2018.07.04

「妊娠したいけどなかなか妊娠出来ない」そんな不安を解消しよう

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赤ちゃんが欲しいと妊活しているけれど、なかなか授かることができなくて不安を抱えている方もいるでしょう。妊娠しないのは何が原因なのか。どうしたらいいの?そんな不安を解消するために、妊娠について正しい知識を身に付けて、解決策を見つけましょう。

妊娠出来ない原因と不安を解消する方法

大好きな旦那さんの子供が欲しい、家族を作りたいと、子作りを始めてみたけれど、なかなか妊娠できなければ、これから先のことを考えると不安が募りますよね。

妊娠できない原因もさまざまですが、なぜ妊娠できないのか、どうしたらいいの?などの不安を解消していきましょう。

不妊について知る

不妊症とは、夫婦が妊娠を望み1年以上避妊をせずに、性生活を行っているにもかかわらず、赤ちゃんを授かれない場合をいいます。不妊症は、珍しいことではなく、今では身近な問題となっています。

なかなか妊娠できない人

妊娠を望み、性生活を行っているものの1年以上妊娠しなかった場合、早めの不妊検査、治療をおすすめします。なお、35歳以上の方は、1年を待たずに6カ月以上妊娠しない場合は、検査を受けたほうがよいかもしれません。

不妊症の一つの原因として、近年加齢による卵子の老化が、35歳以上の妊娠を難しくしている原因としてあげられています。そのため、月経不順や生理痛が激しくなったり、少しでも不安に感じたりすることがあれば、医師に相談しましょう。

女性不妊と男性不妊がある

不妊症は、女性が原因のようにも捉えがちですが、女性不妊と男性不妊があります。妊娠が成立するまでに、男女ともにさまざまな工程がありますが、その工程のどこかに異常が起きることが不妊症の原因です。

不妊検査では、妊娠が成立するまでの工程のどこに異常があるのかを調べます。何らかの原因が考えられますが、検査をしても原因が分からないこともあり、その場合は「原因不明不妊症(機能性不妊症)」といいます。

不妊症は、夫婦の年齢が上がるほど増加する傾向があり、年齢とともに卵子と精子が老化することが、大きな原因として考えられています。

連鎖するさまざまな不安

愛する旦那さんの子供が欲しいと、妊活していてもなかなか妊娠しない。どうしたら赤ちゃんを授かることができるのかという不安。さまざまな、不安から不を取り除いていきましょう。

不妊検査と治療法

不妊治療を開始する前に、夫婦の性欲や性交能力を含め、内分泌、栄養、免疫機能などを確認します。初診時に行える検査もありますが、女性は月経周期に応じてホルモンが変動するため、卵胞期、排卵期、黄体期でそれぞれ行う検査もあります。そのため、初めての検査の場合だと、約1カ月程度かかります。

不妊症の原因を特定するために、問診や内診とあわせてスクリーニング検査を行います。検査は、基礎体温、血液検査、ホルモン測定、超音波検査などを行います。これらの検査によって、原因追求をします。不妊治療を行う場合、最初はタイミング療法などの自然妊娠をサポートする治療から始めて行きます。そして、数カ月後から、次の治療へとステップアップして検討していきます。

不妊症の原因は、女性にも男性にもあります。不妊検査や不妊治療は、長い年月をかけて原因を一つ一つ探っていきます。妻だけが、長い期間をかけて治療を行った結果、妊娠できずに、夫が検査をしたところ、異常がみつかったなどのケースもあります。そのため、夫の検査を先送りにせず、夫婦で不妊治療に取り組んで行きましょう。

不妊治療と妊活への取り組み

約1カ月かけて基本の検査を行います。生理の周期に合わせて、排卵や子宮など各部位に異常がないかを検査したり、性交後に元気な精子がどの程度いるのか、精子を採取して検査するなど、さまざまな可能性を考えて行われます。そこから、夫婦にとって最善の方法と、予算を最小限にした治療計画を立てていきます。

