2018.08.07

【生理再開のタイミング】出産後に気になる月経が戻る時期

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出産後は、生理が再開するタイミングが気になりますよね。生理再開が早すぎたり遅すぎたりすると、正常なタイミングで生理が再開していないのではと、不安を感じる人も多いと思われます。そこで今回は、出産後の生理再開のタイミングについて確認しましょう。

出産後の生理再開に備えて置こう

出産後に生理はいつごろ再開するのか、気になる人は多いのではないでしょうか?中には、出産後になかなか生理が再開せず、不安を感じている人もいるでしょう。また次の妊娠のために、生理再開を早めたい人もいると思います。

そこで今回は、出産後の生理再開の兆候と、再開へ向けた準備を確認しましょう。出産後の生理再開に関心がある人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

出産後の生理再開はいつ?

自分の出産後の生理再開のタイミングが、正常かどうかを判断するためには、出産後の生理再開のタイミングの目安を知る必要があります。しかし、他人には聞きにくいことなので、一人で不安になってしまいがちですね。

そこでまず、出産後に生理が再開するタイミングの目安を確認しておきましょう。出産後の生理再開時期に不安がある人は、ぜひ不安解消に役立てて下さいね。

産後8カ月までに再開する人が多い

お母さんたち全体の約70~80%は、出産後8カ月までに生理が始まっているとされています。しかし、生理再開のタイミングは、人によって異なる出産後のホルモンバランスによって、大きく変わるとされているのです。

そのため、過剰に生理開始のタイミングを心配する必要はありません。出産後8カ月という目安は、あくまで大体の目安として捉えるようにしましょう。

個人差があり人によっては大きく異なる

出産後の生理再開のタイミングは、人によって大きく異なり、1年経っても再開しない人もいれば、出産後1カ月目に生理が再開する人もいるのです。

また、生理が再開するまでの期間は、平均で約14.6カ月とされています。なかなか生理が再開しないと、不安になりがちですが、出産後1年以内であれば心配する必要はありません。大らかな気持ちで、生理の再開を待ちましょう。

出産後の生理再開の兆候は分かりにくい

出産後の生理再開前には、独特のサインがあるとされています。しかし、そのサインは分かりにくいことも多々あり、いきなり生理が再開して驚いてしまう人もいます。サインを見逃さないようにするために、事前にしっかりサインの内容を把握しておきましょう。

出産後の生理再開のサインには、倦怠感や末端の冷え、異常な食欲や抑うつ状態などが挙げられます。出産後は、生活リズムの激しい変化にストレスを感じて、心身の調子が乱れやすくなる時期です。そのため、生理再開のサインが出ていてもストレスのせいだと思い込み、サインを見逃してしまいがちとされています。

出産後の生理再開に差がある理由

出産後の生理再開のタイミングが、人によって大きく異なる理由には、さまざまなことが挙げられます。出産後の生理再開のタイミングに、個人差が大きく出る理由とはどのようなものなのでしょうか?

子宮回復に差がある

出産時に、子宮は大きなダメージを負います。生理が再開するためには、子宮が回復する必要がありますが、その子宮が回復するスピードには個人差があるのです。そのスピードは、出産時の年齢に左右されるものではなく、個人の回復力の差に左右されるといわれています。

つまり、子宮が回復するスピードが早ければ、それだけ生理も早めに再開するということです。生理再開が早くても、生理に問題がなければ心配ありません。

女性ホルモンプロラクチンの影響

出産後には母乳の分泌を促進し、排卵を抑える効果がある「プロラクチン」という女性ホルモンが、たくさん分泌されるようになります。そのため、母乳育児をしていると、生理再開が遅れ気味になるとされているのです。

母乳育児を行っているお母さんたちのほとんどは、出産後6~10カ月頃に生理が再開しています。しかし、ミルク育児を行っているお母さんたちのほとんどは、出産後2~4カ月頃には生理が再開しているのです。

ところが、プロラクチンの効果の強さも個人差が大きく、母乳育児をしていても、出産後3~6カ月ごろに生理が再開するお母さんも多いです。授乳中に生理が再開しても、母乳にはほとんど影響はありませんが、人によっては母乳が出にくくなることがあります。

ストレスの影響

出産後の生理開始のタイミングは、出産後の育児や生活リズムの変化のストレスに影響されることもあります。ストレスが過剰にたまると、女性ホルモンのバランスが崩れ、生理がスムーズに再開されなくなってしまうこともあるのです。

出産後の育児に追われてつらくなったときは、他人の手を積極的に借りて、ストレスをためないようにしましょう。また、生理再開が遅れていることを、過剰に気にしてしまうこともストレスになってしまいます。そのため、生理再開が遅れていても、個人差があることを意識して、あまり焦らないようにしましょう。

生理が再開する前に妊娠する可能性もある

実は、出産後に生理が再開していなくても、妊娠する可能性はあるのです。生理が起きる前には、必ず排卵が起きます。ちょうど生理が再開する前の排卵直後のタイミングで、精子が卵子に到達すると妊娠することもありえます。

しかし、排卵が起きる時期を予想することは難しいため、すぐに次の子供を妊娠したい場合でも、生理再開を待つことをおすすめします。さらに、帝王切開をした直後は、まだお腹の傷が完全に治っていません。その時期に妊娠してしまうと、母子共にさまざまな危険が生じてしまいます。

そのため、帝王切開で出産した場合は、産後6~12カ月間は避妊しましょう。予想外の妊娠を避けるためには、出産直後からしっかりと避妊を意識することをおすすめします。

産後の生理は変化することがある

出産後に生理が再開すると、生理の変化に驚く人もたくさんいます。出産前は生理痛が重かった人が、出産後は生理通がほとんどなくなったり、経血量が減ったりということがあるのです。

しかし人によっては、生理痛が重くなってしまったり、経血の量が増えたりする人もいます。また、生理期間が短縮したと感じる人もいれば、逆に長くなったと感じる人もいるのです。ところが、まったく変化を感じないという人もいます。このように、出産後の生理の変化にも、個人差が大きく影響するのです。

1年以上再開しない場合は受診する

出産後1年が経過しても、生理が再開しない場合は、排卵障害や何らかの子宮のトラブルなどが起きている可能性が高いので、産婦人科で受診しましょう。

さらにそのような場合は、「高プロラクチン血症」の可能性も高いとされています。出産後は、脳下垂体から盛んに分泌されるプロラクチンによって、ホルモンのバランスが崩れやすいのです。ホルモンバランスが崩れると、脳下垂体に腫瘍ができたり、甲状腺の機能低下が起きたりする「高プロラクチン血症」のリスクも、上がってしまいます。

断乳して3カ月経っても生理が再開しない場合も、体に何らかのトラブルが起きている可能性があるため、早めに医師に相談しましょう。

産後に生理がすぐに来なくても慌てないで対応しよう

早めに次の子供が欲しいと思っている人は、出産後の生理再開が遅れていると、焦ったり不安になったりしてしまいますね。しかし、生理再開のタイミングは個人差が大きく出るものなので、出産後1年間は慌てずに待ちましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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