2018.08.07

射精のときに血圧変動がある?リスクと予防策を理解しておこう

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妊活中には、パートナーとの性行為の時間は必要不可欠です。しかし、性行為での射精時、パートナーの血圧が上がって大きな負担がかかることも。リスクの原因や症状、予防策まで理解することで、危険な状態を回避でき、大切な時間を楽しめるでしょう。

射精が血圧に与える影響は

妊娠を成立させるためには、パートナーの協力が必要不可欠。しかし、パートナーが性行為後につらそうにしていたら心配になることでしょう。実は、性行為後の射精には、パートナーの身体に大きな負担がかかっているのです。

射精がパートナーの身体に、どのような影響を与えているのかを知ることで、予防や対策ができます。妊活の時間が、二人にとって大切な時間となるよう、知識を深めておきましょう。

射精前後の血圧変化

男性は性行為の最初から、血圧がゆるやかに上昇します。そして、射精のタイミングで血圧がピークを迎え、射精後に下がっていきます。そのことで、パートナーの身体に変化が現れるケースもあるので、心配な方は注意して観察しておきましょう。

射精前は血圧が上昇を始める

男性は、性的興奮に伴って心拍数は上昇し、血圧も上がり始めます。それにより、心筋梗塞などを引き起こし突然死するケースも。性的興奮が高めの不倫などの場合は、さらに危険が高まるとされています。

ただし、これは誰にでも起こりうることではなく、心血管系と脳血管系の疾患を患った経験のある人、または、それらにかかりやすい人が、射精前の血圧上昇によるリスクを負いやすいと考えましょう。

射精中は血圧がピークに上がる

射精時には交感神経が活発に働き、激しい運動を伴うので、脈拍数や血圧を一気に上昇させます。ほかにも、興奮状態に陥るため、高血糖にもなります。

性行為そのものが、血圧を上昇させる要因になるので、普段からの健康管理をしておくことが大切です。パートナーと一緒に、健康診断を受けるなどをしてみましょう。

射精後は血圧が下がる

射精後は副交感神経が優位になるため、動悸が治まり、脈拍数も落ち着いて血圧も低下します。短時間の間に起こる、血圧の上昇下降によって引き起こされる疾患は、性交以後に多い傾向があります。性行為中や射精直後に、意識を失うこともあるので、心血管系や脳血管系に疾患のあるパートナーの場合は、変化に注意するとよいでしょう。

また、血圧の上下をしっかり理解することで、事前に予防する方法も。性行為の時間を、より大切な時間にするためにも、できる限りの対策をしましょう。

射精が血圧に与える変化で気をつけたい症状

射精前から射精後までの短時間で、血圧が上昇下降をする男性には、気を付けなければならないこともあります。どれも頻繁に起こったり、長時間にわたって症状が治まらなかったりした場合は、すみやかに受診することをおすすめします。

血圧の急上昇による心筋梗塞

性行為中は、血圧が上昇していきます。そして、射精の興奮と運動によって血圧が急上昇し、心筋梗塞を引き起こす原因となる場合があります。

そのようなケースは、心血管系や脳血管系で疾患を患ったことがある人や、それらにかかりやすい人が陥りやすいです。普段から人間ドックに行くなどして、体調管理をすることがおすすめです。

高血圧性の頭痛

中高年の男性に多いのが、高血圧性頭痛。射精後の血圧上昇に伴って生じる頭痛で、脈拍に同調した、どっくんどっくんとするような痛み方が特徴です。

このような症状があらわれた場合は、すみやかに高圧治療を受ける必要があります。治療を受けない場合は、重症化して意識障害が起こる危険性もあるため、注意が必要です。

血圧低下によるめまい

射精後に血圧が下がることによって、めまいや立ちくらみなどの症状が表れることがあります。血圧が下がると、末端部分の血管の収縮力が弱く、血液の循環が悪くなるために引き起こされるといわれています。

無理に行動すると、転倒するなどして、二次的なケガをする可能性があります。もしも、めまいや立ちくらみの症状が表れたときには、ゆっくりと行動するように心がけましょう。頻繁に起こるようなら、病気が隠されている可能性もあるため、すみやかに医療機関で受診するようにしましょう。

射精による血圧変化への対処法

射精による血圧変化は、パートナーには起こるもの。それによって、危険な状態になるかどうかは、事前の準備で変わります。二人にとって、大切な時間を台無しにしないためにも、できることはやっておくことが安心です。

人間ドックなどの定期検査を受ける

射精をする男性すべてが、性行為によって危険な状態に陥るわけではありません。また、事前に予防することも可能です。射精によって、短時間の間に血圧が上下することがわかっています。そのため、血圧の変化に関わる疾患を発症していないか、定期的に検査を受けることで、リスクを軽減できます。

発症したことのある人やかかりやすい人は、薬を処方してもらうなどして、危険な状態に陥らないように対策するようにしましょう。

水分をしっかり摂る

射精による運動で水分が失われたり、体温が上がったりすることで、体内の熱を放散して、血管が拡張することにより血圧が下がります。体内や血管内の水分が不足することにより、血液がドロドロになってしまうため、射精の前後には、十分に水分を補給することを心がけるようにしましょう。

射精後はゆっくり立ち上がる

射精後は血圧が下がり、急に立ち上がると急上昇する可能性があります。そのため、射精後は安静にし、立ち上がるときには、なるべくゆっくり立ち上がることを心がけましょう。

無理に立ち上がると、脳卒中などのおそれや転倒することも考えられるので、無理をしないことが大切です。性行為後の時間、二人でまったりと幸せを分かち合いながら過ごしてみると、自然に安静にできるかもしれません。

射精後は無理をしないことが大切

妊活をしている二人にとって、大切な性行為の時間。射精をするパートナーには、血圧の変化から身体への負担が大きいです。パートナーが危険な状態に陥らないように、事前に健康チェックを行うなどして対策をするようにしましょう。女性も妊娠へ向けた身体チェックのつもりで、一緒に人間ドックに行ってみるなどするとよいでしょう。

射精前後の水分補給や、射精後には動作をゆっくりするなど、注意すべき点は意識するようにし、無理をしないことが大切です。二人の大切な時間を気兼ねなく楽しむためにも、できることは対策しておくと安心です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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