【排卵日から生理前までの変化】黄体期に起こりがちな体と心の不調

排卵日から生理までの期間には、さまざまな不調が起きるとされています。その不調に悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、その不調について見ていきましょう。不調を軽減する方法も確認するので、ぜひ参考にして下さい。

排卵日から生理前までに起こる症状とは

妊活では排卵日が重要なポイントになります。そのため排卵日から生理開始日までには、どのような変化があるのか気になる人も多いでしょう。

今回は、排卵日から生理開始日までに起こる体の変化を確認していきます。妊娠を希望している人は、ぜひ妊活に役立てて下さい。

排卵日から生理前までの体の変化の流れ

排卵日から生理日までの期間は、黄体期と呼ばれます。この黄体期は、ホルモンバランスが乱れやすくなるので、その影響でさまざまな不調が起こりやすくなるのです。それらの不調はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、多くの人が苦しんでいるとされています。

黄体期の心と体の変化に冷静に対処できるように、しっかりその変化の内容を把握しておきましょう。

体がむくみやすくなる

排卵日以降は、卵子を包み込む卵胞を成熟させる「卵胞ホルモン（エストロゲン）」が減ります。そして、妊娠の準備を促進する働きのある「黄体ホルモン（プロゲステロン）」が増えるのです。

この影響で、体は子宮内膜を維持するために、水分をためやすくなり、むくんだり体重が増えたりします。ほかにも胸が張ったり、だるさを感じたりします。なかには、頭に水分が過剰にたまることで、頭痛に悩まされる人も少なくありません。

イライラしやすくなる

排卵後に多く分泌されるようになる「プロゲステロン」の影響により、精神も不安定になりやすくなります。ストレスを感じやすくなるので、過剰にイライラすることが多々あるのです。

一方で、気分が落ち込み、抑うつ状態のようになることもあります。しかし、これらの精神的な不調は、生理が始まるとすぐに治まる場合がほとんどです。イライラを緩和するためには、マグネシウムが豊富なアーモンドや煮干し、カルシムが豊富なイワシやバジルなどの食材を、意識して摂取するとよいでしょう。

肌トラブルの発生

排卵後は、肌の調子をよくする効果がある「エストロゲン」という女性ホルモンが減り、皮脂の分泌を促す効果のある「プロゲステロン」が増えます。その影響で、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすくなるのです。

一方で、皮脂が多くても肌の内部は乾燥しがちで、肌荒れも起きやすくなるとされています。そのため、排卵後から生理日までの時期は、念入りに肌をケアするようにしましょう。

食欲の増加

妊娠の準備を促す「プロゲステロン」という女性ホルモンには、食欲を増進させる効果もあります。そのためプロゲステロンが大量に分泌される黄体期間中は、食欲が増えることもあります。

プロゲステロンの影響でストレスも感じやすくなるので、この時期は暴飲暴食に走りがちにになります。ストレスから、つい甘いチョコやアイスばかりを食べてしまうという人も多いでしょう。食欲のコントロールには、できるだけストレスは食事以外で発散したり、ゆっくり湯舟に浸かってリラックスしたりすることが有効です。

排卵日から生理前までの不調を緩和する方法

約200種類もの不調が起きるとされている黄体期ですが、できるだけ不調に振り回されずに乗り切りたいですよね。実は、黄体期の不調を軽減する方法もいくつかあるのです。その方法とは、一体どのようなものなのでしょう。黄体期の不調がひどくて困っている人は、ぜひ確認して実践してみて下さい。

規則正しい生活を送る

不規則な生活を送っていて、睡眠時間も栄養も十分でないと、ホルモンバランスが乱れやすくなり、黄体期の不調もひどくなります。そのため、普段からできるだけ生活習慣を正すように心がけることで、黄体期の不調が軽減されることもあります。

ホルモンバランスが乱れると、生理周期の乱れにもつながるとされています。生理周期が乱れると、妊娠しにくくなってしまうこともあるので、注意が必要です。

ストレスを発散させる

ストレスが過剰にたまると、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなります。その影響で、黄体期の不調がより深刻になってしまうこともありえます。ストレスは、ただでさえホルモンバランスが崩れやすい黄体期には、大敵といえるものでしょう。

そのため、ストレスをためたままにせず、普段から定期的に発散させるようにすることをおすすめします。ショッピングをしたり、軽い運動をしたりして、ストレスをうまく発散させましょう。

婦人科で受診する

PMS（月経前症候群）は、通常排卵日から生理までの黄体期に起こります。しかし、期間がそれ以上に長かったり、症状がひどすぎて日常生活がままならない場合は、すぐに婦人科で受診しましょう。

婦人科で受診すると、ほとんどの場合は、PMSの症状の緩和効果がある漢方薬や、ピルが処方されます。ピルは避妊薬というイメージが強く、副作用に不安を抱く人もいるでしょう。しかし、きちんと医師の指示通りに服用すれば、ピルはPMSを軽減させる安全な薬として、活用することもできるのです。

妊娠に備えた体作りを心がけよう

黄体期になるたびに不調がやって来ると、心身の負担が大きく、気分がますます滅入ってしまいますね。自分の妊娠の可能性に不安を感じてしまうこともあるでしょう。これらのようなことを避けるために、今回の内容を参考に、不調の改善に取り組んでみてください。

また、黄体期の不調を軽減する方法は、妊娠しやすい体作りにも有効です。スムーズな妊活と自分の健康のために、しっかり改善していきましょう。

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