妊娠を望んでいるのになかなか赤ちゃんを授からず、人工授精に挑戦したいが勇気が出ない女性は少なくないでしょう。人工授精に対する不安や疑問など、ここでは、人工授精に挑んでいる女性のブログを通じて、どんなものであるかを知っておきましょう。
結婚して赤ちゃんが欲しくなったころには、あたりまえに妊娠するのものだと考えていた女性は多いのではないでしょうか。しかし、いざ妊娠を望む時期になると「妊娠って普通にできるものだと思っていた」「結婚して何年も経つのに全然赤ちゃんができない」など、不妊に悩む女性は意外に多いのです。
そして、不妊治療のひとつである「人工授精」の段階になると、「自然妊娠」にこだわってしまったり、「名前は知っているけどよくわからないから怖い」などためらって、なかなか踏み切れない人が多いのも事実です。ここでは、人工授精がどのようなものであるかをまとめてみました。
また、実際に人工授精を行っている人のブログを紹介することで、人工授精というものがリアルにどういうものであるかを感じてもらい、人工授精も自然妊娠も同じ妊娠であることを理解してください。
人工授精は不妊治療の中の一つです。不妊治療をしていく中でステップアップ法により人工授精を選択する人は多くいます。ここでは、人工授精を検討している人に、人工授精の方法、治療の手順、かかる費用などについてわかりやすくまとめてみました。
人工授精とは AIHと呼ばれている、一般的にタイミング療法の次のステップで行う不妊治療法です。排卵の時期を見計らって、子宮の入り口に管を挿入し、そこから精子を注入します。「人工授精」と聞くと、「人工的」なイメージのため、抵抗がある人が多いかもしれませんが、むしろ自然妊娠に近い方法になっています。副作用もほとんどありません。
妊娠の確率は約5~10%ほどで、タイミング療法の1回あたりの妊娠率の約3~5%と比べて、少し高くなります。そのため、人工授精1回では結果が出ないことが多く、3~5回は続けたほうが結果が出やすくなるといわれています。
人工授精は、子宮頚管性不妊症、子宮内膜症性不妊症、卵管性不妊症、軽度男性不妊症、原因不明不妊症などの人に有効であるといわれています。また、フーナーテストで頸管粘液と精子の相性が悪かった場合や、子宮頸部の切除等の影響による子宮頸管粘液不全、EDや性交障害などで性交渉ができない場合などにも有効になっています。
1.排卵誘発や超音波検査などを行います。
2.排卵予定の日に合わせて予約をとります。
3.精子を採取後に洗浄・濃縮し、管を使って子宮内に注入します。注入量約0.6ccとごく少量の精液のため、痛みはほとんどないようです。
4.実施後約15分程度休憩することができ、その際に説明を聞きます。
5.抗生剤や卵胞ホルモンの貼り薬、黄体ホルモンの飲み薬が必要なようなら処方してもらいます。
6.人工受精後は特に安静の必要もなく、運動や入浴等普段通りの生活をしてもよいようです。
人工授精は保険の適用がないため、料金が高くなります。人工授精1回あたり、15,000円~20,000円くらいかかるといわれています。治療の範囲や病院によって異なりますが、一般的に5回以上繰り返すといわれているので、75,000~10万円くらいかかります。
人工授精に挑む人のブログで、どのような流れであったのか、取り組みについてなど、実際経験している人たちの状況を知っておきましょう。
助産師はなの初育児日記* 2018.5出産!人工受精で授かりました♪
2016年10月から不妊治療を始め、タイミング療法を経て、5回目の人工受精で待望の妊娠をして、2018年5月に出産した助産師である女性の人口受精ブログです。前向きで明るく不妊治療に取り組んでおり、読者に勇気と希望を与える内容になっています。
不妊症の女性と、うつ病を抱える旦那さんが不妊治療をがんばるために記録しているブログです。不妊治療に何度か取り組んでいるが結果が出なかったとき、メンタル的にも落ち込んでしまう。そんなとき、夫に支えてもらいまたチャレンジをしている、夫婦で努力する内容になっています。今は心と体をお休みさせるために不妊治療を中止しています。無理をせず自分のペースで不妊治療に取り組んでいます。
かえで??36歳1人目妊活(男性不妊&セックスレス AIH開始!)ブログ
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「流産後、ありのままの気持ちをオットに話した中村こてつさん。その中で妊娠時に感じていた戸惑いの気持ちの理由に気づきました。」という不妊治療を2005~8年に受けた女性の体験談です。コミックエッセイになっていて、イラストで分かりやすく説明されています。不妊治療中の気持ちなどが正直に書かれており、同じ不妊治療中の人が共感できるような内容になっています。
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不妊治療をしていると、結果がうまくいかないと焦ってしまい、「自分だけがなんで」と自身を追い込み、心も体もボロボロになってしまいがちです。そうなると余計自身に負担がかかってしまい精神的な面からうまくいかなくなってしまう可能性があります。人は人、自分は自分なんだと考えて、パートナーと手を取り合って焦らず自分のペースで不妊治療を行いましょう。