2018.08.07

妊娠出来なくて辛い想いをしていませんか?【一人で抱え込まないで】

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不妊治療を続けているのに、妊娠できずに悩んでいる女性は、一人で悩んでいることも多いでしょう。不妊で辛い思いをしている人の気持ちや、不妊治療での体験談などについて取り上げますので、辛いのは自分だけではないことを知っていただけたら幸いです。

あなただけじゃないから抱え込まないで

「不妊に悩んでいるけど、悩みを打ち明けられない」「友達や周囲の人の妊娠を聞いて、素直にお祝いできない」そんな自分に悩んでいるという人はいませんか?そんなときには、一人で悩んでつい自分を追い込みがちです。

ここでは、同じようにつらい思いをしている人の気持ちや、不妊治療の体験談などを紹介します。実際に不妊治療をした人の話を聞き、辛いのは自分だけではないということを知り、前向きに考えていきましょう。

妊娠できなくて辛い女性たち

赤ちゃんが欲しいのに、なかなか妊娠できないという女性は意外に大勢います。実は、3人に1人は妊娠できずに、悩んでいる女性がいるという事実があるのです。

20~40代の男女約27000人にアンケートをとった結果、将来こどもを授かりたいと思っている男女は、約半分いました。しかし、その中で不妊に悩んでいる割合は、女性の33%とかなり多いことがわかっています。

不妊治療に至るまでの葛藤と苦悩

「まさか自分が不妊で悩むとは思っていなかった」と、多くの女性が大きな悩みを抱えています。

子供が欲しいと思ったらすぐに授かると思っていた

不妊で悩んでいる女性の多くは、「避妊しなければすぐに妊娠すると思っていた」という人がほとんどです。しかし、周りの友達が妊娠していく中で、自分はなかなか妊娠しない現実。

まさかの事態に動揺やいら立ちも大きい中で、さらに義理の両親からのプレッシャーや、友達からの言葉に落ち込んだり焦りを感じて、悩んでいます。

初めての産婦人科受診で不妊が判明

まさか自分が不妊症だとは思わずに、不妊検査を受けるとは思いもよらなかったこと。

しかし、実際に検査してみると、卵巣がうまく働いていないかもしれないと診断を受けるものの、原因はわからず…。こんなふうに、産婦人科を受診してはじめて不妊だとわかり、悩み苦しむ女性が大勢います。

不妊治療を開始してからの肉体的苦痛

不妊治療と一言でいっても、肉体的苦痛に苦しむ女性はたくさんいます。たとえば、毎日の服薬と通院で、肉体的な苦痛を伴う場面が多いことが現実です。

不妊治療は大きく分けて、3段階の治療法があります。排卵日の前後に性交する「タイミング療法」「人工授精」「体外受精」の三つです。段階が進むにつれ、痛みを伴う治療も増えていきます。体外受精の治療をした人の体験談では、「薬の副作用で体調が悪くなり、不安も大きかった」「卵子を採取する際に痛くて声が出る」「術後、お腹が痛くて歩くのがつらい」などの声があります。

また、人工授精の治療を受けた人の体験談では、「器具で膣を広げられ、精子を注入されるとき表現できない痛さに襲われ、治療時間は短かったけれどとても長く感じた」「薬(黄体ホルモンを増やす薬)を飲んだら吐き気がする」などの声があがっています。

不妊治療中の精神的な辛さ

不妊治療中には、精神的につらい経験をされる人はとても多いです。具体的にみていきましょう。

治療の痛みとなぜ自分だけがという気持ちが強くなる

不妊治療はステップアップをすればするほど、痛みも増します。しかし、つらい治療を受けているのに、なかなか成果が出ないと落ち込んでしまいます。

自分より年上の女性や、あとから結婚した人が妊娠・出産をする中で、「自分だけどうして妊娠できないのだろう」という気持ちが大きくなっていきます。また、治療には通院を伴うので、仕事との両立に悩む女性も多くいます。

知人の妊娠を喜べないことで自己嫌悪感が増す

自分の妊娠に希望が見えないと、他人の妊娠も素直に喜べずに、憎らしく思ったり傷ついたりします。そんな自分に嫌気がさし、自己嫌悪に陥る人も少なくありません。

しかし、周りは子持ちの人ばかりで相談できずに、一人で悩みを抱えている女性も大勢います。

世間一般の考えとのズレ

現代の日本において、「結婚したら子どもがいて当たり前」という考えが世間一般にはあり、それらは不妊の女性に大きな苦しみを与えます。まだまだ「結婚=子ども」という考え方が、根強く残っているのです。

たとえば、近所の人や主婦の友達と話すと、出てくる子どもの話題。まだ子どもがいない家庭は、「早く作ったほうがいい」「子どもはいい」などといわれますが、子どものいない家庭すべてが、子どもが嫌いだったり、好きで子どもを作らなかったりするわけではありません。

