2018.08.08

「卵子提供を台湾で受けるということ」一つの選択肢として検討しよう

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早く妊娠したいと妊活している方なら、皆が思うことです。しかし、誰もが卵子の提供を受けられるわけではありません。この記事では、卵子提供を受ける方法や台湾での卵子提供について見ていきます。また、不妊治療に悩む女性のブログもあわせてみていきます。

卵子の提供を受けて子供を授かる

不妊治療を行っているのになかなか妊娠できずに、悩んでいませんか。卵子の提供を考えているものの、なかなか決心がつかない人も多いでしょう。

卵子提供はどうやったら受けられるのか、どこでなら受けられるのかを見ていきましょう。また、実際に不妊治療で悩んでいて、卵子提供を受けた人のブログを見て、今後の妊活にいかしていきましょう。

卵子提供を受ける方法

卵子提供を受けるためには、以下の3つの方法があります。

JISARTの認定施設で治療をする方法

JISART(日本生殖補助医療標準化機関)とは、不妊治療専門のクリニックによって作られた団体です。

OD-NETでドナーとのマッチングによる治療を受ける方法

OD-NET(卵子提供登録支援団体)にレシピエント(ドナーから卵子をもらう人)登録をして、卵子提供者とマッチングすれば、治療を受けることができます。

国外で卵子提供を受ける方法

2の方法がどちらも適応外だった場合、国外での治療を受けることもひとつの選択肢です。しかし、国外で治療に不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

ところが、国の管轄下で卵子提供されているところもあるので、安全に治療をしたい人にもおすすめです。

注目されている台湾での卵子提供

今注目されている、台湾での卵子提供について詳しくみていきましょう。

ドナーが特定されず一度きりの提供

卵子提供希望者は、「血液型」・「体格」・「年齢AMH」といった、基本的な情報を伝えてドナーを選びます。たとえば、台湾で卵子を提供してくれるドナーは、台湾政府による1カ月間の審査を受けます。その後審査に通ると、病院で卵子提供のドナーを管理します。

しかし、台湾ではドナーが法律で守られており、本人の特定はできません。また、アメリカではドナーは何回でも卵子を提供できますが、台湾では一度きりの提供となっています。

約50%の成功率

コウノトリ生殖医療センターのデータによると、台湾での卵子提供による体外受精・出産までの成功率は、50%といわれています。実は、台湾と日本は医療技術が同じくらいに高めで、高度生殖補助医療の技術も進んでいます。

さらに、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)よりも、少し成功率が高めというデータもあります。台湾と日本は近いこともあり、卵子提供を希望する日本人も増えています。また、国の管理下でプログラムが進められるので、安心して卵子提供を受けられます。

比較的低額な治療費

アメリカなどで卵子提供を受けると、1回の治療で500万円以上かかりますが、台湾では100~200万円ほどで済むようです。台湾では卵子提供を推奨しており、唯一法律で卵子提供を認めている国でもあります。仲介業者を通さないので、その分、安く治療が受けられます。

また、アメリカやほかのアジア諸国に比べて近距離なので、治療費だけでなく、交通費や宿泊代などの負担も少なくて済みます。

加齢や閉経の人も提供を受けられる

日本の法律には、卵子提供に関するものはありません。日本国内の一部の医療機関では、卵子提供が行われています。しかし、治療を受けられる人は「病気が原因で早期閉経した人」・「遺伝的に妊娠が不可能な人」と制限があります。

したがって、卵子の老化による不妊カップルが、国内で卵子提供を受けることは難しくなっています。しかし、台湾では加齢で妊娠が困難な人や、すでに閉経した人でも卵子提供が受けられます。

同じ悩みをもつ女性たちのブログ

不妊に悩んでいる女性はたくさんいます。そんな大勢の中から、前向きに治療に取り組んで、見事妊娠した女性を見ていきましょう。

アラフィフ主婦~母になる(ならせて)~

このブログは、不妊治療を10年続けて卵子提供により、長年の夢だった妊娠をした女性のブログです。台湾での卵子提供は、アメリカなどと比べて安い費用で治療を受けられます。台湾でのクリニックの登録ドナーは、ほとんどが台湾人です。この先も、台湾ではドナーが増えていくという予測がされます。

しかしその一方で、日本での卵子提供は変化を見せません。体外受精は肉体的にとてもつらいものがあります。「日本も台湾のように、卵子提供することが積極的にすすめられたらいいのに」という切実な願いが感じられます。

【参照URL:https://ameblo.jp/sontokuseikatu/entry-12326190596.html

a-ko*さんのブログ

卵子提供を受ける手続きをするために、台湾へ渡る夫婦。台湾へ着いたら、台湾と日本では通貨が違うので、まずは両替をしていました。レートや銀行手数料などで出費が変わってくるので、事前に調べておくのがいいでしょう。

両替が終わったら役場へ行き、「卵子提供同意書」の手続きをします。意外に簡単に終わるみたいです。それから病院へ行き、旦那さんは精子採取し、女性の方は診察と内診を受けて書類にサインし、ドナーの希望を軽く伝えて終了です。

自分たち以外にも患者さんが大勢いて、ほかにも不妊に悩んでいる人が多くいることを実感したそうです。年内には卵子提供を受けられそうとのことです。しかし、いざ本当に卵子提供を受けられるとなると、いろいろな不安がよぎり、移植を迷っているそうです。

【参照URL:https://www.dclog.jp/en/8205073/566280210

ゆっくりと考えて自分たちにとって最善の選択をとる

日本で卵子提供を受けるには制限があり、卵子提供者も少ないことが現状です。台湾では医療設備が充実しており、卵子提供も国で推奨されていて、卵子提供を受けやすくなっています。

しかし、台湾での卵子提供後の治療でも、確実に妊娠できるわけではなく、1回の費用も多くかかります。また、自分たちと違うDNAを持った子が生まれるので、さまざまな不安も出てくるでしょう。卵子提供の手続きをしてからも、手術までには時間があるので、焦らずゆっくり検討してみることをおすすめします。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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