2018.07.04

【生理が大量で悩んでいる】過多月経の原因と症状と対処法

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経血量の多さに悩んでいる女性は、意外に多いのではないでしょうか?そこで今回は、過多月経の症状や原因、正しい対処法などについて、一緒に見ていきましょう。さらに、更年期と過多月経との関係についても、取り上げていきたいと思います。

生理の出血量が多いのはどうして?

経血量が異常に多いと、不安になってしまいますよね。しかも毎月の生理のたびに、衣類を汚してしまったり、何回もナプキンを交換しなくてはいけなくなったりして、より生理が憂鬱になってしまうでしょう。

そこで今回は生理の出血量が多い原因と、適切な対処法を見ていきたいと思います。生理の出血量が多い方はぜひ、確認しておきましょう。

生理の出血量について

経血量が多いと、経血量の適正量はどのくらいなのかが気になりますね。しかし、女性同士でも自分の生理のことについて、詳しく話すということは抵抗があります。したがって、経血量の適正量が分からず、一人で不安を抱えている方も多いと思います。そこで、生理の出血量について詳しく見ていきましょう。

生理の出血量には個人差がある

正常な状態のときの生理の日数は3~7日ほどで、経血量は20~140mlとされています。しかし、経血量は個人個人で大きく異なりますし、ホルモン分泌のバランスによっても、経血の量は大きく左右されるのです。

そのため、経血量の変化が、日常生活で問題ないレベルのものであれば、あまり心配する必要はありません。しかし、ナプキンが1時間で交換しなくてはいけなくなる、または、寝ている間に経血が漏れることが心配で、安心して眠れないなど、経血量が多すぎて日常生活に問題が出ている場合は、なるべく早めに医師に相談しましょう。

出血量が多いという目安

正常な状態のときの生理では、1日目や2日目の経血量が多いときの昼間でも、昼用ナプキンで4~5時間は対処できます。もしも経血量が多いときに、昼用ナプキンでは1~3時間しか対処できないという方は、経血量が多いといえます。

出血量の多い少ないを判断するときは、どのような基準で判断すればよいのか、分からず不安な方も多いでしょう。そのような方は、ぜひこの基準を基にして、自分の経血量を判断してみてください。

生理で大量に出血するときの症状と原因

経血量が多いときには、特徴的な症状が見られますし、その原因にもさまざまなものがあります。原因によって、疑われる婦人系の病気は異なるので、経血量の多さに悩んでいる方は、ぜひ自分の経血量の多さの原因を、突き止めておきましょう。

大量に出血する過多月経の症状

経血量が多く、日常生活に問題が出ている状態を「過多月経」といいます。その状態では、経血量が多すぎるという症状のほかにも、生理中にレバーのような経血の塊が出る、だんだんと経血量が多くなっていて、生理期間が長くなるなどの症状があるのです。

これらの症状に一つでも心当たりがある方は、過多月経の可能性が高いので、注意しましょう。万が一、過多月経の疑いがある方は、早めに病院で受診して、ぜひその原因を突き止めておきましょう。

ホルモンバランスの乱れによる機能性過多月経

分泌されるホルモンのバランスが崩れることで、過多月経が引き起こされることがあります。その過多月経は「機能性過多月経」と呼ばれているのです。このタイプの過多月経では、無排卵性月経や黄体機能不全などの、婦人系の病気の存在が疑われます。

無排卵月経は、生理中に排卵が起きない病気で、10~20代、40代の方に多いとされている病気です。この病気には、生理周期が通常よりも長くなるという特徴的な症状があります。そのため、経血量が多く、生理周期が長いと感じる方は、無排卵月経の可能性が高いと思われます。

さらに黄体機能不全とは、排卵が起きると、卵胞という組織が変化して作られる黄体が、うまく機能しなくなり、不妊症になるリスクが高くなる病気なのです。

子宮の異常による器質性過多月経

子宮自体に発生している問題が原因とされる過多月経は、「質性過多月経」と呼ばれます。この気質性過多月経では、子宮筋腫や子宮内膜症が、背景に隠れている可能性が高いのです。

子宮筋腫は子宮に良性の腫瘍が発生する病気で、下腹部に独特の圧迫感を感じたり、貧血や頻尿になったりという症状があります。また、子宮内膜症とは、生理中に剥がれ落ちる子宮内膜が、本来発生するべき所ではない、卵巣や子宮筋層の中に発生してしまう病気です。

特に、卵巣に子宮内膜が発生してしまうことが多いとされています。経血量が多く、生理痛がだんだんと重くなっているという方は、この子宮内膜症にかかっている危険性が高いそうです。

生理の大量出血と更年期

過多月経は、更年期とも深い関係があるとされています。そこで以下では、更年期と過多月経の関係について、見ていきましょう。特に過多月経で更年期が近づいている年齢の方は、ぜひ確認しておくことをおすすめします。

閉経前には生理周期が変化

女性ホルモンは、年齢と共に減少していきます。その減少とともに、だんだんと生理周期が長くなったり、経血量が減少していったりして、閉経に至るのです。

女性ホルモンの減少の進み方は、人によって異なるので、更年期に起こる生理には、さまざまな変化が起きます。人によっては、生理周期が長くなったり短くなったりと、かなり不安定になることもあります。

閉経が近づくと出血量は少なくなる

更年期に起こる生理では、一般的に経血量は少なくなっていくとされています。そのため、更年期に入った年齢にもかかわらず、経血量が多いままで減らず、生理周期も短いままという方は、子宮筋腫や子宮体ガンなどの婦人病にかかっている危険性が、高いとされているのです。

子宮筋腫や子宮体ガンは、放置していると子宮の摘出が必要になってしまうことが多々あります。よって、更年期においても過多月経である方には、一度婦人科で受診してみることをおすすめします。

生理で大量に出血してしまうときのケア

過多月経である場合は、どのようなケアをしたらよいのかを、知らないという方も多いと思われます。そこで以下では、過多月経のときの正しいケア方法について見ていきましょう。過多月経でないという方も、いざというときのために、よく確認しておくことをおすすめします。

鉄分の多い食事を摂る

過多月経の方は、貧血状態であることが多いので、鉄分が沢山含まれた食べ物を、意識的に食べることをおすすめします。鉄分の多い食べ物といえば、ホウレンソウやレバーですが、どちらもクセが強いので苦手という方も多いでしょう。

クセの少ない鉄分豊富な食べ物には、アサリやシジミ、焼きのりやプルーンなどが挙げられます。焼きのりやプルーンは、おやつ感覚で食べられるので、貧血症状がある方は、ぜひ積極的に食べてみてください。

体を冷やさないようにする

経血量は体の冷えが原因で、増えてしまうこともあるのです。そのため月経過多の方は、普段から体を温かく保つようにしましょう。特に冷え性の方には、ストレッチやマッサージで体の血流を改善することは、体を温かく保つことに効果的です。さらに筋トレをして、肌肉量を増やすことも、体温を温かく保つことに有効です。

症状が重い場合は婦人科を受診する

適切なケアをしても、過多月経に改善が見られない場合や、ほかに重い症状があったり、重すぎる生理痛で日常に問題が出ていたりする場合は、重大な婦人病にかかっている危険性が高いです。

そのような場合は、できるだけ早く婦人科を受診するようにしましょう。

過多月経の可能性があれば病院を受診しよう

過多月経の可能性が高い方は、隠れているかもしれない婦人病を早期に発見するために、早めに婦人科を受診することをおすすめします。きちんと診断を受ければ、過多月経であっても、正しい治療と対処法で、安心して生活できるようになるでしょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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