2018.08.07

【基礎体温が下がる場合の妊娠の可能性】おめでた初期に気になる兆候

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妊娠超初期に基礎体温が下がると、妊娠していないのではと疑って、不安になってしまうでしょう。実は基礎体温が妊娠超初期に下がっても、妊娠している可能性はあるとされてます。今回はその理由と、基礎体温を上げるポイントを確認しましょう。

基礎体温が下がると妊娠の可能性はなくなるのか

妊娠初期は通常、基礎体温が高いまま保たれるとされています。そのため妊娠の兆候があったのに基礎体温が下がってしまうと、妊娠ではないのかと思い、がっかりしてしまう人もいるでしょう。しかし基礎体温が下がったからというだけで、妊娠の可能性が完全に無くなるというわけではないのです。

なぜ基礎体温が下がっても妊娠の可能性があるのでしょうか?今回は不安定な基礎体温を安定化させる方法も確認するので、基礎体温に不安がある人はぜひ参考にして下さいね。

基礎体温が下がっても妊娠の可能性がある理由

基礎体温が低下しても妊娠の可能性が完全に消えない理由には、さまざまなことが挙げられます。まずその理由について、詳しく確認していきましょう。妊娠中に基礎体温が下がってしまって不安な人は、ぜひよく把握して、低体温の原因を確かめてみて下さい。

元から低体温の体質

一般的には妊娠3カ月目頃までは、基礎体温の高い高温期が続くとされています。しかし生まれつき体温が低い人は、高温期と低温気の区別が難しいので、基礎体温が低くても妊娠している可能性は十分あるのです。

基礎体温の変化の大きさには、個人差が大きく影響するとされています。そのため基礎体温が低いという理由だけで、絶対に妊娠していないとはいえないのです。妊娠の兆候が複数ある場合は、基礎体温が低くても妊娠の可能性が高いので、産婦人科を受診しましょう。

インプランテーションディップの発生

高温期が続く妊娠初期には、まれに一定期間基礎体温が下がる現象が起きることもあります。その現象はインプランテーションディップと呼ばれ、妊娠のサインの1つと考えられているのです。

インプランテーションディップが起きるのは、受精卵が着床する高温期の7~10日目前後とされています。またインプランテーションディップが起きると、1~2日間ほど基礎体温が低下するとされているのです。

そのメカニズムはまだ解明されておらず、妊娠していない場合でも起きることがあるので、妊娠の判断は慎重に行いましょう。

基礎体温が正しく測れていない

妊娠初期の低体温の理由には、基礎体温が正しく計測できていないということも挙げられます。起床時に立ち上がって動いてしまった後測ったり、冷房の効きすぎた部屋で測ったりすると、基礎体温が正しく測れないことがあるのです。

そのため基礎体温を測るときは、必ず寝る前に婦人体温計を近くに置いておき、起床したら横になったまま測れるようにしましょう。また部屋の室温も高すぎたり低すぎたりしないように、きちんと調節するようにして下さい。

基礎体温を測る場所や時間も、正確な計測のためには重要です。毎朝同じ時間に起きるように心がけ、下の裏側に婦人体温計を差し込んで測るようにしましょう。

睡眠不足による低体温

睡眠時間が十分でないと体温を上げる機能が鈍くなり、基礎体温の低下につながることもあります。基礎体温を測る前日は早めに就寝して、十分な睡眠時間を確保しましょう。

睡眠時間が4時間に満たないほど短いと、どうしても基礎体温は低くなってしまうとされています。睡眠不足は胎児にも悪影響を及ぼすので、妊娠初期からしっかり睡眠時間を確保するようにしましょう、

流産しかけている

低体温が長く続いていて、不正出血や腹痛などの症状もある場合は、切迫流産である可能性が高いといえます。そのような場合は、速やかに医師に相談しましょう。

妊娠超初期や初期に起きる流産は自然流産と呼ばれ、ほとんどの原因は受精卵の染色体の異常とされています。自然流産の80%が妊娠3カ月目までに起こっており、約20~40%が妊娠4~6週目までに起こっているのです。

さらに年齢によっても自然流産の確率は上がるとされています。35歳以上では30歳以下の人よりも約2割、40歳以上では約4割も流産しやすくなるとされているのです。35歳以上の人は、妊娠初期の流産に特に注意しましょう。

低い基礎体温を改善するポイント

無事に妊娠を継続できていても、妊娠初期に基礎体温が下がるのはよいことではありません。基礎体温が低い場合は、できるだけ上げるようにしましょう。

そこで基礎体温を上げるために普段から気を付けたい点を確認していくので、基礎体温が低い人はぜひ参考にしてみて下さいね。

夜更かしをやめて早めに就寝する

睡眠時間が短いと、生命活動の維持や調節をしている自律神経が、上手く機能しなくなります。その結果ホルモンのバランスも乱れやすくなり、基礎体温の低下につながるのです。

妊娠初期は基礎体温の維持のために、特に睡眠時間の確保には注意を払うようにしましょう。寝る前はぬるめの湯舟に浸かったり、ノンカフェインの温かい飲み物を飲んだりして、寝付きやすくすることをおすすめします。また寝る時間をタイマーに設定しておくと、就寝時間を一定に保ちやすくなるでしょう。

温かい飲み物を飲む

暑い夏はついキンキンに冷えた飲み物を、飲みたくなりますよね。しかし冷たい飲み物を過剰に飲んでしまうと、内臓が冷えて体全体の血行が悪くなり、基礎体温も下がってしまいます。

そのため基礎体温が低い人には、夏でも冷たすぎる飲み物は避けることをおすすめします。ぜひ常温の飲み物を選ぶようにしましょう。また内臓が冷えると太りやすくなったり、肌トラブルも起きやすくなります。美容面が気になる人も、ぜひ普段から常温の飲み物を選びましょう。

栄養のバランスに気をつける

食事のバランスが偏ることで、体温を上げるために必要な栄養素が不足し、基礎体温が低くなることもあります。そのため暴飲暴食や偏った食事、過剰な食事制限をするダイエットなどは避け、栄養バランスがよい食事をしましょう。

基礎体温を上げるには、体温を上げる働きがある筋肉の元となるたんぱく質や、血行を促進するビタミンEが特に必要です。そのためタンパク質豊富な肉や魚類、卵や大豆、ビタミンE豊富な緑黄色野菜やナッツなどを積極的に食べるようにしましょう。

ストレスを溜めこまない

高温期を維持する働きがある女性ホルモンは、ストレスから悪影響を受けやすい繊細なものです。ストレスによって女性ホルモンのバランスが乱れると、基礎体温も不安定になってしまいます。そのため基礎体温を上げるには、ストレスを溜めないことも大切とされているのです。

そのため妊娠初期は時々趣味や軽い運動に集中して、適度にストレスを逃がしましょう。

妊娠の継続がしやすい体作りを心がけよう

基礎体温を高いまま維持することで、妊娠が継続しやすくなります。そのため妊娠の兆候があった人は、ぜひ今回の内容を参考に、積極的に基礎体温を上げてみて下さい。生活習慣を正すことで基礎体温の低下は改善できるので、ぜひ簡単なことから始めていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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