不妊症の治療には、基本として3種類の方法があります。それは「タイミング治療」「人工受精」「体外・顕微授精」となります。通常なら、順次ステップアップして検討していきますが。しかし近年では、晩婚の方も多く、高齢出産も増えてきていることから、いきなり人工受精からスタートすることも考えられます。

それぞれの治療法については、次の通りです。

タイミング療法

排卵日前後に、性交するタイミングを図る治療法です。自然妊娠するか、タイミングをみながら性交をしたり、排卵誘発剤を使用して着床するかなどを、確認していきます。

自然妊娠と比べると、排卵誘発剤を使用する場合は、妊娠する可能性が上がります。ただしそれは、あくまでも若い年齢の女性の場合であり、40歳以上になると、あまり効果が見られない可能性もあります。

人工授精

男性の精液を容器に取り、元気な精子だけを直接子宮に注入する治療法です。その後、受精から妊娠にいたる経緯は、自然妊娠と変わりません。この治療法の妊娠率は、約8~10%になるといわれています。

体外・顕微受精

女性の卵巣から卵子を採取し、男性から採取した精子と受精させます。この際、精子に問題がない場合は、卵子の入った容器に精子を入れる体外受精を行います。

精子の状態があまりよくない場合は、顕微鏡下でガラス針を使って、精子を卵子に受精させる顕微受精を行います。そして、受精卵を胚盤胞と呼ばれる状態まで培植し、再び子宮内に移植して、無事に着床すれば妊娠となります。

夫婦で穏やかに妊活に取り組むためにはどうすればいいのか

治療が長くなれば長くなるほど、精神面や体力面でストレスがたまることもあるでしょう。また、夫婦で話し合って始めた不妊治療ですが、不妊治療の費用についてや、治療をいつまで続けるのかについて、口論になることもあるかもしれません。

不妊治療に対する夫婦の在り方として、不安がストレスになる前にお互いに話し合う時間を作り、じっくり話を聞くようにしてみましょう。

不妊治療はつらいことも多く、精神的に落ち込む方も多くいらっしゃいます。夫婦で穏やかに妊活に取り組むためには、夫婦がお互いを支え合うことが一番欠かせないのです。

男女の考えの違いとストレス

不妊症の治療の一つに、タイミング治療があります。排卵日の前後で、性交渉して妊娠するかを確認します。このようにタイミングを決められることで、夫はプレッシャーに感じ、「タイミングED」という心因性EDに陥ってしまうケースがあります。

また、女性は妊娠に対する意識が高いため、焦りが表情や態度に現れてしまうことがあります。そのことで、妊活をプレッシャーと感じる男性もいます。焦る気持ちもわかりますが、そもそもセックスは男女のコミュニケーションの一つでもあるため、お互いの心遣いが大切です。

不妊による夫婦関係の亀裂

不妊治療をはじめる際には、夫婦間で向き合いお互いを支え合うことが大切です。さまざまな治療の末、なかなか妊娠しなかったり流産してしまったりなどした、長い時間を過ごすことで、焦りがストレスとなってしまいます。それが悪循環になり、夫のことを信じられなくなったりしてしまうことで、離婚にいたるケースも。

「自分がいけないから妊娠できない」「旦那が協力してくれない」など、ストレスをため込まないように、思っていることはなんでも話し合えるようにしていきましょう。

一人で抱え込まずに支え合いながら不安を乗り越える

不妊治療をするにあたり、夫婦で話し合ってこれからのことを決めていくと思います。しかし、なかなか妊娠できないことで焦ってしまい、表情や態度にイライラが現れてしまうことも。そして、お互いにストレスを感じてしまうことで、ベストな状態での妊活ができなくなってしまいます。

そうならないためにも、一人で抱え込まずにお互いの不満や不安、悩みなどは個々で抱えずに夫婦で話し合い、支え合うことが不妊治療では一番大切です。夫婦の愛で、不安を乗り越えていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。