不妊治療の必要があるかもと悩んでいるなら、まず自分に合った不妊治療ができる医療機関を探して病院に行ってみることがおすすめです。不妊治療の医療機関の選び方やポイントを参考に、夫婦で話し合い目標に合った病院を探して不妊治療をスタートしましょう。
そろそろ不妊治療が必要かなと考えたら、まずは病院探しが必要です。不妊治療は、ゆっくり時間をかけて取組まなくてはいけません。またデリケートな問題なので、何でも相談しやすい医師や看護師さんが居る自分に合った病院選びが重要となります。
不妊治療は、どんな病院に行けばよいのでしょうか?専門の病院が良いのか、産婦人科が併設された出産も相談できる病院が良いのか?合併症などの他科治療にも通いやすい総合病院が良いのか。不妊治療に適した病院とは、どんな病院なのでしょう。
産婦人科や婦人科は、女性の病気を治すための医療機関として通いやすいというメリットはありますが、診察後本格的な不妊治療が必要な場合は、すぐに開始できるような設備や環境が整っていない場合もあります。
20代で不妊の場合は、まだ自然妊娠する可能性もあるので、まず婦人科などで相談することも良いでしょう。30代や40代になると妊娠確率も少なくなり、高齢出産は女性の身体にリスクが高くなる一方です。少しでも早く治療を開始することが肝心なので、初診から不妊治療専門医を探すことが良いでしょう。
不妊治療には色々な方法があります。夫婦がどんな方法でどんな治療を進めていくのか、どの程度まで治療をしていくのかなど、夫婦でよく話し合った上で治療していくことが望ましいでしょう。
治療は女性だけや男性だけがするのでなく、夫婦が協力することが肝心です。夫婦で治療する方針をまず決めて、夫婦の方針を医師に伝えて治療していける病院を選びましょう。治療に関して不安や分からないことは当然ですが、医師に相談し夫婦の意向を伝えて進めていける病院がおすすめです。
病院で行う不妊治療にはどんなものがあるのでしょう?初めての不妊治療では、分からないことが多く不安も大きいのは皆さん同じです。不妊治療を行うにあたり、初めから慣れている人はいません。不妊治療をスタートする前にどんな治療方法なのか少し理解することで、病院に行くことも少し楽になるでしょう。
不妊治療には、たくさんの種類があります。種類が多くても、自分たちにはどんな治療が合うのか、分からないことだらけです。自分の環境や身体の具合がどの程度なのかにもよりますが、まず自然妊娠が出来るように治療をスタートしましょう。
女性の身体が本来持っている自然妊娠力で妊娠できることが、不妊治療のはじめの一歩です。一般的な不妊治療のスタートとして、排卵に合わせたタイミング方を用いて自然妊娠を目指します。
病院によって治療方針が決まっている場合がありますが、一般的不妊治療は基礎体温管理や、基礎体温から導き出した排卵期でのタイミングで夫婦の営みを試みる方法や、超音波検査で排卵日を導き出すために卵胞の大きさを観察し、採取した精子を排卵に合わせ子宮に注入する人工授精になります。
一般的不妊治療をある一定期間繰り返しても効果の現れない場合は、高度生殖治療とよばれる、体外受精や胚移植法や顕微授精法、胚凍結などの技術を使った不妊治療に移ることが、一般的な治療方法となります。
不妊治療することを決めたら、自分に合った病院を選んでみましょう。不安がなく安心して通うことのできる、不妊治療の病院選びのポイントをいくつかあげてみましょう。
不妊治療を目的として近所の婦人科に行った場合、不妊治療をスタートすることになっても設備や環境が整っておらず、すぐにスタートできない場合もあります。そうなると、また病院選びから始めなくてはならず、時間も労力もかかってしまうことになります。
スタートから不妊治療専門の医療施設を選ぶためには、不妊治療の設備や環境が整っているのか、行きとどいた不妊治療が出来る病院なのか、どのような治療方針の病院なのかなど、事前に調べることがポイントです。
大学病院や総合病院といった大きな病院の場合、担当医制で毎回診察のたびに医師が変って安心して相談できない場合もあるので、毎回医師が変わるのがストレスとなる人は、1人の医師が担当するようなクリニックがおすすめです。
