2018.08.07

【流産後の妊娠期間はいつから】体と心をケアして妊娠に備えよう

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流産後はとても不安になりますよね。次はいつ頃妊娠できるのか、不妊症になったりしないのか。そんな不安や疑問を取り除くために、流産後の心や身体のケア、流産後どれくらいで妊活が再開できるのかについて、解説していきたいと思います。

流産後の妊娠のために

流産は、女性の身体に大きな影響を与えます。また、精神的にもダメージを受け、妊娠を喜んでいたぶん、その落差になかなか立ち直れない人も少なくありません。流産後の体と心の安定を取り戻すためには、どのようにすればよいのでしょうか。

ここでは、流産後の心のケアや過ごし方を見ながら、妊活の再開の時期がどれくらいかを解説していきたいと思います。

流産後の妊活の開始時期

流産後は、生理を1~3回見送ってから妊活を再開しましょう。流産による子宮のダメージを回復し、子宮内の環境を、妊娠できる状態に整えるのに時間が必要です。

生理周期から判断する

流産すると、子宮にも心にもダメージを受けます。精神的なダメージは、女性ホルモンの分泌にも影響します。流産後は子宮以外に精神的にも回復して、ホルモンバランスを整えることが大切です。通常の流産の処置なら、1回の生理を見送れば妊活を再開することができます。これは、流産の処置の際に、残された細胞や組織などを、生理で体外に排出する必要があるからです。

流産後の生理の再開は、1カ月後くらいが多いようですが、その後パートナーと話し合い、気持ちの生理がついてから妊活を再開するとよいでしょう。

子宮内の環境を整える期間が必要

流産には「稽留流産」と「完全流産」、「不全流産」があります。完全流産だと、出血とともに赤ちゃんや子宮の内容物が、自然に体の外に出てくるので、手術の必要はありません。しかし、稽留流産や不全流産の場合は、赤ちゃんの細胞の一部が子宮内に残っているため、掻爬手術が必要になります。

流産後は、子宮内に残った細胞や組織の残留物が、次の生理で体外に排出されてから、妊活を始めることができます。流産の原因にもよりますが、通常は1~3回の生理を見送ることが多いようです。また、子宮内が妊娠に適した状態に戻るまでの期間も必要です。個人の流産の状態や病院の方針にもよるので、流産後の妊活の再開は、医師に相談するとよいでしょう。

流産のあとに大切なこと

流産後は、体を回復させることが重要です。規則正しい生活を送ることで、ホルモンバランスを整えましょう。体を温めてリラックスすることで、心も落ち着きを取り戻し、また妊活に取り組めるようになります。

体のケアをしっかりする

流産後は、体をゆっくりと養生させることが大切です。人は寝ることで体が回復するので、睡眠を十分にとることが重要です。また、掻爬手術を受けていると、子宮内に傷ができていることがあり、無理をすると傷が炎症を起こすことがあります。そのため、流産後は仕事も休みましょう。

ここで無理をすると、今後の妊娠に影響します。しっかりと体を回復させ、子宮を妊娠できる状態に戻すことが必要です。そのためには、自分が安心できる場所で、じっくり体を休めるのがよいでしょう。

健康的な生活を送る

流産後の女性は、ショックや悲しみから精神的にも不安定になることが多く、精神の乱れは、ホルモンバランスの分泌にも影響します。ホルモンバランスが乱れると、生理不順にもなりやすく、体調にも影響します。流産後は規則正しい生活を送って、ホルモンバランスを整えやすい体にする必要があります。

流産後は、子宮の回復やホルモンバランスを整えるためにも、バランスのよい食事を3食きちんと摂るように心がけましょう。また、十分に睡眠をとることは、ホルモンバランスを整えることにも、体を回復することにも効果的です。

身体を温めてリラックスできる環境を

体が冷えると血流が悪くなり、子宮や卵巣の機能も低下します。なるべく体が冷えないように、腹巻や毛糸のパンツ、レッグウォーマーなどを使って、体を温めるようにしましょう。また、紙ナプキンの吸収体は高分子吸収体でできていて、経血を含むことで、冷えピタと同じような効果が現れるので、布ナプキンを使用するほうがよいでしょう。

流産後は、落ち込んだりふさぎ込んだりしがちですが、心を回復させるためには、自分がリラックスできる場所で、ゆっくりと休養をとることが大切です。

流産のショックと向き合うために

流産をすると、女性はもちろんですが、パートナーである男性も精神的にショックを受けます。それが待ち望んでいた妊娠だとしたら、ダメージはとても大きなものとなります。流産した直後は、悲しみにくれて泣き続けることもあるでしょう。

流産にはいろいろな原因があります。流産すると原因を突き止めたくなったり、自分のせいだと落ち込んでしまったりする人も多いと思います。そんなときには、パートナーや周りの人に頼って、できるだけ沈んだ気持を解消できるようにしましょう。一人で考え込んでストレスをため込むと、次の妊娠の妨げにもなります。

流産の原因は、初期の場合はほとんどが染色体異常の場合が多く、それは母体側でとめることができません。受精と着床はできたということなので、次に元気な受精卵が着床すれば、妊娠する可能性は高いです。実際、流産してもすぐに妊娠している人は多いです。

まずは環境を整えて次の妊娠に備えよう

流産後は、体にも心にも負担がかかっている状態で、ホルモンバランスも乱れているため、すぐに妊活を再開してもなかなかうまくいきません。心の状態が落ち着いて、体の状態も妊娠に適した状態に戻るまで、ゆっくりと休養しましょう。

早く赤ちゃんが見たくて焦る気持ちもわかりますが、自分の体の状態がよくなければ、妊娠しても悲しい結果になりかねません。まずは、自分の体を万全の状態に戻してから、次の妊娠に臨みましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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