2018.07.04

「妊娠しにくい時期はいつ?」安全日を知る方法と注意すべき過ごし方

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基礎体温をつけたり排卵日の予測をしたりして、妊娠しにくい時期を知ることができます。しかし、コンドームやピルを合わせることにより、妊娠の確率を下げられます。望まない妊娠を避けるために、妊娠しにくい時期の予測の方法をくわしく解説していきます。

生理周期の中で妊娠しにくい時期とは

生理周期の中では、いつ頃が妊娠しにくいのか?こんな疑問をお持ちの女性も少なくないと思います。安全日とも呼ばれる、妊娠しにくい時期を知るためには、いくつかの方法があります。

今回は、その妊娠しにくい時期とはいつなのか、そしてそれを確認する方法について解説していきます。正しい知識を得て、希望しない妊娠は避けていきましょう。

安全日とも呼ばれる妊娠しにくい時期

卵子の寿命は、だいたい12~36時間だといわれているので、排卵が起きてから2~3日も過ぎれば、卵子は寿命を終えてしまいます。卵子が寿命を終えてから、次にまた、排卵期に突入するまでが、妊娠しにくい時期といえるでしょう。

この時期が、妊娠しにくい「安全日」と呼ばれているものです。ただし、比較的妊娠しにくいというだけで、実際のところは、全く妊娠が成立することがないわけではありません。

排卵が終わった後の生理前

排卵後に、子宮では黄体ホルモンが分泌され子宮内膜が厚みを増して、着床のために柔らかくなります。しかし、卵子の寿命は短く、12~36時間ほどです。着床せずに卵子が寿命を終えると、黄体ホルモンや卵胞ホルモンの分泌は減少し、子宮内膜は剥がれ落ち生理として体の外に排出されます。

排卵が終わって卵子が寿命を終えたあと、次の排卵日1週間前くらいまでが、比較的安全な日といえるでしょう。そしてまた、次のサイクルに入るために、子宮が卵胞を育てる準備を始めます。

排卵する確率の低い生理中

生理中は、妊娠する確率が低いと思っている人は多いと思います。しかし、精子の寿命は長いもので、5日間ほどあるといわれています。そのため、体調等による生理周期の変動により、生理後すぐに排卵があると、卵管内で生き残った精子と、受精してしまう可能性があります。

生理周期がいつも決まっていて、あまりずれがない人であれば、排卵日の2~3日後から次の生理までは、比較的妊娠する確率は低くなります。しかし、女性の体は体調やストレスなどで、生理周期に影響を与えます。生理が遅れたとか、今回は早くきたなどと、よく聞く話ですね。このように、確率は低くても絶対ということはありません。

卵子が着床しにくい生理後

排卵があったあと、受精せずに着床できなかった場合、子宮内膜はその役目を終えて剥がれ落ち、生理が起こります。生理後すぐに排卵が起こったとしても、子宮の中は内膜が剥がれ落ちたばかりです。

したがって、生理後は着床はしにくく、妊娠する確率は低くなるといわれています。

妊娠しにくい時期を知る方法

女性の体は低温期と高温期に分かれていて、高温期に入る直前に排卵が起こり、低温期になると生理になります。これは毎日、朝の起床時に体温を測り記録することで、だいたいの時期を知ることができます。

自分の基礎体温の動きを知ることにより、妊娠しにくい時期を知ることができるはずです。ただし、予測するには3カ月以上のデータをとったほうが予測しやすいでしょう。妊娠しにくい時期は予測できても、必ずしも妊娠の確率がないわけではありません。

基礎体温を測る

女性は基礎体温を測ることによって、自分の生理周期を把握できます。生理周期や排卵日を予測することで、妊娠しにくい時期を予測できます。

基礎体温を測るときは、起床時、起き上がる前に、寝転がったままで婦人体温計を使用して計測します。毎日同じ時間に測り、記録することをおすすめします。記録を残すことにより、妊娠しにくい時期を知るだけでなく、自分の体調管理にも役立てることができます。

排卵検査薬を活用する

薬局で市販されている排卵検査薬を使って、排卵日を予測することも可能です。この方法では、尿中の黄体ホルモンの値を測定して排卵日を予測します。

排卵日の4~5日前から測定し始めて、黄体ホルモンの値が上がり始めたら、排卵日が近いということです。毎日、同じ時間に測るようにして、あわせて基礎体温表を見ながら予測するとよいでしょう。

病院で超音波検査を受ける

排卵日を予測したいときには、産婦人科に行って超音波検査で卵巣の状態を確認して、予測することもできます。しかし、この検査でも正確な排卵日がわかるというわけではありません。

こうした検査でも、あくまで予測するにすぎないということを覚えておきましょう。

妊娠しにくい時期の性行為に関する注意点

正常に排卵のある女性なら、妊娠の確率は常にあります。妊娠しにくい時期だからといって、避妊具なしでの性行為は妊娠につながることがあります。妊娠をのぞまないのであれば、自分の生理周期を知ることも必要ですが、ピルを服用したり避妊具を使用することによって、より妊娠の確率を下げられます。

確実に妊娠できないわけではない

妊娠しにくい時期とは、一般的に排卵日の数日後から、次の生理が始まる前までの期間を指すことが多いです。しかし、妊娠しにくいとはいっても、人の体はそれぞれに生理期間が長かったり短かったり、または急に排卵が始まったりすることもあるので、確実に妊娠しないとは言い切れません。正常に排卵のある女性なら、妊娠の可能性は常にあります。

妊娠を希望するのであれば、排卵日などを予測することも有効ですが、まずは自分の体調管理を第一として、ストレスをためないようにすることも大切です。

生理中は性行為を控える

生理中というのは、ほとんどの女性が体に何らかの不調を抱える時期ではないでしょうか?個人差はありますが、腹痛や体のだるさを感じる人もいます。そして生理中は、免疫力も低下していますし、感染症のリスクも上がります。また、経血が逆流すると子宮内膜症になることもあるので、性行為はおすすめできません。

もし、生理中にセックスをする場合は、コンドームを付けるようにしましょう。また、経血の逆流を防ぐためにも、出血の多い時期は避けたほうがよいでしょう。

妊娠を避けたいならピルを活用する

女性なら、望まない妊娠は避けるべきです。基礎体温をつけて排卵日を予測しながら、妊娠しにくい時期を予測するだけでは不十分です。

コンドームや低用量ピル、子宮内避妊用具などと併用することで、妊娠の確率をより下げられます。

妊娠しにくい時期に適した過ごし方を考えよう

望まない妊娠は、女性の心や体にとって深い傷を残すことになりかねません。女性の体は非常にデリケートで、精神状態やストレス、睡眠不足や風邪などによっても、排卵日や生理周期に影響があるのです。

妊娠しにくい時期だからといって、油断せずに常に妊娠の確率があるものと知り、避妊具や避妊薬を使用することで、妊娠を避けることにつながるでしょう。もし、妊娠を望むのであれば、自分の体を守るためにも、生まれてくる赤ちゃんのためにも、パートナーと十分に話し合うことが大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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