2018.08.07

射精後に残尿感が残る。原因と対策を覚えて違和感をなくそう

ARTICLE

パートナーが射精後に残尿感をうったえていたら心配になります。射精後に残尿感が残る原因は何なのか、その理由を分かりやすく解説します。さらに、残尿感に対する対策なども解説しますので、気になる人は参考にしていただき実践してみてください。

射精後に残尿感が残る原因は?

射精をしたあとで、残尿感をうったえる男性は少なくありません。もしかすると、ご主人がそのような悩みを抱えているという人もいるのでは?そうだとしたら、なにかの病気ではと心配になりますね。

ここでは、射精後に残尿感が残る原因や、予防する方法などをくわしく解説します。ご夫婦で理解して、適切な対応をしていきましょう。

射精後の残尿感の理由として考えられること

射精後の残尿感で考えられる理由には、どのようなものがあるでしょうか。なんらかの病気のリスクがあるかもしれません。少しでも気になることがある場合は、しっかり確認しましょう。

加齢による前立腺肥大症

50代以降の男性の2割以上が、前立腺肥大症にかかっているといわれています。前立腺が肥大することで、尿道が圧迫されて排尿しにくくいなります。多くの人は、前立腺肥大症であっても、治療を要するほどではありません。

原因はまだよくわかっていませんが、加齢によるホルモンバランスの乱れが原因といわれています。中高年になり、男性ホルモンなどの性ホルモン環境の変化で、前立腺が肥大してしまい、射精後に残尿感が残ると考えられます。

精液に血が混ざる血精液症

血液に血が混ざる「血清液症」という症状があります。20代~30代に多く見られますが、40代~50代でも普通に見られます。血清液症は、精路や尿道、膀胱といった、尿路のどこかに問題があることで起きます。出血部位の多くは、精のうまたは前立腺です。

血液が混ざっていると、慌てて病院で受診しがちですが、1~2カ月程度で自然に治ることが多いです。しかし、症状が長引く場合は、受診してください。検尿や診察で炎症があった場合は、抗生物質や抗炎症薬で治療します。また、血精液症で性交を行っても、女性パートナーに悪影響はありませんが、炎症が原因の場合は、感染するリスクがあるので控えるようにしましょう。

細菌感染による前立腺炎

射精後に残尿感がある場合、前立腺の病気も考えられます。その場合、尿道から細菌が入り、排尿後に痛みを感じることが多いです。また、残尿感や頻尿症状もあります。症状は、前立腺が炎症し、充血して腫れあがります。そのため、発熱や痛みを伴うことも。

さらに、高熱などの急性の前立腺炎の場合、抗生剤を使用して治療する必要があります。しかし、症状が重くない場合は、経口薬を服用して、外来での治療も可能です。症状の緩和や再発予防のため、栄養バランスのよい食事をとり、ストレスの少ない規則正しい生活を送って、適度な運動をすることも重要です。

加齢による膀胱の硬化

頻尿や残尿感などは、膀胱が硬くなることで起きます。加齢により、膀胱の柔らかさが失われ、尿漏れや残尿感を覚えるようになります。尿意を我慢する、自律神経のしくみは保たれているのですが、皮膚の刺激を伝える、一部の神経の伝達が低下するため、膀胱の伸び縮みが悪くなるのではと考えられています。

また、膀胱に血液が流れにくくなることで、膀胱は硬くなります。対策として、下腹部をカイロで温めたり、肛門を締めたり緩めたりするなどして、血行をよくしましょう。5秒間おしりの穴を締めたあと、ゆっくり緩めます。この動作を1日20回、毎日続けることで血行が改善されます。

症状があまりない前立腺がん

前立腺がんが原因で、残尿感が起きる場合もあります。前立腺がんは、前立腺肥大症と同時に起こりやすいため、頻尿や排尿困難による残尿感を覚えやすいです。

前立腺がんは、特有の症状がない分、より注意が必要です。そのため、同時に起こりやすい前立腺肥大症の症状が、重要になります。前立腺がんは、病院で適切な治療を受ける必要があるので、早めに受診しましょう。

射精後の残尿感を予防する対処法

射精後の残尿感を予防する方法には、どのようなものがあるでしょうか。予防法を実践して、残尿感を減らす方法を学びましょう。

定期的に射精する

残尿感の予防法の一つに、定期的に射精する方法があります。定期的に射精をすることで、生殖機能の劣化を防ぎ、血流の改善なども期待できます。

精液は、絶えず生成され続けます。そのため、射精されずに古い精液が残り続けると、組織の細胞がガン化することもありえます。よって、射精で古い精液を排出することが大切になります。

頻繁にトイレに行かない

頻繁にトイレに行きすぎることで、残尿感が残りやすくなることもあります。あまりに頻繁にトイレに行くと、膀胱の尿意センサーの働きが悪くなります。

それを改善するためには、尿意を感じたら5分間我慢します。次は10分と、我慢する時間をどんどん伸ばします。最終的に、トイレの目標を2時間に設定し、膀胱機能の改善を目指しましょう。

スクワットで下半身を鍛える

運動不足をして前立腺の血流が悪くなると、前立腺肥大につながるという説もあります。その場合、スクワットで下半身を鍛えることで、前立腺への血流改善が期待できます。特に太ももを鍛えることで、夜間頻尿や残尿感が軽減されます。

やり方は、両ひざを徐々に曲げて、ひざの角度が直角になるまで曲げます。次に、徐々にひざを伸ばして完了です。無理のない範囲で、スクワットを行いましょう。

泌尿器科で検査を受ける

残尿感が長く続いたり、排尿回数が多くなってきたりして、おかしいと感じた場合は、早めに泌尿器科で受診しましょう。また、血液検査やPSA検査などを受けて、前立腺がんなどになっていないかを、定期的に調べることも必要です。

前立腺は、加齢とともに機能が衰えてしまいがちです。少しでも異常を感じたら、自己判断せずに専門家に相談しましょう。

射精を繰り返すことで前立腺を鍛えよう

男性の健康の秘訣は、射精を頻繁に行うことです。どんどん生成される精液をため続けてしまうと、古い精液がガン細胞化するリスクが高まります。古い精液を出すことで、血流もよくなり、前立腺が鍛えられます。射精で前立腺の血流がよくなることで、血流低下の低酸素状態を回避できます。酸素が十分に送られることで、細胞のガン化も防げます。

また、頻繁にトイレに行くこともやめることで、残尿感が大幅に減るでしょう。射精を行うことで血流改善をし、トイレの時間を長くすることで、膀胱の機能を整えて残尿感をなくしましょう。軽いスクワットをすることでも、改善になります。それでも、残尿感などが消えないようであれば、病院で受診することも大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。