2018.08.08

排卵日や生理前に肌荒れが起きやすい理由。知っておきたい予防法とは

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排卵日や生理前になると決まって肌荒れがひどくなり、化粧のノリも悪く、憂鬱な気持ちで過ごしている女性は少なくないでしょう。ここでは、肌荒れが起こる理由と、予防法や肌荒れを改善して美肌をめざすためのスキンケアの方法をみていきましょう。

排卵日になると肌荒れが起こるのはなぜか

生理前でもないのに肌荒れが起こってしまう、いわゆる排卵日前後に肌荒れが起こる女性は多く、約6割の女性が「肌荒れ」や「化粧ののりの悪さ」をうったえています。

排卵期の肌荒れを予防・改善するには、その時期の自分の体に何が起こっているかを理解することが必要です。また、不調が起こる前から、食事、睡眠、スキンケア、サプリメントで対策をたてることが肌荒れを防止するポイントとなります。

排卵日前後で肌荒れが起こる理由

排卵日前後に肌荒れが起こるのは、女性特有の体の働きによるものです。いったい体の中ではどのようなことが起こっているのでしょう。

水分不足による便秘

排卵期になると、妊娠を助けるための黄体ホルモンが増え始めます。黄体ホルモンが増えると、腸内の水分を吸収してしまい、腸の蠕動運動も抑制されてしまうため、便秘になりやすくなります。そのため、便秘による腸内環境の悪化が原因で肌荒れが起きやすくなります。

ターンオーバーの乱れ

黄体ホルモンは、コラーゲンの生成も抑制してしまう作用があるため、ターンオーバーが乱れて肌の再生がうまく行われなくなってしまうといわれています。

また、細胞間脂質といって、角質細胞の隙間を埋めて、肌に水分を保つ働きをする成分であるセラミドが低下するので保湿力低下が起こってしまい、排卵日前後の肌は保湿力を失い、乾燥しやすくなるため、肌荒れしやすくなります。

皮脂の分泌増加

排卵日前後は、皮脂や汗分泌量の変化によるニキビや乾燥が起きやすくなります。卵胞ホルモンが低下すると皮脂分泌量は増加します。

また、男性ホルモンに似た働きをする黄体ホルモンには、皮脂を過剰に分泌させる働きや角質層を厚くする働きがあるため、毛穴が詰まりやすくなることが原因で、ニキビや乾燥肌を招きやすい状況になります。

排卵日の肌荒れを予防する対策

排卵日の肌荒れの原因は、黄体ホルモンが大きく影響することがわかりました。ここでは、排卵日の肌荒れを予防する対処法をみていきましょう。

腸内環境を整える食品を摂る

排卵日の肌荒れの対策として、外側だけではなく、内側も気をつけるようにするとよいでしょう。排卵期に積極的に摂るとよいのが、卵胞ホルモンと同じ働きをするといわれているイソフラボンです。豆腐や納豆、豆乳など、手軽に食べることができるのでおすすめです。

もうひとつ、卵胞ホルモンと似た作用のあるザクロもおすすめです。手軽に摂取できるサプリメントをとり入れるとよいでしょう。また、便秘による肌荒れを防ぐために、食物繊維の多い野菜やキノコ類を摂取したり、乳酸菌の含まれるヨーグルトや発酵食品の摂取も心がけるとよいでしょう。

十分な睡眠時間を確保する

排卵期には睡眠をとることがとても重要になります。黄体ホルモンの影響で、この時期は体温が高くなり眠りが浅くなりやすいです。

肌は眠っている間に修復が行われるため、肌荒れが起きそうな時期は夜更かしをせずに十分な睡眠をとることが大切です。質のよい睡眠をとるためにも、リラックス効果のあるアロマやマッサージなどをとりいれるのもおすすめです。

ビタミンCを果物から補給する

肌荒れの予防・改善は、肌のコラーゲン生成を促すビタミンCがおすすめです。肌にとってよい影響をもたらすビタミンCは、手軽に摂取することができるサプリメントを活用したり、オレンジやグレープフルーツなどのフルーツ、小松菜やブロッコリー・パプリカなどの野菜を積極的に摂るとよいでしょう。

排卵日の肌荒れを改善するケアの方法

肌荒れを起こしやすい時期の排卵期は、その時期ならではの生理周期に合わせたスキンケアをすることが肌荒れを起こさないポイントとなります。

保湿効果の高いスキンケアアイテムを使う

排卵前後は肌が乾燥しがちになるため、生理前になったら保湿力の高い化粧品を選んでケアすることを心がけましょう。また、バリア機能が低下している肌は、配合されている成分によって、つけた瞬間からヒリヒリしたり赤くなってしまったりというトラブルが起こりがちになります。無着色・無香料・鉱物油フリー・界面活性剤フリー・パラベンフリーなどのものを選ぶとよいでしょう。

正しい洗顔で余分な皮脂を落とす

間違った洗顔を続けていると、知らないうちに肌を傷つけてしまいます。正しい洗顔方法を行い、肌荒れのないすべすべ肌を目指しましょう。

1.洗顔前に手を洗い清潔にした状態にする
2.洗顔料をよく泡立てる
3.Tゾーン、頬、目、口の順番で洗う
4.長時間肌に乗せると肌に負担がかかるのですばやくなじませる
5.30度~32度くらいのぬるま湯で30回くらいすすぐ
6.清潔なタオルで優しくふきとる
7.すぐに化粧水で保湿する

排卵後は、皮脂の分泌が盛んになるため、朝夜の洗顔は欠かさず行いましょう。

メイクは敏感肌用のものを使う

肌荒れをしている時は、隠したい気持ちが強くなり、カバー力の強いベースメイクをしてしまいがちになります。しかし、カバー力の強いベースメイクは、油分が多く含まれており、毛穴をふさいでしまったり、肌に刺激をあたえてしまうため、ますます肌荒れが悪化します。

肌荒れの時期は、油分の多いベースメイクは控えるように心がけ、肌に負担のかからない敏感肌向けの無添加の化粧品を使うようにしましょう。

改善しないようなら産婦人科に行く

スキンケアをいろいろ試してみたり、食事や生活習慣も正しているのに改善しない場合は、産婦人科を受診したほうがよいでしょう。産婦人科では、避妊薬として知られている低用量ピルを処方することが多いようです。

低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの両方が含まれているため、排卵を抑制する作用があります。ピルの作用により、生理周期による女性ホルモンの波がなくなり、肌荒れの症状を軽減する効果が期待できるでしょう。

排卵日は特にスキンケアに力を入れよう

排卵日の肌荒れには、特にスキンケアを意識することが大切です。正しい洗顔をして、保湿力のある化粧水を選びましょう。ベースメイクも肌を刺激しないものを選ぶことがポイントになってきます。

また、スキンケアによっても全く改善がみられない場合は、産婦人科を受診するとよいでしょう。肌荒れは皮膚科というイメージがありますが、生理周期による肌荒れを起こす場合は、産婦人科で改善することが多いためおすすめします。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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