男性がオーガズムに達すると精子を放出する射精ですが、間違った射精の仕方を繰り返すとさまざまな影響を体に影響を与えます。また、不妊の原因になることもあり、体に優しいやり方で射精することが大切ですが、どのように射精するのが理想的なのでしょうか。
精巣で作られ精嚢に溜まった精子がオーガズムを感じると陰茎を通って放出される射精ですが、射精のやり方などによっては体に悪影響を及ぼして健康を害する危険性も少なからずあります。
体に悪い射精のやり方を繰り返していると普段の性交では満足できなくなったり、生殖機能が低下したりなどといった影響があります。また、逆行性射精の原因になり不妊に繋がることもあります。では、どのような射精を行うと体に害を及ぼすのでしょうか。
射精をするときに体に害を与えるやり方がいくつかあります。健康にも影響がある場合もあるので注意が必要です。
まず一つ目が、ペニスを強く握ることです。自慰行為やパートナーの手によって射精へ導く際に手で強く握るのは注意が必要です。強く握って射精へ導くことをくり返していくうちに刺激の強さに慣れてしまい、通常の性交では刺激が少ないと感じてしまいます。
また、刺激の強さに慣れてしまい通常の性交で刺激を感じずオーガズムに達することができないと膣内に射精することができません。ペニスを傷つける原因にもなるため、手を使ってペニスを刺激して射精へ導く際はあまり強く握らずに刺激を与えることが大切になってきます。
アダルトコンテンツを見ながら射精を行うこともあまりおすすめできません。アダルトコンテンツの中には屋外で強制的に性行為を行ったり、相手を拘束して性行為を行ったり、複数人で性行為を行ったりと通常の一般的な性生活の中では考えられないような内容のものが多いです。
そのような内容のアダルトコンテンツを見て慣れてくると通常の性交渉では満足できなくなり、性交意欲が減退することも考えられます。アダルトコンテンツの視聴はほどほどにとどめておく必要があります。
短時間に複数回も射精をすることは体によくありませんが、射精をする回数が少ないのも体に対してよくありません。射精の回数が少ないと精嚢に溜まった古い精子がいつまでたっても放出されません。
しかし、精子をつくる精巣では毎日新しい精子が作られているため、古い精子が溜まったままだと精子を作ることを抑えるようになってしまい生殖機能が低下します。また、古い精子が溜まったままだと前立腺がんのリスクを高めると言われており、適度な間隔で射精をすることは大切になってきます。射精後3日間で新しい精液が満タンに貯まるため、3日に1回のペースで射精を行うと常に新しい精液が溜まるため理想的なペースです。
射精しそうになって我慢するのも体にとってよくありません。射精しそうになって刺激をやめて無理やり我慢することを行うと精液が膀胱側へ逆流する逆行性射精の症状が起きやすくなります。
精液が膀胱側へ逆注すること自体は健康的な害はありませんが、精液が膀胱側へ逆流し陰茎から放出される精液が減るため不妊の原因にも繋がります。射精を我慢することは極力控えましょう。
アダルトコンテンツなどを視聴していると女性の口内へ射精しているシーンをよく見かけますが、これもおすすめできません。精子はたんぱく質でできているため口内に射精して女性が飲んでも健康に害があるわけではありません。
しかし、何かしらの性感染症にかかっている場合、相手の女性にその感染症をうつして感染させてしまうリスクが高いです。興奮するような場面かもしれませんが、相手に性感染症に感染させてしまう危険性があることを理解しておきましょう。
体に害のある射精やり方について触れてきましたが、やはり害のないことに越したことはありません。体に害が少ない射精を目指すにはどのような事を行えばいいのでしょうか。
体に害の少ない射精を目指すためにまず実践したのが精力剤の活用です。精力剤には性欲がわかないときに性欲を促進させる効果があります。
また、精力剤には性欲の促進効果のみならず精力を促進させたり性器を敏感にさせたりといった効果も得ることができます。性欲がわかないときは積極的に精力剤を使っていきましょう。
射精頻度を定期的な頻度で守ることも体への影響を少なくするための第一歩です。精子は精巣で毎日つくられています。
そのため、射精を行わず古い精子が精嚢に溜まった状態が続くと生殖機能が低下します。また、射精を我慢することによってストレスが溜まり、質のいい精子を作るのに悪影響を与えます。射精は適切な頻度で定期的に行いましょう。
妊娠を望まない場合は必ずコンドームを着用するようにしましょう。膣内に直接射精しなかったとしても射精前に出てくるガウバー腺液にも精子が微量ながら含まれています。
そのため、射精自体は膣外にしたから大丈夫であろうという確信はしてはいけません。望まない妊娠を避けるためにもコンドームは必ず忘れずにつけましょう。また、コンドームをつけることによって性感染症に感染したり、相手にうつしたりするリスクを減らすこともできるため、性行為を行うときには欠かせないアイテムです。妊活を行っていない場合は必ずコンドームをつけるようにしましょう。
体に害を与えないためにやりたいこと最後の一つは射精後にしっかりと栄養補給をすることです。1回の射精で約200?のエネルギーを消費します。
これはランニングを15分間行ったときの消費カロリーと同じで、体にかなりの負担がかかります。そのため、射精後の栄養補給は必要になってきます。射精後はしっかりとバランスのとれた食事を食べて失われたエネルギーを補いましょう。
やり方によっては体に害を与えてしまう射精ですが、生殖機能を維持向上させるためには定期的に射精をする必要があります。手を使って刺激して射精へ導く際は強く握らずにやさしく刺激することが大切です。
また、射精しそうになって寸止めを繰り返していると、精液が膀胱側へ逆流する逆行性射精に繋がります。体に害を与えるような射精の方法はなるべく避けるようにし、安全に射精することを心がけましょう。