になる場合もありますが、生理前の時期にもおきやすいのでこれだけでは判断できません。

腹部が痛くなる

下腹部が張ったり、チクチクした痛みを感じる場合があります。受精卵が着床するときに痛みを感じるので、着床痛といわれていますが医学的根拠はありません。着床痛を感じる、感じないも個人差がありますが、着床痛を感じる場所も個人差があります。腹部全体や太ももの付け根に痛みを感じる場合もあります。

風邪を引いたような症状

妊娠すると体内のホルモンバランスは変化します。妊娠を継続させ育てやすくするために、黄体ホルモンが分泌され基礎体温が妊娠前より上昇します。基礎体温があがり高温期が続くと、体が熱っぽくなったりだるさを感じたりすることがあります。

また眠気や鼻水・寒気などの風邪を引いたような症状があらわれることがあります。風邪と似た症状が出ることがあるので、妊娠してる可能性があるときは風邪薬の服用に気をつけましょう。

吐き気や食べ物の好みが変化する

よくみられる症状のひとつに、味覚や臭覚の変化や吐き気があげられます。胃がむかむかしたり、今まで好きだった食べ物や匂いが受け付けなくなる場合があります。妊娠したことでおきるホルモンバランスの変化が、自律神経に影響を与えることでおきていると考えられています。妊娠中期にはいると落ちつくことが多いですが、個人差があり、妊娠中は継続して症状が出る人もいます。

生理と異なる症状がある

妊娠3週目から4週目にかけて、まれに出血がおきるときがあります。月経と間違えやすいですが、子宮内膜に受精卵が着床したときにおきる出血なので、着床出血といわれます。

生理のような出血の色ではなく、うすいピンクか茶色いおりもののようなもののことが多く、出血量も月経よりはるかに少ないのが特徴です。期間は1日から3日で終わることが多く、また出血の時期も生理の時期より1週間ほど早い時期におきるようです。

自分の体調の変化に気付けるようにする

妊娠超初期はとくに、妊娠に気づきにくい時期です。女性は生理前後やストレス・気候など、外的要因・内的要因などで体調に変化を起こしやすいです。妊娠超初期の症状と体調不良とは症状が似ていますが、妊娠判定薬でも結果がまだ出ない時期なので妊娠とは認識できないことも多いです。

妊娠初期に薬を服用すると胎児に影響をあたえるため、服用には注意が必要です。妊娠症状が出ない人もいますし症状は人それぞれですが、妊娠の可能性があるなら体調の変化が妊娠を教えてくれるかもしれません。妊娠を希望しているなら、兆候に気づくことができるよう、体調の変化に気をつけましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。