2018.07.04

「低用量ピルの服用と妊娠の確率」効果や副作用について

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現代、病院などで処方されることの多くなった低用量ピルですが、低用量の意味から避妊の効果やピルの副作用について安全性と、ピルの服用をやめた後の妊娠への影響についてなど、使用する際の素朴な疑問について徹底的に調べてみました。

低用量ピル服用中は本当に妊娠しないの?

低用量ピルを服用すれば、本当に妊娠しないの?と疑問に思っていませんか?実は、コンドームより避妊率が高く、使用することでほぼ100%の確率で避妊することができます。

しかし、病院で教わった正しい方法で服用しなければ、その効果は期待できません。この記事では、低用量のピルの基礎知識や、服用の仕方などを解説します。しっかりと正しい方法を理解しましょう。

低用量ピルについて

「低用量」とは、薬に配合されるホルモンの含有量が、少ないということを示しています。また、ピルには用途に合わせて種類があり、症状や用途によって処方される種類が違います。

低用量ピルの種類

日本で処方されるピルには、主に以下の7種類あります。

  • 1.第一世代ピル(オーソM、シンフェーズ):子宮内膜症の治療効果が高く、月経時の出血量が減る。不正出血しやすい
  • 2.第二世代ピル(トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ):安定した生理周期を作りやすく、不正出血しにくい
  • 3.第三世代ピル(マ-ベロン):大人ニキビの治療、多毛症の改善
  • 4.保険適用ピルとしてルナベル
  • 5.フリウェル配合錠LD:子宮内膜症、月経困難症の治療目的(フリウェルはルナベルのジェネリック医薬品)
  • 6.ヤーズ:第4世代ピルとも呼ばれ、子宮内膜症、月経困難症の治療目的。血栓症のリスクが高い
  • 7.ヤーズフレックス:ホルモン系の症状(頭痛、乳房痛、腹部膨満感)の軽減。月経コントロール

どのような場合に使用されるのか

ピルの服用の目的としては、避妊だけではなく生理不順や生理痛など、女性ホルモンのバランスを整えるために服用することもあります。

また、悪性腫瘍である卵巣癌や、子宮内膜癌への治療効果もあり、良性腫瘍である子宮内膜症や、骨盤内感染症の予防効果もあります。また、旅行や大事なイベント時などに、生理が来ないように一時的に調整することも可能です。

副作用が出る可能性がある

低用量ピルは、ホルモン含有量が少ないため、体への負担は少ないです。しかし、服用直後は慣れないホルモン剤の投入により、頭痛や吐き気、不正出血などの副作用が出る場合があります。これらの症状は、服用を続けていくことによって、治まることがあります。

症状に我慢できないときや、長期的に症状が続く場合などは、薬が合ってないこともあるので、病院へ相談するようにしましょう。また、吐いてしまうことが多い場合なども、薬が合わずに成分がきちんと吸収できていない可能性もあるので、病院へ相談してみましょう。

また、ピルには副効果といって、ニキビの改善やホルモンバランスの改善などの効果もあります。

ピルの服用方法

病院での説明もありますが、正しい方法で継続しないと効果は持続しないため、一度正しい服用方法を確認しましょう。

服用にあたって気を付けたいこと

ピルの服用にはいくつか決まりがあり、まずは毎日1錠飲むことが必須です。それに合わせて、できるだけ同じ時間に飲むようにしましょう。そうすると、薬の効果がきれることなく続きます。

1カ月のサイクルとしては、21日間ピルの服用を続けて7日間は服用をやめます。そのときに出血が起きますが、無排卵月経なので排卵は起こっていません。

ピルは、飲み始めてから1週間程度で避妊効果が現れるので、それまでは性行為の際は、コンドームなどできちんと避妊をするようにしましょう。

服用を間違ってしまったら

ピルを飲むのを忘れてしまった場合、24時間以内の場合は、気づいたときに1錠飲めば大丈夫です。翌日は通常通りの時間に服用しましょう。1日服用の期間があいてしまった場合は、前日の分も含め、2錠飲めば大丈夫です。

2日以上服用を忘れてしまった場合は、用途にもよりますが、きちんと対応すれば心配することはありません。避妊を目的としてピルを服用している人は、2日以上あくと効果がなくなるので、ピルの服用をやめて、次の生理がきてからまた服用を再開しましょう。そのほかの目的で服用している人は、気づいたときに2錠飲めば大丈夫です。

ただ、まとめて飲むことは体への負担もかかり、血栓症のリスクも高まるため、できるだけ毎日1錠飲むようにしましょう。

低用量ピルの避妊効果

副作用などが少ない分、効果も少ないのではと心配になる人もいるとは思いますが、きちんと服用すれば避妊効果は抜群です。

服用中の妊娠確率は限りなくゼロ

ピルをきちんと正しく服用していれば、コンドームよりも避妊率は高く、ほぼ100%の確率で避妊できます。低用量ピルは、卵胞を成熟させるための「エストロゲン」というホルモンの分泌が抑えられるため、排卵が起きないようにします。

そのほかにも、子宮内膜の増殖を抑えることで着床しづらくすることや、子宮頚管の粘液を変化させて精子が入りづらくすることで、避妊効果を高くします。性行為が始まる前に、避妊が完了している状態といえます。

効果が薄れてしまう場合

ピルを服用した際に、吐いてしまったときや下痢になったときは、薬の成分をうまく吸収できていない可能性があります。ピルを服用してから、3時間以内に吐いてしまった場合は、成分を吸収できていないので、翌日分を追加で飲みましょう。3時間以上経過してから吐いた場合には、薬の成分は吸収されているので大丈夫です。

ピルを飲んで、2時間以上経過してから下痢を起こした場合は、薬の成分は吸収されているので問題はありません。しかし、2時間以内に下痢を起こした場合には、成分が吸収されていない場合があるので、もう1錠飲みましょう。

正確に服用することで避妊効果を継続できる

低用量ピルは、正しく服用を続けることによって、避妊の効果を持続させることができます。そうすることによって、確実に避妊ができますが、間違った方法で服用すると、その効果は期待できません。しかし、そんなときの対処法もあるので、焦らず落ち着いて対処しましょう。

お金を払っているので無駄にならないよう、また自分の身を守るためにも、正しい方法で服用するようにしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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