2018.08.07

葉酸はいつからいつまで摂取するべき?正しい知識を身に付けよう

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妊娠中に必要とされる葉酸。妊娠が分かってから摂取する方も多いのではないでしょうか。最適な摂取時期と、葉酸を摂取することで得られる効果や摂取するときの注意点などをしっかりと理解して、妊活を始めたときから積極的に摂取するようにしましょう。

葉酸を接種するのに適したタイミングとは

妊娠に葉酸を摂取するとよいと聞いたことがある方は多いことでしょう。しかし、いつ頃から摂取すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。また、葉酸を摂取して得られる効果にはどのようなものがあるのでしょうか。摂取するときの注意点なども合わせて確認しておきましょう。妊娠に必要な栄養素である葉酸を適切な時期に、きちんと摂取するよう情報を集めておくことが大切です。

葉酸を積極的に接種するべき時期

葉酸には、胎児の成長を助ける役割があるので、妊娠中は葉酸を継続的に摂取することが望ましいです。葉酸を摂取する時期としては、妊娠前から産後の授乳期まで推奨されています。

妊娠する1カ月以上前

構成労働省では、妊娠1カ月以上前から葉酸を摂取することが望ましいとしています。それは、葉酸を摂取することで、妊娠中のママの貧血防止だけでなく、胎児への神経管閉鎖障害へのリスクを軽減できる可能性があるとして推奨しています。

妊娠が分かってから葉酸を摂取したのでは遅い場合もあるため、妊活を始めた女性は、すぐに葉酸の摂取を開始するようにしましょう。

4週目~15週目の妊娠初期

妊娠初期といわれる4週目~15週目の時期に葉酸を摂取すると、胎児が神経閉鎖障害になる確率を7割ほど軽減できるとされています。妊娠初期は、胎児の細胞分裂が活発で、脳や脊髄などの重要な器官が形成される時期でもあります。細胞分裂には葉酸が必要不可欠であり、葉酸が不足していると、器官の形成がうまく行われずに、神経閉鎖障害になるリスクが高まるというわけです。

出産後の授乳期

葉酸は妊娠中に積極的に摂取したい栄養素と思っている方も多いかもしれませんが、産後の授乳期にも摂取したい栄養素でもあります。血液をもとに作られる母乳には、赤血球を作り出す葉酸はとても重要です。また、葉酸は母乳を作り出すサポートだけでなく、産後の抜け毛予防にも効果的とされており、積極的な摂取を推奨されています。

男性も妊活中に摂取すること

不妊治療を受けている方の中には、男性不妊で悩んでいる方も多くいます。男性不妊の多くは、精子の染色体異常が原因と考えられます。葉酸を摂取することで、細胞分裂の際に正常な遺伝子情報をDNAに伝える作用の効果が期待でき、精子の染色体異常が発生する確率を低くすることが可能です。妊活を始めたら、パートナーと一緒に葉酸を摂取する習慣にすることもよいでしょう。

葉酸を摂取する効果

葉酸には、妊娠中から産後の授乳期まで、女性の身体をサポートしてくれる効果がたくさんあります。しっかりと理解した上で、積極的に摂取するようにしましょう。

貧血の予防

妊娠中は、赤ちゃんにまで血液を届ける必要があるため、貧血に悩む女性は多いです。葉酸が不足すると、巨赤芽球性貧血を起こしやすくなります。また、鉄分不足による鉄欠乏性貧血を起こす可能性も出てきます。葉酸と鉄分を一緒に摂ることで、貧血の予防効果に期待ができます。貧血は、妊娠初期だけでなく、中期や後期にも起こる可能性があるため、継続的な摂取を心がけましょう。

抜け毛の予防

出産後の女性の身体は、さまざまな変化が起こります。産後に抜け毛が増える症状もその一つで、悩んでいる女性は非常に多いです。葉酸には、核酸合成やアミノ酸代謝の補酵素としての働きを持っているため、産後の抜け毛を防いでくれる効果も期待できます。出産後も引き続き、葉酸の摂取をすることがおすすめです。

肌を整える

葉酸を摂取することで得られる効果として、貧血予防ということを知っている方は多いことでしょう。しかし、葉酸は老若男女の健康をサポートしてくれる栄養素。葉酸には、肌のターンオーバーを促進し、たんぱく質の合成を促す役割を持っているため、肌の代謝を促し美肌をもたらしてくれる効果にも期待ができます。女性に嬉しい美肌効果の栄養素でもあれば、妊娠前からの摂取にも抵抗なく取り組めることでしょう。

胎児の先天性リスクの低減

妊娠初期に十分な葉酸を摂取することで、先天性奇形の神経管閉鎖障害のリスクを70%減らせるという研究結果があります。妊娠初期は、受精卵の細胞分裂が活発な時期でもあり、胎児の脳や脊髄など、重要な器官が形成される時期でもあります。

葉酸は細胞分裂の際のDNA合成に必要な栄養素であり、不足していると器官の形成がうまく行われない可能性があるため、十分な摂取が必要なのです。少しでも先天性のリスクを低くするため、妊活を始めたときから葉酸の摂取を心がけるとよいでしょう。

葉酸を摂取するときの注意点

妊娠前から産後まで、積極的な摂取が必要である葉酸ですが、注意点がいくつかあります。間違った摂取をしないよう、しっかりと学んでおくことが大切です。

サプリを過剰に摂取してはならない

葉酸は、食事からでも摂取することは可能ですが、食事からでは必要な量の葉酸が摂取できない可能性があります。そのような場合はサプリを効果的に活用しましょう。

葉酸をサプリから摂取する場合、飲み忘れたからといって一度にたくさん飲んでしまうと、食欲不振や吐き気などの副作用が発生する可能性があります。一日数回に分けて摂取したり、摂取するタイミングを決めておくなど、飲み忘れない工夫をするようにすることがおすすめです。

天然由来の葉酸は吸収率が悪い

葉酸には、食事から摂取できる天然葉酸と、サプリメントから摂取する合成葉酸の2種類があります。天然葉酸は熱に弱い特性があるなどの理由から、合成葉酸の方が吸収率が高いです。サプリメントとしての安全性が高い場合は、合成葉酸を選んだ方がよいとされています。天然葉酸では、必要な量の葉酸が確保できない可能性があるので注意しましょう。

中期や後期は摂取量を守る

妊娠前から継続的な摂取が推奨されている葉酸ですが、妊娠中期や後期には注意が必要です。妊娠中期や後期に葉酸を摂りすぎると、子供が喘息を発症するリスクが高まるという研究結果が発表されているため、不安に感じている女性が多いことも事実です。ただし、葉酸は胎児の成長に必要不可欠の栄養素なので、気にしすぎて不足しないよう注意が必要です。妊娠中期や後期は特に葉酸の推奨摂取量を守るように心がけましょう。

適量の葉酸を接種して胎児の成長を助けよう

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妊娠中に必要な栄養素として広く知られている葉酸。実は妊娠前から、授乳期まで摂取することがよいとされています。妊活を始めている方、将来子供が欲しいと考えている方は、今から葉酸を摂取してみるとよいでしょう。

葉酸には妊娠中の胎児の成長を助けてくれる効果だけでなく、美肌効果なども期待できるため、積極的に摂取してみましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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