2018.08.08

排卵日に胸が張る。原因と理由を知れば対策をして楽になる

ARTICLE

排卵日に胸が張って痛くなるのは、ホルモンによる影響が考えられます。日常生活からくるストレスや、食生活などが原因となりホルモンバランスを崩して胸が張ってしまうのかも。排卵日近くに胸が張る原因や理由を探って痛くならない予防をしましょう。

排卵日に胸が張りやすくなる理由は

排卵日が近くなったり、生理前になると胸が張るなどの症状が見られることが、女性なら1度や2度は誰でも経験したことがあるでしょう。排卵日が付かくなると胸が張りやすくなるのは、どんな理由があるのでしょう。胸の張る理由や、原因を探ってみましょう。

排卵日になると胸が張ってしまう原因

女性の身体は、生理が起こっている時期だけ、ホルモンが活発に働いていると思う方も少なくありません。女性の身体は、生理中も生理が終わった後からすぐに、次の受精をするための準備が行われ、受精せずに終わると利用されなくなった子宮内膜を排出して生理になるというサイクルを1カ月通して繰り返し行っています。

この一連のサイクルの中、排卵日や生理前になると胸が張るという方も多く、こういった原因も女性ならではのホルモンバランスが大いに関係しているといわれています。

黄体ホルモンの分泌量が多い

排卵される前の女性の子宮では、排卵に備えて子宮内膜が発達し、受精卵を着床しやすいようにする働きや、乳腺を発達させる働きは、黄体ホルモンといわれるホルモンの分泌が、関係しています。黄体ホルモンの分泌量が多くなると、腰痛や頭痛、イライラしたり、乳腺が張り痛みを感じやすくなります。生理前にイライラしたり、胸の張りや頭痛などの生理痛の症状が、この黄体ホルモン分泌量の影響からくる症状になります。

反対に、黄体ホルモンの少ない場合は、排卵が起こっても着床しづらかったり、流産しやすくなるというリスクがあることも考えられます。

更年期によるホルモンバランスの乱れ

45歳前後になると閉経準備のために、それまで毎月活発に働いていたホルモンが減少し始め、ホルモンバランスが乱れることにより、身体にさまざまな症状を起こす場合があります。更年期の症状は、人それぞれですが中には乳首に痛みを感じたり、胸が張ることで痛くなるなどの症状がある場合もあります。

更年期時期の胸の痛みは、ホルモンバランスの乱れによる更年期症状と考えることが多く、中には年齢的なことからも、40代以降は乳がんリスクが高くなります。しこりや片胸だけの乳首の痛みなどの症状が場合は、早めの受診をおすすめします。

乳腺症の可能性がある

女性ホルモンには、黄体ホルモンのほかにエストロゲンと呼ばれるホルモンの分泌の影響で健康な生理周期を保っています。更年期前40代の女性や、生理不順の30代の女性は、ホルモンバランスが乱れて黄体ホルモンが減少しエストロゲンが過剰に分泌されることが原因で、乳腺に正常でない変化が起きる場合もあります。

乳腺症の症状として、乳房の表面が凸凹してしこりが見られたり、生理周期で乳房が痛くなったり、乳頭から分泌物が出る場合が考えられます。エコー診察などでは、大小の嚢胞が見られる場合もあるため、早めの受診が必要になります。

排卵日に胸が張る症状を予防する方法

排卵日や生理前など、ホルモンの影響で胸が張る症状を和らげるためには、何をすればよいのでしょう。胸の張りを予防する方法を知って毎日の生活に取り入れてみましょう。

ストレスを貯めないようにする

女性の身体はとても繊細にできているので、仕事のストレスや生活でのストレスから、自律神経やホルモンバランスに影響を与えることも考えられます。ストレスが原因となり、ホルモンが過剰分泌されたり、生理不順を起こすこともあるので、自分なりの方法でストレスを溜めない生活や、溜めた場合の解消方法などを見つけておくとよいでしょう。

また、過度な食欲制限などのダイエットや、急激な運動などもダイエットによるストレスとなり、ホルモンバランスを崩す原因となる場合があります。たとえダイエット中でも健康的な食生活を心がけ適度な運動にするなど、ストレスを溜めないように心がけましょう。

糖分の過剰摂取は控える

生理前や生理中に甘いものを食べ過ぎると血糖値が急激に上昇することで、血管が広がり胸の張りがひどくなる場合もあります。甘いものや脂っこい食べ物の摂り過ぎに気を付け、日ごろから栄養バランスの優れた食生活を心がけることが、胸の張りとなる症状を予防することにつながります。

生理前や生理中に、チョコレートが食べたくなる人も少なくありません。チョコレートを食べたくなる原因は、生理中に減少するマグネシウムの影響である場合もあります。たとえマグネシウムの減少により食べたくなったとしても、大量の摂取は血糖値を急変させ、ホルモンバランスを崩す原因になる場合もあるので、少量にすることが望ましいです。

お酒やコーヒーを控える

生理前や生理中にカフェインを多く摂ることで、胸が痛くなる場合もあります。カフェインやアルコールには、血管を拡張される作用があるため、女性ホルモンの分泌量が多くなることが原因と考えられます。排卵期や生理前には、お酒やコーヒーの接種を控えることで、胸の張りを予防することができます。

排卵日の胸の張りによる不快感を解消するコツ

排卵日に起こる胸の張りは、女性にとって胸が締め付けられることもあり窮屈さや痛さで、不快な原因になります。その不快感を和らげるため解消するコツをマスターしましょう。

ゆとりのある下着のサイズを選ぶ

排卵期の胸の張りは、人によりブラジャーのサイズが1サイズ~2サイズアップするほど変化が起こる場合もあります。いつもぴったりの下着が胸の張りで痛く感じる場合は、大きめのサイズに変えたり、ノンワイヤーの柔らかなタイプに変えるなど、胸を締め付けず圧迫しないようにすることが解消のポイントです。

冷やしたり温めたりする

乳腺の痛みは、炎症によるものや冷えから起こる場合もあります。炎症から起こる場合は、冷やすことで痛みを緩和でき、冷えなどの血行不良からきている場合は、温めることで自己治療力を高め血行をよくし痛みを緩和することができます。

もっともよい改善策として、炎症している場合は、乳房に冷えピタや熱さまシートなどを張り炎症を和らげることや、温める方法としては、葛根湯などを飲み身体を温め免疫力を高めたり、暖かい湯船に入って胸周辺をマッサージすることで血行がよくなる方法があります。

病院を受診する

黄体ホルモンの分泌が多すぎたり、ストレスなどでホルモンバランスを崩している場合は、生理が終わっても痛みが続いたり、胸の張りによる痛みがいつもより強いと感じる場合は、我慢するのでなく早めに婦人科を受診するようにしましょう。

あまり長く続くと、その痛みがストレスとなってより一層痛みを増加させたり、別の症状があらわれてしまうことも考えられます。なるべく早めに受診することを心がけましょう。

排卵期は胸へのストレスを最小限に抑えよう

排卵期の胸の張りの原因は、ホルモン分泌が正常でない場合が多く、日常生活の中でホルモンのバランスを、正常に維持することが排卵期の胸の張りを最小限にすることが可能です。

ストレスや食生活など、日頃から健康的な生活環境を整えることが、正常のホルモンの分泌につながり胸の張りの解消につながります。ストレスを作らない、ストレスを溜めない生活をして、胸の痛みを最小限にしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。