「不妊」という言葉の認知度も上がり、欲しくても子どもを作れない人もいるという事実も、広まりつつあります。しかし、「子どもができなくてかわいそうな人(夫婦)」という憐みの眼差しを向けられ、それがつらく感じることも事実です。

パートナーの理解と家族の理解

言葉で傷つくのは、他人からだけではありません。家族からの言葉でも傷つくこともあります。家族だからこそ、不用意な言葉を発してしまい、それによって感じるつらさは大きいようです。

夫婦どちらも、子どもがほしいという願いはあるものの、その気持ちの度合いが違えば、行動や言葉にずれが生じます。そして、それが喧嘩や不仲、離婚の原因になることも珍しいことではありません。つい、妊娠したいという気持ちが高ぶり、行動を強要されたりすると、窮屈になってしまいます。

不妊に夫婦で向き合う場合も、妊活の話ばかりせずに、いつも笑顔で相手を思いやって過ごすことが大切です。

妊娠できなくて辛い時の気持ちの保ち方

「妊活中、妊娠したいのにできずに泣いたり、暗い気持ちになったりしたけど、もっと前向きに明るい気持ちで過ごせばよかった」と、不妊を乗り越えて出産した女性は語っています。妊娠し出産して育児をすることは、とても幸せで毎日が楽しいと思いがちですが、子育てはそれほど甘くありません。

妊娠中から食事や運動などの制限もありますし、出産したあとも、自分のやりたいことをする時間もあまりとれません。また、子どもが生まれてからでは、夫婦二人の生活はなかなか味わえません。子供ができる前に、夫婦二人の生活を楽しみ、ときにはつらい治療を頑張っている自分を、思い切り甘やかしてストレスをためないことも大切でしょう。

妊娠できずに辛い思いを抱えている人への周りの配慮

妊娠できずに悩んでいる人にとって、周りの何気ない一言は、とても大きく影響するものです。たとえば、「子どもは?」の問いかけの重みを、今一度考えてみることは大切でしょう。

不妊で悩んでいる人にとって、「子どもは?」の一言は、とても重みのある一言です。この質問にどれだけ傷つき、返事をするのにどれだけつらい思いをしているでしょうか。落ち込んだり悩んだりしていても、その気持ちは人にはなかなか話せずに、自分の気持ちを必死で隠し、つらくてどうしようもない思いを抱えることでしょう。

周りの人の一言や言動で、不妊治療中の人の気持ちも変わってきます。子どもを持たない選択を、特別視しないことが周囲の人にできるベストな行動です。

妊娠できない辛い気持ちにとらわれず自分を解放しよう

妊娠できずに悩んでばかりいては、自分が疲れてしまいます。つらい気持ちを抱え込まずに吐き出して、楽しく妊活する方法を見ていきましょう。

頑張りすぎない

妊娠するために、何かを続けることはいいですが、それが自分にとって苦痛だったり、無理してやったりしている場合は、それを一度やめてみましょう。せっかく頑張っても、ストレスになってはマイナスの行動になってしまいます。

かといって、暴飲暴食をしたり夜更かしをしたりなど、不健康な生活をしていいというわけではありません。ただ、「22時までに寝なくては」という気持ちで頑張るより「今までより30分早く寝よう」というスタンスのほうが、気持ちも楽になるのではないでしょうか。

また、「いつ妊娠できるかな」「妊娠できなかったらどうしよう」など、不妊についてばかり考えずに、「頑張っているんだから、そのうち授かる」という気持ちでいたほうが、リラックスして過ごせるでしょう。

SNSサイトに依存しない

SNSサイトでは、日々の生活やうれしい出来事などを載せている人が多いです。そのため、サイトを見ていると、多かれ少なかれ、周囲の妊娠や出産の報告を目にするでしょう。

その場合、不妊中の人にとって、つらい気持ちや焦りの原因になってしまいます。つらくなったら一度サイトから離れて、別のものに目を向けてみましょう。

今しかやれないことを楽しむ

妊活中には、子どもができれば幸せになれると考えがちです。しかし実際に授かってみると、一人の時間はほぼなくなり、夫婦二人の時間を作ることもなかなか難しくなってしまいます。

子どもができてから、初めて意識することも多いかもしれませんが、今しかやれないことも多くあることも事実。したがって、今のうちに一人の時間や夫婦の時間を、大いに楽しみましょう。

我慢せずに思い切り泣いてもよい

不妊治療は肉体的にも精神的にもつらく、妊活の期間中の周囲の言動に、傷ついたり悩んだりすることもたくさんあるでしょう。一人で抱え込むと、暗い気持ちになったり周りに当たってしまったりします。そうすると、周りや家族との関係もぎくしゃくすることに。

そんなときにはため込まずに、思い切り泣きましょう。そして、そのあとは前向きに捉え、無理をせずに自分のペースで妊活を行いましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。