基礎体温が高温期に下がると妊娠していないのか?インプランテーションディップとよばれる着床サインなのか?と様々な心配がでてきますよね。ここでは、高温期に基礎体温が下がる原因と対策について説明していきます。ぜひ妊活の際の参考にしてみてください。
高温期に基礎体温が下がると、妊娠していないと言うことなのか?それとも着床したサインなのか?とソワソワしますよね。
基礎体温が下がる原因である基礎体温の計り間違い、インプランテーションディップ、黄体機能不全、ホルモンバランスの変化の4つを説明していきます。生活改善などの対策も明記していきますので、高温期に基礎体温が下がる原因と対策を正しく理解し妊活の参考にしてみてください。
高温期なのに基礎体温が下がってしまう原因としては、基礎体温の計り間違いや測定する環境による影響が考えられます。以下で、基礎体温の測り方を確認してみましょう。
基礎体温計はきちんと舌の裏に挟んでいないと、残念ながら正確な検温はできません。寝ぼけ眼できちんと舌の裏に挟んでいないケースや、舌で押さえていても二度寝してゆるんでいる可能性もあります。また、測定する環境として、暑すぎたり寒すぎたりすることも基礎体温に影響すると言われています。高温期に基礎体温が下がる理由として、これらの基礎体温の計り間違いや測定する環境を指摘する医師も多くみられますので、計測方法や測定する環境を一度確認してみましょう。
また、きちんと測定している場合でも寝不足等の生活の乱れ等が影響することがあります。妊娠を望んでいる場合は規則正しい生活を心がけ、自分なりのストレス解消法を見つけてストレスを溜めないようにしましょう。
【参照リンク:http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kenshu_62-6.pdf】
高温期に一日だけ体温が下がる場合は、インプランテーションディップかもしれません。インプランテーションディップとは、高温期に一時的に下がる現象のことを指し、アメリカでは着床のサインとして考えられています。インプランテーションディップは、アメリカで11万人以上の基礎体温のデータの元にして行われた統計分析を行った結果から下記のように定義されています。
高温期7日目~10日目の間に、1日だけ0.17℃以上基礎体温が下がる。
インプランテーションディップは着床時のホルモンバランスなど変化で起こるとされています。アメリカでは妊娠の有無を判断する指標にされることも多いのですが、まだ統計分析の段階で専門機関の研究結果は出ていないため、日本の産婦人科では取り入れられていないのが現状です。また、インプランテーションディップが見られた場合も3割は妊娠が成立していなかったとの報告もあります。インプランテーションディップは着床時に必ず起こるものではないということも知っておきましょう。
【参照リンク:http://www.suzuran7.jp/faq/taion09.html】
高温期のはずなのに、基礎体温下がったままの状態が3日以上続くならば、低温期に入った可能性も考えられます。ただし、高温期が10日以下で低温期に入る事が続くならば、黄体機能不全の可能性を疑ってみましょう。黄体機能不全とは、黄体に異常が認められるため黄体ホルモンの分泌が十分できず、子宮内膜の形成ができなくなり受精卵が着床しにくい状態のことです。黄体ホルモンには、フカフカの子宮内膜を形成し受精卵の着床を促す役目があります。
よって、黄体ホルモンの分泌量が少ない状態では、なかなか受精卵が着床できません。日本産婦人科学会の日産婦誌の中では下記のように定義されています。
もし、自分の基礎体温表を観察して黄体機能不全が疑われる場合は、早めに専門機関を受診してみましょう。黄体機能不全は、黄体ホルモンを増やすためのホルモン補充療法を行うことで症状を改善できます。ホルモン補充療法で自然妊娠をしている方も多くみられますので、不安がある場合は一度診察することをおすすめします。
【参照リンク:http://www.jspog.com/general/details_07.html】
先述の「基礎体温が高温期なのに下がってしまった」の中でも紹介しましたが、基礎体温の正確な計り方をもう一度確認してみましょう。
ポイントは、できるだけ毎日同じ条件で計測することです。基礎体温は、季節・湿度・気温などにより若干の誤差が出ることもありますが、これは外気温ではなく、外気温を受けて体内のホルモンの分泌量が変化して基礎体温に影響していると考えられています。季節により基礎体温が変化しても、基礎体温表できちんと二層に分かれ排卵が確認できる場合は大丈夫ですので心配しすぎないようにしましょう。
【参照リンク:http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kenshu_62-6.pdf】
はっきりした原因がなくても、高温期に基礎体温が下がることは珍しいことではありません。ホルモンバランスが崩れると、高温期に基礎体温が下がる、生理不順、高温期不安定、排卵日がバラバラで予測しにくいなどの症状が出ることがあります。下記では、東洋医学的な見地から、高温期に基礎体温が下がる原因の改善策を3つ紹介します。
これらの生活改善を不妊治療に取り入れている婦人科も多くみられますので、参考にしてみてくださいね。
【参照リンク:http://hanamomo-shinkyu.com/1344】
高温期に基礎体温が下がる原因は色々あります。現代の日本の産婦人科医療では、高温期の基礎体温の低下は計り間違い、環境やストレスによるホルモンバランスの変化と言われています。特に、ホルモンバランスの変化は基礎体温に大きく影響してしまいますので、身体を温め妊娠力を高める規則正しい生活を心がけましょう。
【参照リンク:http://www.halna3.com/infertility/temperature.php】
着床後に体温が下がることがあります。これは、アメリカでは超初期妊娠のサインと言われ着床の兆候とされていますが、専門機関の研究結果が出ていないため日本ではあまり認知されていません。11万人を基礎体温データを元に解析したインプランテーションディップの確率は、妊娠した人の約23%と言われています。全員におこるわけではありませんが、着床後に体温が下がる場合もあるとフラットに捉え一喜一憂しないようにしましょう。
高温期に基礎体温が下がる原因として、ホルモンバランスが変わるため起こる場合もあります。生理開始日から排卵が起こる日までは低温期とよばれ、卵胞ホルモンであるエストロゲンが増える時期です。そこから次の生理開始日までは高温期とよばれ、黄体ホルモンであるプロゲステロンが増加してきます。高温期に入りたての頃は、エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが安定しない場合もありますので、基礎体温が上下すること場合もあります。
【参照リンク:http://www.ivf.co.jp/qanda/qanda_a07d.html】
基礎体温が高温期に一時的に下がる理由は、基礎体温の計り間違いや測定する環境による影響、環境やストレスによるホルモンバランスの変化などが大きく関係していると言われています。異常なことではないと捉え、一喜一憂せずに規則正しい生活を心がけて妊娠力を高めていきましょう。