妊活中の女性にとって、着床出血はいつくるのか、どんな感じの出血なのかなど、不安はたくさんあると思います。ここでは、着床出血の起こるタイミングの予測の仕方を理解して、どんな出血がどれくらい続くのかを知り、今後の妊娠に役立つようにしていきます。
妊活を始めると、まずはインターネットや本、雑誌などで情報を集めることが多いと思います。そして、妊娠して一番初めに体に現れる症状として、着床出血のことを目にする人は多いでしょう。確かに着床は、妊娠が成立する最初の段階です。
しかし、すべての人に起こる症状ではないので、この症状がないからといって、心配の必要はありませんし、妊娠していないわけでもありません。着床時の症状を理解して、そのあとに続く妊娠に備えましょう。
着床出血について知る前に、そもそも着床とはどれくらいの時期に起こるのか、ご存じでしょうか?それを知るにはまず、自分の排卵日を知っておく必要があります。ここでは、まず着床のタイミングに関する基礎知識を確認しておきましょう。
通常、受精卵が子宮内膜に着床するのは、卵子と精子が受精後に卵管を通り、子宮内膜に到達するまでに約1週間かかるといわれています。したがって、この頃に子宮内膜に着床することになります。
目安としては、排卵日の1週間後から生理開始予定日までの間に、着床することが多いようです。ちなみに、受精卵が着床すると、女性ホルモンのhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が始まり、高温期が維持されます。
卵子の寿命はだいたい24時間くらいなので、排卵日イコール受精日になることが多く、この排卵日を把握していることで、着床の日にちを予測しやすくなります。排卵日から生理開始予定日までは、2週間の期間があるため、生理開始予定日以降に着床することはありません。
もし、生理予定日以降に着床のような症状が現れた場合、生理不順によって、排卵日自体がずれている可能性があります。生理周期というのは、ストレスや体の不調による影響を受けやすく、日にちも遅れたり早まったりと、いつも同じではありません。したがって、着床日を予測することはできますが、あくまでも予測の範囲を超えません。
受精卵が子宮内膜に着床し、その根を張って潜り込むまでには、約5~6日くらいかかるといわれています。これは、受精卵が子宮内膜に到着し、母体から栄養や酸素をもらうために、環境を整えている時間です。
したがって、着床痛や着床出血は、この期間である排卵日の1週間後から生理予定日前までは、いつ起こってもおかしくありません。
着床出血には通常、少量の出血がおりものに混ざったものが多く、数日で終わる人がほとんどです。少量の出血なので気が付かない人も多いです。また、着床の際のホルモンバランスの変化による出血もあるので、人によって症状はさまざまです。
受精卵の着床時期に、出血することがあります。しかし、この出血の量は微量で、出血に気が付かない人が多いです。また、出血したものを見ても、おりものに少し血が混じった程度で、茶色っぽいものや薄いピンク色だったり、さらさらした血液だったり。
このように、生理の経血に比べると、はっきりとした出血ではないことが多いようです。また、全く出血しない人もいます。
着床出血は、着床したときに絶対起こるものではありません。ほとんどの人には起こらないか、出血しても見過ごしてしまうほどの少量であることが多いようです。
この着床出血の症状を確認できた人の割合は、全体の1~2%ととても少なく、経験した人のほうが少ないくらいです。
着床出血の続く期間にはかなりの個人差があり、1日だけの人もいれば、数日間続く人もいます。この場合、生理開始予定日近くまで出血することがあり、生理の出血と勘違いしてしまうこともあります。
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床し、着床を完了するまでの間、だいたい5~6日間かかります。そしてその間、受精卵は細胞分裂を繰り返し、母体から栄養を取り込めるように環境作りをします。
したがって、その期間中は着床出血が起こる可能性があります。また、着床出血があった場合でも、出血量は微量の場合がほとんどです。
着床出血は、一度だけしかでない人や何度も出る人、だらだらと1週間くらい出血し続ける人など、人によって症状はさまざまです。大体の人が2、3日の出血で終わりますが、もし、出血の量が多かったり1週間以上続いたりする場合は、一度医師の診察を受けたほうがよいかもしれません。
妊娠初期には、ほかの原因での不正出血も考えられるので、少しでも違和感を感じたら産婦人科に行きましょう。
妊娠初期の着床時に、下腹部に痛みを感じることがありますが、これを着床痛といいます。受精卵が着床する頃に、子宮辺りにチクチクする軽い痛みがあったり、ずーんと生理のような重い痛みを感じたりする人も。痛みを感じる期間は、1日で終わる人もいれば数日間続く人もいます。また、着床出血と同時に痛むとは限りません。
着床痛は着床出血と同じく、すべての人に起こる症状ではありません。また、着床痛には医学的根拠がなく、なぜ起こるのかもわかっていません。
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる、小さな傷であることが多いため、大量の出血になることはありません。しかし、ホルモンバランスの変化の影響による出血の場合は、生理なみの出血がある人もいるので、この限りではありません。
もし、出血量が多いときは、ほかの原因による不正出血の可能性があります。不正出血には、流産や子宮外妊娠などを知らせるものもあるので、強い腹痛や止まらない出血があるときには、すぐに産婦人科で受診するようにしましょう。
妊活中の女性にとって、着床出血があるかないかは気になるところだと思います。もし、着床出血と思われる出血があったら、慌てずに様子を見ながらリラックスして過ごすようにしましょう。
着床出血が予測される排卵後1週間から、生理日前後までの期間は、体の変化と基礎体温を一緒に見比べることで、起こりそうな時期や期間を予測できます。また、いち早く妊娠の兆候をキャッチできますよ。
妊活を始めたら、まずは基礎体温を測る習慣をつけ、ストレスのない生活をおくるように心がけましょう。