2018.07.04

排卵と生理の関係ってどうなっているの?それぞれのしくみを知ろう

ARTICLE

毎回生理がくるたびに生理痛がひどくて、「なぜこんな思いをしなければいけないの?」「どうして生理があるの?」と悩んでいる女性は多いでしょう。今回は、生理や排卵のしくみや生理痛の原因、そして乗り越える対処法などをまとめてみました。

排卵と生理の関係を知る

生理がやってくると、憂鬱な気持ちになったり、痛くて動けなくなったりしてつらい思いをしている女性は多いでしょう。しかし、将来的に子どもが欲しいと思っている女性にとって、生理と排卵はとても大切なものなのですね。

無事に赤ちゃんを授かるためにも、生理と排卵の違いや、それぞれのしくみについて知っておきましょう。

排卵について

妊娠の確率がもっとも高くなるといわれている「排卵期」を知っておくことは、妊娠を望んでいる女性にとって、とても大切なことです。排卵とはどのような状態になっているのか、いつ起こるものなのかなど、基本的なことを知っておきましょう。

排卵とは卵巣から卵子を排出すること

排卵とは、卵巣から卵子を排出し、排出された卵子が卵管に入って受精を待つことをいいます。この排卵が起こった前後5日間を「排卵期」といいます。

月経周期が一般的な28日周期の女性の場合、次の月経開始予定日から約14日前に起こります。この「排卵期」に性交をすると、妊娠の可能性が非常に高くなるといわれています。

排卵日を知ろう

排卵日を知る方法はいくつかありますが、自分でも簡単に調べられます。まずは、基礎体温を測る方法です。毎朝目が覚めてすぐ、そのままの安静な状態で体温を測ります。グラフにすることによって、自分の体の一定のリズムを知ることができ、排卵日を予想できます。

また、排卵日前後のおりものの状態が、透明で粘り気があるような状態になれば、そろそろ排卵日であるということが予想できます。

排卵日検査薬を使おう

排卵日を事前に知ることができる「排卵検査薬」もおすすめです。正しく排卵検査薬を使えば、排卵日が把握できます。

妊娠を望んでいて排卵日を知りたいという人は、排卵検査薬を買って試してみると、効果的なのでおすすめです。最近では、排卵検査薬はネット通販サイトでも購入できるようです。

生理について

生理になると、お腹は痛いし憂鬱にもなるし、本当に必要なの?と思っている女性は多いでしょう。しかし、妊娠を望んでいるのであれば、生理があることはとても重要なことです。生理のときに、女性の体の中では一体なにが起こっているのでしょう。

子宮内膜が剥がれおちて体外に排出されること

子宮の内膜は、妊娠に備えて厚くなりますが、妊娠をしていなければ必要がなくなるため、子宮内膜の一部がはがれて、血液と一緒に排出されます。これが、生理のしくみになります。

月経周期が一般的な28日周期の女性の場合、28日間隔で生理が起こります。

生理周期について

個人差はありますが、生理周期は25~38日間。ずれても予定日の前後2~5日程度なら正常です。

しかし、精神的なストレスがあったり、忙しすぎて疲労がたまったりしていると、ホルモンのバランスが乱れてしまい、1週間ぐらいずれることもあるようです。生理の期間は、約4~7日間出血が続きます。

生理周期のずれ

生理周期は、さまざまな理由でずれることがあります。まず、一番大きい理由としては、精神的ストレスです。ストレスフルな状態が続くと、脳のホルモン司令塔である「視床下部―下垂体」という部分が、正常に働きにくくなり、卵巣へ正しく命令が伝わらなくなってしまうため、間接的に卵巣機能を妨げることになります。

次に、生活習慣の乱れが理由としてあげられます。無理なダイエットをしていたため、食事がきちんととれていなかったり、夜更かし続きで睡眠のリズムが乱れてしまった場合、脳にとってはかなりの負担になり、脳の司令塔が正しく働けなくなる要因になります。

生理痛について

月に1回やってくる生理。イライラしたり下腹痛が続いたりして、悩んでいる女性は多いと思います。ここでは、生理痛が起こる原因と対処法などをまとめてみました。

生理痛はなぜ起きるのか

生理痛の特に大きな要因となっているのは、「プロスタグランジン」というホルモン物質です。プロスタグランジンは、子宮の収縮を助けて、生理の経血を体の外に排出する役割をもちます。この量が多すぎると、収縮が強くなり鈍痛が起こります。

腰痛やだるさもひどくなるのは、血管を収縮させる作用もあるからです。吐き気や下痢になりやすいのも、プロスタグランジンの影響です。プロスタグランジンの量が少ない人より、多い人のほうが生理痛はひどくなるといわれています。

生理痛を和らげるには

寝る前に、ストレッチやヨガをすると、骨盤のゆがみが解消され、痛みが和らぎやすくなるといいます。シャワーではなく、お湯にゆっくりつかることで血行を促進し、痛みを和らげるのに有効です。

また、生理痛に効くといわれるツボで、左ひざの内側から指3本分上の血海(けっかい)や、おへそから指2本分下にある気海(きかい)を押すことによって、生理痛が和らぐといわれています。

生理痛に隠れている病気

下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、食欲不振、憂うつなど、さまざまな症状がある人は、子宮の収縮を促す物質「プロスタグランジン」の分泌量が多い「機能性月経困難症」や、子宮や卵巣になんらかの病気が隠れている「器質性月経困難症」かもしれません。

生理は「痛くて当たり前」「がまんするもの」と思って我慢している人は、たかが生理痛と思わないで、我慢せずに早めに婦人科で受診しましょう。

生理と排卵のしくみを知ることで自分を知ることにも

生理と排卵のしくみを正しく知り、自分の体のリズムを知ることで、妊活の成功につなげられます。また、思いもよらない病気を発見することができ、早期治療もできるのです。

女性は長く付き合っていかないといけない生理痛。この時期を上手に乗り越えて、快適に過ごしていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。