個人クリニックなどでは、同じ医師による治療を進めるのでコミュニケーションがとりやすく、自分の状況を伝えやすくストレスを感じず安心して治療できるというメリットもあります。一方、大学病院や総合病院の場合は、合併症などによる他科との連携が早く取れるというメリットもあります。
不妊治療の過程では、卵胞の成長具合やホルモンの状況などでは、仕事より優先して通院しなくてはいけない場合もあります。通院のしやすい場所にある病院を選ぶこともポイントとなります。
自宅や会社から通いやすい場所であったり、交通の便が楽な場所にあったり、マイカーで病院に通院する場合は駐車場の設備が整っていることなど、通院しやすく、すぐに行ける場所にあることが肝心です。
あまり遠い病院の場合で、通院するだけでも時間がかかり、到着するまでに疲労が伴ってしまうのであれば、通院することがストレスとなってしまうことも考えられるため不向きといえます。
現代はインターネットや本や雑誌などで、その病院の治療方針や取り組み姿勢、不妊治療の実績なども調べることが出来ます。
事前に候補に挙げた病院に通っている人の評価や、医療機関としての評価などもチェックしておくことが肝心です。宣伝色が強い場合もあり全てを鵜呑みにすることはできませんが、自分のイメージに近い病院であるのか調べておくこともポイントです。
日本には約600もの不妊治療クリニックがあります。各医療機関で治療方針や金額の面でも違いがあり、自分の望む効果や治療が期待できるかは、通院してみなくては分からない部分があります。
候補として挙げた病院で、自分が希望する治療を受けることができるのか、通院する前に事前に決めるためには、多くの医療機関で事前勉強会や講習会を開催しているので、夫婦そろって出かけてみることも良いでしょう。
勉強会や講習会では、不妊治療の治療方針の説明や個人的な質問にも対応してくれるので、分からないことはその場で聞いて、納得のいく病院選びのポイントにしましょう。説明会や講習会は、出来る限り夫婦で参加して夫婦間で情報を共有し、今後の不妊治療を分かりあうことも肝心です。
事前の下調べによる情報が整ったら、最後は直接病院に行って医師と話をすることから始まります。信頼できる医師を見つける為には、病院に行って話をしてみなくては分からない部分もたくさんあります。
相談した上で「この先生なら信頼できる」「この病院なら頑張れそう」と思える、一緒に頑張ろうと思ってくれる医師を探すことが肝心です。病院に行くまでは、いろいろ考えてしまうこともありますが、そういった不安も全て、まず病院に行ってみることから解決しましょう。
晩婚化が進み、それに伴い高齢出産も多くなっている現代では、不妊治療病院の傾向にも変化があります。大昔の日本では「子供を産めない嫁は嫁として認められない」悲しい時代もありました。
現代では、妊娠しづらい女性でも妊娠できるように手厚いケアをしてくれる病院が多くなり、高齢出産や不妊治療でも安心できる環境が整い、夫婦や家族で不妊治療に頑張れる環境になってきています。
最近では共稼ぎ世帯も多く、仕事で忙しい夫婦でも通いやすいシステムを設けている病院も多くなっています。患者さんの環境や気持ちに寄り添った病院づくりを提供してくれるので、会社帰りに夫婦で通院することが可能な病院も多くあります。
不妊治療のために無理に時間を作るのではなく、無理なく通える病院が多くなっています。
不妊治療には保険適用と保険適用外になるものがあります。一般不妊治療のタイミング法やホルモン療法は、保険適用されるので安く治療することはできますが、体外受精などの高度不妊治療になると保険適用外となるものが多く、高額な医療費が掛かることになります。
高度不妊治療など高額な治療をする場合は、国や地方団体で決められた助成制度を利用することが出来ます。助成金を受ける為には、年齢制限や所得制限など条件がありますが、条件をクリアすれば費用の面でも負担を低減する事が出来ます。
病院によっては、国や地方団体の助成制度を取り入れたり、病院ごとの成功報酬制度などがあり費用の負担を軽くするシステムを取り入れている医療機関も多くなっています。
晩婚化の現代は、不妊治療を目的とした病院が多くなり、さまざまなシステムを取り入れた良い病院が多くあります。多くある病院の中から、自分に合う病院が選びやすくなっています。不妊で悩んでいるなら、早めに受診してみることから始めてみましょう。