2018.07.04

排卵日でも妊娠しない。タイミング法を理解してその他の対策の検討も

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晩婚化に伴い、不妊に悩むカップルが年々増えています。これから妊活を始めようとしている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな人に向けて、多くのカップルがまず行うタイミング法についてや、妊活を行ううえでの注意点を解説します。

タイミング法を試したい

妊娠するには、受精しやすい排卵日付近に性交渉することが大切です。排卵日を狙って行うことを「タイミング法」といい、妊活の最初の一歩として試すカップルも多くいます。

しかし、排卵日を狙ったのに、なかなか妊娠できないとお悩みの方も少なくないのでは?ここからは、タイミング法を活かす方法など、排卵日にも妊娠しないときの原因や注意点について見ていきましょう。

排卵日を狙っても妊娠しないときに考えられる理由

妊娠するためには、排卵日付近に性交渉することが欠かせません。しかし、排卵日を狙っても、なかなか妊娠できないということも。一体どのような原因があるのでしょうか?

狙いすぎるが故の精神的ストレス

付き合っている期間が長くなると、どうしてもセックスの回数が減ってきてしまいます。そのなかで妊活を行うと、日常的にはほとんど行っていないのに、「排卵日だけを狙ってセックスをする」ということになりかねません。そうすると、心の満足度よりも義務感が先行するため、性ホルモンが萎えてしまい、男性がうまく射精できなくなる可能性もあります。

また、ストレスは女性のホルモンバランスにも影響を及ぼしやすいので、生理不順になり、排卵日がきちんと捉えられなくなる可能性も高まります。

パートナーの気持ちを無視した「排卵日」だけのセックス

排卵日は約1カ月に1度しかやって来ません。早く赤ちゃんが欲しいと願えば願うほど、「月に1度しかこないチャンスを逃したくない…」という想いから、「愛しているからセックスしたい」よりも、「排卵日だからセックスする」という気持ちが前に出過ぎてしまう女性も。

すると、パートナーは「愛されていない」「子供が欲しいだけ」「種馬のよう」と、ストレスを感じてしまいかねません。妊娠することに一生懸命になるあまり、こうしてパートナーにストレスを与えている状況に、気づけない女性も多いようです。

妊活第一歩「タイミング法」を最大限生かすには?

タイミング法の効果を最大限生かすために、具体的にどのようなことを行えばいいのでしょうか。

日常的な夫婦生活の中でも逃さないようにする

病院で不妊検査を受ける前に挑戦したいのが、自分でできるタイミング法です。排卵日を知って、日常的なセックスの中でも、この日を逃さないようにしましょう。

排卵日を知るための一番手軽な方法は、基礎体温をつけること。女性の基礎体温は、生理周期の中で「低温期」と「高温期」にわかれており、低温期から高温期に移りかわる数日の間に、排卵が起こっているといわれています。

ここで大切なのが、排卵が起こりそうなときだけでなく、日常的にセックスを行うということ。日常的に行うなかで、排卵日も逃さないようにしていきましょう。

妊活ブロガーに人気の「福さん式」もおすすめ

一般的なタイミング法を、より正確に自分で見極めるために、「福さん式」という方法があります。これはかつて、「福さん」という助産師によって考案された方法で、最近は人気ブロガーが提唱したことで、試している女性も多いようです。

具体的な方法は、自分で膣のなかに指を挿れて、内診するというもの。子宮口の位置やおりものの質を確認することで、排卵日を予測します。実際に、福さん式を試して妊娠したという人も多くいますよ。

【参照リンク:https://suteki-mama7.com/fukusan-selfcheck-what/

排卵日を狙ってもダメなら不妊検査

タイミング法を試してみても、妊娠できないという人は、不妊検査に踏み切るのもひとつの方法です。ここでは、不妊検査について見ていきましょう。

不妊検査にベストな時期や検査にかかる時間

ひとくちに不妊検査といっても、血液検査から内診、エコー検査まで、さまざまなものがあります。検査によって、生理中はできない、生理が始まって1週間後に行うのがベストなど、受けるタイミングもそれぞれです。

そのため、まずは婦人科で受診し、不妊検査を受けたい旨を相談してみましょう。初診であれば、だいたい30分~1時間程度で終わることが多いようです。

病院によっても違う

まずは、婦人科で受診することがおすすめですが、検査の方針や費用は病院によって異なります。不妊検査は、ほとんどが保険が適用されない自由診療なので、なかには検査だけで数万円もかかってしまうことも。

料金についても、不安であれば事前にHPで調べたり、医師に直接相談したりしてみましょう。

不妊検査は早めに受けた方が良い理由

最近は、不妊に悩む人が増えている傾向にありますが、自然妊娠できる確率は、年齢を重ねるとともに減っていきます。特に35歳をすぎると低下率が顕著になり、年齢を重ねると、どうしても妊娠しにくくなってしまいます。

また35歳ころから、妊娠できたとしても流産してしまう確率が、高くなってしまうこともわかっています。赤ちゃんを授かるために、またはトラブルなく出産するためにも、不妊検査は早めに受けることをおすすめします。

30代で妊活を始めたという人は、タイミング法を数カ月試してみて、すぐに不妊検査を受けてもいいかもしれません。

不妊治療のほかに妊活で大切なこととは?

タイミング法や不妊検査以外にも、妊活を行ううえで心がけておきたいことがあります。

妊活ストレス第一「妊娠しない」焦りを知ること

妊活中はストレスを感じがちです。妊活中のストレスを調査した結果によると、妊活中に最もストレスを感じる理由は、男女ともに「なかなか妊娠しない焦り」ということです。

妊活中の人は、どうしても焦ってしまうとは思いますが、まずはそれがストレスにつながることを知りましょう。そして、できるだけ焦る気持ちが生まれないように、パートナーや医師と話し合ってみてくださいね。

パートナーへの伝え方

妊活をはじめようと伝えるのは、78.2%が女性からということがわかっています。伝えるときは、「パートナーを愛しているからこそ赤ちゃんがほしい」ということを、きちんと話しましょう。

セックスが義務のようになると良くないので、お互いに思いやりを持つことが大切です。

妊活をはじめる人に伝えたいこと

ここでは、実際に妊活を行った人からのメッセージをご紹介します。

経験者からこれから妊活する人へのメッセージ

  • 少しでも子供を望むなら、すぐにでも行動を!悔いが残らないことが大切。
  • 出産には、どうしてもタイムリミットがあるもの。妊活を始めるのに「早すぎる」ということはないので、20代でも始めてみて。
  • つらくなったりストレスを感じたりするときは、一度妊活から離れてみるのもあり。自分を責めないで。
  • 妊活だけに集中すると、どうしてもつらくなります。旅行に行くなど気分転換も大切です。
  • 妊活は焦らずに。不安なときはパートナーと話し合って。
  • 妊活は決して楽ではないけど、そのぶん授かったときの幸せはひとしお。頑張って!けど無理をしないで!

妊娠するための妊活はパートナーとの協力が大切

妊娠は、ひとりでできるものではありません。女性と男性が愛し合い、協力し合うことではじめてできるものです。これから妊活を始めようと思っている人は、決して一人で頑張ろうとせず、パートナーと一緒に頑張る覚悟を。協力することで、きっとパートナーとの絆も深まっていきますよ。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。