2018.07.04

排卵日の基礎体温の平均はどの位?グラフ化して正しく把握しよう

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妊活するうえでは欠かせない、基礎体温の計測方法はご存じでしょうか。今回は基礎体温の基礎から測り方、記録の仕方、グラフの見方を解説します。基礎知識を身に着けて、妊活への不安を少しでも解消し、実際の計測時に役立てていただけたらと思います。

基礎体温は、自分の排卵日を調べる手掛かりになる

基礎体温を測ったことはあるでしょうか?基礎体温を測ることで、自分の排卵日を知る手掛かりになります。排卵日がわかれば妊娠が期待できる時期も把握することが可能になります。

基礎体温がいったい何なのか、どうやって測ればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?こちらでは、正しい基礎体温の測り方や、排卵日の基礎体温の平均などについて解説します。しっかり把握して、妊活へ役立てましょう。

基礎体温とグラフの役割について

基礎体温とは、運動や食事をとっていない、何も活動をしていない状態での体温のことです。体温は少し動いただけでも、さらには感情の起伏でも変化してしまいます。

そのため、基礎体温を測るときには寝起き直後に、起き上がらずに測りましょう。また、このときに使用するものは、風邪をひいたときに使う体温計ではありません。「婦人体温計」という、小数点第2位まで測れるものを使用します。

毎日測る基礎体温をグラフ化することで、妊娠をしやすい排卵期や次の生理日予測、自身のホルモン分泌に異常がないかなどを推測できるようになります。基礎体温から、体調管理やスケジュール調整がしやすくなるのです。

正しい基礎体温の測り方

基礎体温を正しく計測するためのコツや、グラフの作り方を解説します。

正しい基礎体温を測るためのコツ

基礎体温を測るときには、いくつかコツがあります。まず、寝起き直後に寝たままの状態で測りましょう。少し動いただけでも体温は上がってしまいます。またできるだけ同じ時間に測ると、より正確に測れます。

次に、毎日正しい位置で測りましょう。基礎体温計は、風邪をひいたときに使う体温計とは違い、舌の下に挟んで計測します。このときに、日によって違う場所に挟んでしまうと、それによって基礎体温の誤差が生じる可能性があります。同じ場所に挟むように、心がけましょう。

計測の方法に特別難しいことはないのですが、ちょっとしたことで体温は変化してしまいます。なるべく動かずに、正しい位置で測ることを意識しましょう。また、寝る前に基礎体温計を、手の届く位置に置いておくということも大切です。体温計をとるために、動くことを避けるためです。

グラフの作り方

基礎体温を測ったら、グラフを作って記録します。作り方は、まず月経初日を第1日目として始めます。グラフに点を記入し、そこから日々の数値を線でつないでいき、折れ線グラフにしていきます。

測り忘れた日は線を結ばず、体調を崩したときなどはグラフにメモしておきましょう。1カ月だけでは、リズムの把握には不十分なので、少なくとも2~3カ月は継続して測るようにしましょう。

排卵日基礎体温平均は?

基礎体温のグラフを作ると基礎体温の高い日と、低い日がグラフになって現れます。どんなグラフだと正常なのでしょうか。

正常な基礎体温のグラフ

基礎体温は、女性ホルモンの変化によって上下します。月経周期が25日~38日の正常な基礎体温のグラフでは、生理の開始日から14日程度「低温期」が続きます。低温期とは、文字通り体温が低めになる時期です。

その後排卵日を経て、今度は体温が高めになる「高温期」が14日程度続きます。この後、次の月経が来ます。このように、基礎体温は変化していきます。

4つの時期に分けられる月経周期

月経周期は、4つに分けて考えられています。まず卵胞ホルモンの分泌が増える「卵胞期」です。この時期に、子宮内では子宮内膜が厚くなり始め、受精卵を迎えるための準備をします。

次に成熟した卵子が排卵される「排卵期」です。この時期が一番妊娠の可能性が高いといわれている時期です。また、排卵日には、一番基礎体温が低くなるといわれていますが、実際にははっきりしないことも多いようです。そして黄体ホルモンの分泌が増える「黄体期」が来ます。受精卵の着床をサポートするために、さらに子宮内膜が厚くなっていきます。

そして最後に「月経期」です。この時期に受精卵が着床しなかった場合、使われなかった子宮内膜が体外へと排出されるのです。この4つの周期を、女性の体は繰り返しています。それらを基礎体温でグラフ化することによって、自分が今およそどの時期なのかを知ることができます。

基礎体温グラフが不安定なときは

基礎体温のグラフをつけて不安定になっているときに見られる3つの特徴と、その原因や改善方法を見ていきましょう。

不安定なグラフの3つの特徴

正常なグラフであれば、低温期と高温期の大まかに2つに分かれます。しかし、測り方が悪かったり、さまざまなことが原因で、不安定なグラフになることがあります。

不安定なグラフには、3つの特徴があります。

  • 高温期と低温期の境目がなく、常に体温が変動している
  • 高温期だけ体温がガタガタしている
  • 高温期がほとんどなく、低温期だけガタガタしている。

このような特徴が出ているのには、原因があるはずです。

そもそも、正しい測り方ができていないという場合もありますが、身体からの何らかのサインかもしれません。

基礎体温が乱れてしまう原因と改善方法

どのようなことが原因で、基礎体温が乱れてしまうのでしょうか。さまざまな原因が考えられますが、排卵がされていない可能性、または排卵をしていても、妊娠するための働きが十分に機能しておらず、排卵が正常に行えていない場合などがあります。ほかにも、ホルモンバランスの乱れや、生殖器内の病気などの場合もあります。病気以外では、ストレスや季節も基礎体温の乱れにつながります。

このような基礎体温の乱れを改善するためには、生活習慣を見直すことで、基礎体温も正常に戻ることがあります。過度な食事制限をせず、バランスのよい食事をすることや、しっかり睡眠をとること、運動をこころがけること、入浴の習慣をつけることなど、このような日常習慣も基礎体温へ影響します。

「病気やホルモンの異常が原因なのでは?」と思いがちですが、健康状態が大きく影響しているのです。グラフが乱れたからといって、すぐに病院となる前に、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。基礎体温の乱れを改善できるかもしれません。当たり前のようなことですが、身体と心をいたわってあげることが大切なのです。

妊娠のために基礎体温をつけて自分の体を知ろう

基礎体温をつけることによって、妊娠しやすい時期を知ることができます。しかし、グラフが乱れていては、排卵期がいつなのかが分かりにくくなります。

基礎体温の乱れを改善するためにも、身体の健康状態も重要です。自分の体の状態を良くすることで、妊娠への可能性もより高められるのではないでしょうか。

やはり妊娠するためには、自分の健康状態やストレスをコントロールして、管理していくことが大切です。あまり難しく考えずに、まずは基礎体温を記録してみて自分の体を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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