2018.07.05

排卵日が近づくと体がだるいのはなぜ?原因と改善方法をチェック

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「排卵日が近づくと体がだるくなる」と感じることはありませんか。排卵日とだるさの関係を詳しく調査しました。排卵日前後の不快な症状には女性ホルモンが大きく関係しています。だるさの原因や改善方法を知り、快適な毎日を送りましょう。

排卵日前後に体がだるくなるのは何故

排卵日前後に体がだるくなる女性は少なくありません。「眠気がひどい」「体が熱っぽくなる」「疲労感が増す」ということも。では、どうして排卵日前後に体がだるくなってしまうのでしょうか。

排卵日前後に体がだるくなる原因・だるさを改善する方法について詳しくチェックしていきます。排卵日前後を快適に過ごすためのヒントも。

排卵日の時期と体の状態

排卵日の時期と体の状態についてチェックしていきましょう。

排卵日は次回生理予定日の約14日前

排卵は一般的に次回生理初日の約14日前に起こるといわれています。生理周期が28日で安定している場合、排卵日の予測は下記の通りです。

  • 前回生理日:1月1日~
  • 次回生理予定日:1月28日~
  • 排卵予定日:1月14日

生理周期が30日で安定している場合だと、次回生理予定日は1月30日。排卵予定日は1月16日となります。自分の排卵日がわからないなら、次回生理予定日から14をマイナスして排卵日の予測をしてみましょう。

排卵日前後は妊娠しやすい

排卵日前後はもっとも妊娠しやすいタイミング。排卵日になると、卵巣から卵子が排出されます。この卵子が精子と受精し、着床することで妊娠が成立するのです。

卵子の寿命は約24時間。精子の寿命は3~5日程度であるため、排卵日予定日の3日前後に性行為を行うことで、妊娠の確率が高まります。

排卵日に体がだるいと感じる症状と原因

排卵日に感じやすい症状とその原因について解説していきます。

だるさや眠気を感じる

排卵日前後には体がだるくなったり、眠気を感じることがあります。また、おりものの状態が変化しやすいのも排卵日前後です。いきなり体がだるくなると「病気なのでは…」と心配になるかもしれませんが、排卵日前後に体調が悪くなることは決して不自然なことではありません。「少しだるい」「いつもより眠い」と感じる程度であれば、心配は無用です。

ただし、あまりにも体調が悪くなったり、猛烈な眠気を感じる場合は何かしらの疾患が隠れている可能性も。生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

風邪のような熱っぽさを感じることも

排卵日前後には、風邪のような熱っぽさや寒気を感じることも少なくありません。排卵日前後は平熱より体温が高くなるということもあります。

風邪のような熱っぽさも眠気やだるさと同様、排卵日特有の症状。微熱程度であれば問題ないと考えられます。ただし、38度を超えるような熱が出た場合は、風邪やインフルエンザ・そのほかの疾患にかかっている可能性があります。高熱が出た場合は、医師の診察を受けましょう。

原因は女性ホルモンの変化

だるさや熱っぽさといった症状が現れる原因には、女性ホルモンの変化が大きく関係しています。排卵日前後になると、体内では黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が増加します。このホルモンには鎮静・催眠作用があり、眠気やだるさをもたらしてしまうのです。

さらに、プロゲステロンには基礎体温を上げる働きがあります。そのため、体内でプロゲステロンが増加すると、体がいつもより熱っぽくなることが多いです。実際に女性の体温は低温期・高温期にわかれており、排卵日~次回生理初日までの期間は高温期にあたります。排卵日前後に熱っぽさを感じやすいのは、体自体が高温期に入っているためなのです。排卵日前後の体調の変化には、女性ホルモンの一つプロゲステロンが影響していることを覚えておきましょう。

排卵日のだるい症状を改善する方法

排卵日のだるい症状を改善する方法をチェックしていきましょう。

質のよい睡眠をとる

健やかな毎日を送るためには質の良い睡眠をとることが大切。とくに排卵日で女性ホルモンの変化が激しい時期は、しっかりと睡眠をとりましょう。22時から翌2時の間に睡眠をとることで体内時計を正常にし、昼間の眠気を抑えることが可能です。

また、就寝前のスマートフォンの使用は睡眠の質を落としてしまいます。就寝前はスマートフォンの使用を控え、リラックスして入眠してください。

太陽の光を浴びる

眠気に大きく関係しているのがメラトニンという物質。メラトニンが体内で分泌されることで、夜に眠気が生じるのです。

夜にメラトニンを十分に分泌するためには、朝の行動が重要。朝起きてしっかり太陽の光をあびることで、同じくホルモンの一つであるセロトニンが分泌されます。セロトニンはメラトニンの材料であるため、朝セロトニンを分泌させることがメラトニンの十分な分泌へとつながります。

反対に朝に太陽の光をしっかりと浴びなければ、メラトニンの分泌量が低下してしまいます。質のよい睡眠をとり昼間の眠気を防止するためには、起床時にしっかりと太陽の光を浴びましょう。

適度な運動を行う

適度な運動を行うことも排卵日前後の症状を改善させる方法の一つ。運動やストレッチを行うことで、血行を促進することが可能。体のめぐりがよくなり、不快な症状の緩和へとつながります。

ただし、体調が悪い状態で無理をする必要はありません。激しい運動は避け、ウォーキングや軽いランニングなど「気持ちよい」と感じる程度の運動を行ってください。お風呂上りのマッサージやストレッチもおすすめです。

塩分の多い食材を避ける

排卵日前後は塩分の多い食材に注意しましょう。塩分をとりすぎると体が水分を蓄えやすくなり、むくみが発生します。むくみが生じることで、だるさを感じてしまうことがあるのです。排卵日前後はできるだけ塩分控えめの食事を心がけてください。

また、冷たい食べ物にも注意が必要。アイスなど冷たい食べ物をとると、体が冷えてしまいます。体が冷えると疲労を感じやすくなることも。冷えに気をつけながら、バランスのとれた食事を摂取しましょう。

湯船につかって体を温める

排卵日前後はシャワーだけでなく、湯船につかってしっかり体を温めることをおすすめします。体を芯から温めることで血流がよくなり、だるさの軽減が期待できます。リラックス効果も抜群なので、ぜひ一度試してみてくださいね。

熱いお湯に入る必要はありません。37~39度前後のぬるま湯でも、長時間入浴することで体を芯から温めることが可能。水分補給をしながら入浴しましょう。

規則正しい生活でだるさを最小限に抑えよう

排卵日前後のだるさはとてもつらいものですが、規則正しい生活を送ることで症状を最小限に抑えられます。今回チェックした方法は、とても簡単なものばかり。できることから少しずつ試して、快適に過ごせるようにしましょう。

また、腹痛や頭痛が起こる場合は鎮痛剤を服用することも一つの手段。決して無理はせず、排卵日前後の体と付き合いましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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