2018.07.05

【排卵日に避妊は必要】正しい知識で望まない妊娠を避けよう

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将来子どもは欲しいけれど、今はパートナーとニ人で過ごしたいという時期もありますね。そんなときの避妊はどうしていますか。排卵日は妊娠しやすいといわれていますが、排卵日を避ければ妊娠しないのか、ここでは、排卵日と避妊の関係について解説します。

排卵日の避妊で妊娠する確率は

安全日や危険日といった言葉を、聞いたことはあるかと思います。妊娠しにくい期間のことを安全日、妊娠しやすい期間のことを危険日といいますが、この安全、危険ということは、具体的にいつのことなのでしょうか。

今回は、排卵日の妊娠確率や、妊娠したくないときの避妊方法について取り上げます。望まない妊娠を避けるためにも、しっかりと把握して夫婦で気を付けていきましょう。

排卵日の妊娠確率

以前は、「排卵日当日」の妊娠確率が最も高いといわれていました。しかし、現在では研究が進み、必ずしもそうではないことが明らかになってきました。

避妊なしの場合は妊娠する可能性がある

排卵日と思われる日に避妊しなかった場合、確実とはいえませんが、妊娠する可能性があります。妊娠は、卵子と精子がめぐり合い、受精し着床することで成立します。

卵子の寿命は、およそ2日間、精子の寿命はおおよそ3~5日程度です。排卵当日に避妊しなかった場合、卵子と精子が出会い、受精する可能性があるということになります。

排卵日前の避妊なしは妊娠確率が最も高い

実は排卵日当日よりも、さらに妊娠しやすい時期があることをご存じですか。それは、排卵日の2~3日前といわれています。排卵日の2~3日前に避妊しなかった場合、卵子が子宮にたどり着く前に、精子が子宮に到着し、卵子を待ち構えている状態になります。このため、卵子と精子がめぐり合う確率が、ぐっと高くなるのです。

しかしながら、女性の体は繊細です。体調不良やストレスにより、排卵日はずれる可能性があります。このため、基礎体温や月経周期の予測から排卵日を予測したとしても、実は妊娠しやすい時期だったということもあるため、注意が必要です。

避妊ありの場合は妊娠しない確率が高い

妊娠を望まない場合、排卵日前後の仲良しは避けるべきでしょうか。排卵日の予測もずれる可能性があるため、なかなか難しいことですね。

排卵日でも正しい避妊方法を行っていれば、妊娠する可能性はほとんどないと考えられています。

排卵日に妊娠したくないときの正しい避妊方法

妊娠を望まない場合、どのような避妊方法があるのでしょうか。世間一般では、外に出せば大丈夫などという噂もあるようですが、これは間違った方法です。正しい知識で妊娠を避けましょう。

【参考:http://www.t-kenseikai.jp/tachisou/teens/knowledge/knowledge4.html

経口避妊薬を服用する

経口避妊薬というと難しく聞こえますが、ピル(pill)のことです。このピルという言葉は、アメリカでは「the pill」、フランスでは「la pilule」、ドイツでは「die Pille」と、世界で共通の言葉だそうです。それほどに、なじみのあるものなのですね。

ピルには、女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれています。これらは、脳下垂体に作用することで、卵胞の発育や排卵を抑制します。そのほかにも、受精卵が着床しにくいように、子宮内膜を変化させる効果もあるようです。ピルを正しく服薬することにより、避妊率はほぼ100%になります。

しかし、ピルの副作用が心配な方もいるのではないでしょうか。避妊用ピルが開発された当初、女性ホルモンを多く含む高容量ピルでした。高容量であるが故に副作用が強く、頭痛や吐き気、体重増加などの訴えがあったようです。しかしながら、現在は低用量ピルが主流であり、副作用はほとんどないといわれています。病院で受診し、処方してもらいましょう。

コンドームをつける

コンドームは、最も一般的な避妊方法として知られていますね。手軽にどこででも購入できますし、正しい装着方法を守れば、避妊の効果も高いといわれています。また、コンドームは、性感染症を予防できるメリットもあります。ピルの内服は避妊できるものの、性感染症の予防はできません。

しかしながら、コンドームによる避妊は、男性主体になりがちなものです。女性から男性へ、コンドームを着けて欲しいと伝えることは、難しい場合もあるでしょう。パートナーとともに、避妊の必要性を理解して、協力を得る必要があります。

子宮内に避妊具を挿入する

プラスチック製の器具を子宮内に入れて、避妊をする方法があります。銅を付加したタイプのIUD、ピルの効果を併せ持つIUSが、一般的に広く知られています。病院で入れてもらう必要があり、一度入れるとおよそ2~5年間使用できます。

基本的に対象となるのは、出産経験がある女性となります。使用感がほとんどないことが大きなメリットですが、ときにずれてしまうことや感染のおそれがあるため、定期的な受診が必要となるでしょう。

排卵日の避妊に失敗したときの対処法

排卵日前後の避妊に失敗した場合には、どのような対処方法があるのでしょうか。

排卵検査薬を使用してみる

排卵検査薬が陽性だった場合は、妊娠する可能性が高まります。妊娠を希望しない場合は、早めに婦人科で受診する必要があるでしょう。

しかしながら、この方法は注意が必要です。もともと排卵検査薬は、妊娠する確率を高めるために使用されるものです。一度の検査では陰性だったとしても、数日後に陽性となる可能性もあり得ます。精子の寿命は3~5日とされているため、3~5日以内に排卵があった場合には、精子と卵子がめぐり合う可能性があるでしょう。

婦人科でピルを処方してもらう

モーニングアフターピルという、緊急避妊用の薬を内服する方法があります。72時間以内であれば、避妊できる効果は高いといわれています。費用は保険適用外のため、おおよそ10,000~20,000円かかるでしょう。

モーニングアフターピルは、処方をしていない病院もあります。そのため、事前に確認しておきましょう。

【参考:http://www.yaoi.org/qa/articlecategory/01/09

今後は基礎体温を計測する

基礎体温とは、朝目が覚めて安静な状態で測る体温です。通常、低温期と高温期の2層に分かれます。基礎体温を測りグラフにすることで、排卵日を予測することが可能です。

それだけでなく、月経周期やホルモンバランスなどもわかるため、自身の健康管理に役立てられます。

妊活は計画的に進めよう

きちんと避妊するためには、排卵日はもちろん、それ以外の時期も避妊をすることが理想的です。パートナーと将来の計画を話し合い、それぞれに合った避妊方法を見つけましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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