2018.08.08

【着床出血はいつまでつづく?】出血の時期を知って妊娠に備えよう

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妊着床出血があって妊娠の可能性があるとわかれば、少しでもお腹の中にある赤ちゃんのために備えたいですよね。着床出血がどのようにして起こっているのか、どれくらい続くかを知って、その後に続く妊娠初期をどのように過ごせばよいか考えましょう。

着床出血の原因を理解してその期間を考える

着床出血とはいつ起きるのでしょうか?妊活を始めると、着床出血の起きる時期はとても気になるところだと思います。妊娠を望む女性は、いち早く妊娠しているかどうかは知りたいものですよね。

この着床出血は妊娠の一番初めのサインになります。この記事では、なぜ着床出血が起きていつまで続くのか、さらに生理との違いに関しても解説していきます。しっかり確認して、妊娠時の早期発見につなげましょう。

着床の仕組みについて

精子が卵子の中に潜り込んで受精し、受精卵になります。その後、受精卵は5日から7日かけて子宮内膜へ向かっていき、子宮内壁に根を下ろします。これを着床と呼びます。

受精卵は子宮内膜に到着して、絨毛を潜り込ませて根を張ることで、母体から酸素や栄養をもらえるようになります。

なぜ着床時に出血が起こるのか

着床出血が起こる原因は、大きくわけるとニつ考えられます。一つは、着床時に受精卵が子宮内壁に傷をつけたときの出血です。もう一つは、体内でのホルモンバランスの変化による出血です。またほかに、着床時に子宮内壁の一部が剥がれ落ちて排出されるときに、一緒に出血があるようですが、これは稀なケースです。

受精卵の絨毛で子宮に傷がつくことで出血

受精卵は子宮壁に絨毛を潜り込ませて、できるだけしっかりと子宮内膜へ潜り込もうとします。そのときに、子宮内壁にある血管を傷つけてしまい、軽く出血することがあります。これが着床出血です。

しかし、傷は小さく、出血も少量の出血であることがほとんどです。

hCGの分泌量不足による黄体ホルモンの影響

通常なら、受精卵が着床すると、卵巣からはhCG(絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。このホルモンが黄体ホルモンに働きかけることで、高温期を保ち妊娠の継続を促します。

しかし、このhCG(絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が不足していると、黄体ホルモンにうまく作用できずに、一時的に生理のような出血が起こることがあります。

着床出血はいつ起こりいつまで続くのか

着床出血が起こる時期は通常、妊娠の超初期の段階であり、受精卵の細胞分裂が進んで、母体にも変化が現れ始める時期です。通常は2~3日の軽い出血ですむ人がほとんどですが、個人差が大きく例外もあります。

着床後の細胞分裂を繰り返す期間に起こる

着床出血がある時期は、排卵日の約1週間後から次の生理開始予定日までの間に起こることが多いようです。これは、妊娠の超初期段階にあたり、受精卵が細胞分解を繰り返している時期にあたります。

この時期は、妊娠0週から3週頃にあたり、妊娠しているかどうかを確認することは難しい時期です。ここで着床出血があると、妊娠しているということになります。しかし、着床出血かどうかを確実に見極めることは、この時点では難しいです。

個人差はあるが1~3日位続くことが多い

着床出血は、1回だけですむ人や、2、3回に分けて出血する人、1週間もの間出血が続く人もいます。この出血の期間は個人差が大きいため、予測はできませんが、多くの人は2~3日で終わることがほとんどです。

もし、だらだらと長く出血が続く場合は、ほかの不正出血の可能性があります。

生理との違いを見極めるためには

着床出血と生理の出血は、時期も近く不正出血や生理不順がある人には、違いを見極めることは難しいです。しかし、基礎体温を毎日測って記録することで、生理周期や排卵期を知ることができます。高温期と低温期の動きをみることで排卵日を予測し、その出血が着床出血か生理の出血かを予測できます。

継続的に基礎体温を測定する

着床出血と生理の出血は、時期も近いことから、見分けることは困難です。通常の着床出血のパターンであれば、量や色などで大体の予測はつきます。しかし、血液の量や匂いは個人差も大きく、例外もあるので一概にはいえません。

その場合、基礎体温を見ることで、着床出血か生理の出血かを見分けることの助けになります。妊活を始めたら、基礎体温を測ることを習慣付けましょう。基礎体温をつけることは、自分の生理周期を知ることや体調管理にもなります。また、基礎体温は3カ月以上つけることで、予測する目安になります。

高温期の出血は着床出血の可能性が高い

通常、受精卵が着床すると妊娠が成立し、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が始まって基礎体温は高温期を維持します。したがって、高温期に起こる出血は、着床出血の可能性があります。

高温期が2週間以上維持されると、妊娠している可能性があります。また、基礎体温が低温期に移ると、それは生理の出血ということになります。

着床と着床出血の予備知識

着床出血は、誰にでもおこる出血ではないので、着床出血がないからといって心配することはありません。着床が完了することで、妊娠は成立しています。着床するのには数日の期間を要し、その間は着床出血などの症状がでることがあります。

着床出血がある人は全体の1から2%

着床出血は、誰もが経験する症状ではありません。その確率は、全体の1~2%といわれており、とても少ない確率です。また、出血の量も少なく、おりものに色が混じった程度の出血のことが多いため、気が付かない人もいます。

着床出血があれば、いち早く妊娠に気が付けるのですが、ほとんどの人は、この着床出血の症状を感じていません。しかし、着床出血がなくても着床していれば、徐々に妊娠の兆候は現れ始めます。妊娠初期はとても大事な時期です。着床出血以外の体の症状にも気をつけましょう。

着床は5~6日間くらい継続している

受精卵の着床というと、子宮内壁に受精卵が到着すれば終わりという感じがしますが、実際は着床には約5~6日間かかります。受精卵の絨毛が子宮内壁に潜り込み、酸素や栄養を母体から受け取れるように、環境を整えるための時間です。この間は、着床出血が起こる可能性があります。

着床出血の知識といつまで続くかを理解しよう

着床出血は受精卵が受精したあとで、子宮内膜に到着する頃に起こります。したがって、排卵日から数えて約1週間後から生理開始予定日までの間になります。個人差はあるものなので例外はありますが、着床出血がある人はこのパターンが多いようです。

妊娠中の出血というのは、いろいろなことを知らせてくれるものです。それが、うれしい妊娠の知らせの場合もありますが、流産や子宮外妊娠、ほかの病気の出血の場合もあります。出血が多かったり、止まらなかったり普段と様子が違うと感じたら、すぐに産婦人科で受診しましょう。

 

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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