2018.08.08

生理周期から排卵日を計算するために。体の変化や検査薬で調べよう

ARTICLE

生理周期は人それぞれありますが、自分の生理周期を計算して排卵日を予測しましょう。排卵日を予測することで、妊娠しやすい日を特定できます。排卵日はいつなのか、基礎体温やオギノ式、頚管粘液、排卵日測定薬など排卵日を知る方法を取り上げます。

生理周期と排卵日から実際に妊娠しやすいがわかる?

健康な女性は、ある一定の生理周期により排卵して月経を迎えます。妊活中は気になる排卵ですが、排卵は生理周期でいうと、生理と生理の間の数日間と言われています。

この生理周期は、人それぞれ違うものですが、個々の生理周期から見た、実際に妊娠しやすいといわれる日である排卵日を予想してみましょう。

妊娠しやすいのは排卵日の前後

精子の寿命は3日間程度、卵子の寿命は12~24時間といわれています。これにより、排卵日の3日前から性行為を持った場合、その後、卵子が精子の生きている間に排卵されることで、受精する可能性が高くなります。

妊娠の確率が高いとされる日は、排卵日だけとピンポイントで予想するのでなく、精子や卵子の寿命による受精の可能性があるため、排卵前後の数日が妊娠しやすい日ということになります。

私の生理周期は長いのか短いのか

妊娠できる可能性の日を特定する前に、自分の生理周期が一般的と呼ばれる生理周期より、長いのか短いのか、算出してみることから始めましょう。

正常な生理周期とは

正常な生理周期とは、一般的に生理が始まった日から数えて、次の生理までの期間が25日~38日程度で、毎月必ず同じような期間に生理が来ることをいいます。ただし、毎回正常に来ていた生理が、ストレスや無理なダイエットなどで周期が狂ってしまう場合や、着たり来なかったりと生理不順になる場合もあります。

生理とは、女性の身体の中で、受精に向けて卵子が一つ放出され、その放出された卵子の着床に備えて、子宮内膜がフカフカに分厚くなります。受精した場合は、その子宮内膜に受精卵が包まれるのですが、受精しない場合は、要らなくなった子宮内膜が剥がれ落ちて、経血と一緒に排出されます。

この一連の作業を、女性の子宮内では毎月繰り返し、受精や閉経するまで生理が続くことになります。

生理周期が長い

前回の生理が始まった日から、39日以上経過して生理になる場合を、「希発月経」と呼びます。希発月経とは、いつもは正常に来ていた生理が、いつもより長い時間たってから来る場合をいい、この原因の多くは、生活や仕事などからくるストレスや、過度のダイエットなどといわれています。

ダイエットやストレスなどにより、脳の支床下部が身体の危機と勘違いしてしまいます。すると、卵巣に女性ホルモンの分泌を命令しないため、ホルモンが分泌されない卵巣は、生理の働きを止めてしまうため、生理が来なくなったり、周期が長くなったりしてしまいます。

生理周期が短い

生理周期が25日未満で、通常よりも早く来てしまう場合を、「頻発月経」と呼びます。頻発月経とは、生理が始まってから次の生理までの期間が短く、早く生理を迎えてしまう場合をいいます。この原因の多くも、ストレスと考えられますが、卵巣の働きが弱っている場合も、頻発月経となることがあります。

また、黄体ホルモンの分泌が不十分で、黄体機能不全になり頻発月経になることも。黄体ホルモンが不足すると、子宮内膜がフカフカに大きく育たず、着床しても安定しません。そのため、流産になる可能性が高くなったり、妊娠しにくくなったりすることがあります。

いつもの生理周期より長い場合

いつも来ている生理周期より、1週間以上経過しても生理が来ない場合は、妊娠している可能性も考えましょう。妊娠検査薬は、妊娠予定日の1週間以降から判断できます。もし予定日から1週間以上も経過している場合は、妊娠しているかどうかを、検査薬を使用して検査することをおすすめします。

また、生理が来ないからと、不安に思う気持ちがストレスとなり、生理が余計に来なくなることもあります。生理が遅れてもあまり悩みすぎずに、早めに検査薬で検査しましょう。もし陽性の場合は、早急に専門機関での受診をおすすめします。

排卵日を予測する方法

排卵日を予測する方法は、現在さまざまな方法があります。一般的な測定方法は、基礎体温や生理周期から判断する方法です。自分の排卵日を予想してみましょう。

基礎体温から排卵日を計算

生理周期は、毎日の基礎体温から予測できます。月経が始まったときは低体温期となり、14日程度低温気が続き、最後の最低低温日が排卵期となります。そして、排卵日の次の日から14日間程度高温期となり、妊娠しにくい期間になります。最低体温日の前日から翌々日の4日間程度が、一番妊娠しやすい排卵期間であるといわれています。

毎朝目が覚めたら、身体を動かす前に体温を測り、毎日の基礎体温のグラフを作りましょう。低温気、最低気温日、高温期記録することで、排卵日を予想できます。

生理周期から排卵日を計算「オギノ式」

「オギノ式」と呼ばれる、黄体ホルモンの寿命を14日間として、排卵日を計算する方法があります。大体の人の場合、黄体寿命は14日間と一定しているといわれています。そのため、終日から逆算して15日目を、排卵日と計算する方法です。

ただし、オギノ式はストレスで月経が遅れたり、生理不順の場合には当てはめられないため、全員に正確な方法とはいえません。オギノ式だけでは、なかなか正確な判断はできないので、基礎体温などと併用することで、正確な生理周期を割り出すことにつながるでしょう。

頸管粘液から排卵日を予測

排卵近くになると、おりものが変わってくる経験が、女性なら一度やニ度は経験があるでしょう。これは、排卵期に入って精子を通しやすくするために、子宮の下部にある円柱の部分子宮頸管から、頸管粘液が分泌されるためです。

排卵期の頸管粘液は、通常のおりものと違い、透明で粘り気がある場合が多いです。清潔な指でおりものを取り、指で伸ばして7cm以上伸びるようなら、排卵期が近くなっていると予想できます。

排卵日検査薬で排卵日を予測

2016年から、簡単に排卵日を調べるために使う排卵検査薬が「OHC品」となって、ドラッグストアや薬局などで購入できるようになりました。排卵検査薬とは、事前に排卵日を予測する検査薬です。

女性の身体の中では、生理周期によりホルモンの分泌量が変わります。排卵が近づくと、下垂体から分泌される黄体形成ホルモン(LH)が急激に増え、LHが高いピークになります。この高い状態から、40時間以内に排卵することを予測できる検査薬です。

LHの判定は、尿中で測定できることから、基礎体温の月経周期から検査開始時期を決めて測定します。検査が陽性反応を起こした場合、その後40時間で排卵する可能性があるので、その間の性行為で、受精する確率が高まります。

おすすめの排卵日検査薬を紹介

2016年以前は、専門医の処方箋がないと入手ができなかった排卵日検査薬は、現在ではドラッグストアでも購入できるほど、身近な検査薬です。基礎体温+排卵日検査薬の使用で、より一層排卵日を特定しやすく、受精に向けて準備をすることが可能となりました。

排卵検査薬が、市販されるようになってまだ数年ですが、各メーカーからさまざまなタイプの排卵検査薬が発売されています。使いやすく、求めやすい排卵検査薬をご紹介しましょう。

ロート ドゥーテストL Ha排卵日予測検査薬

創業約150年の日本の大手製薬会社のロート製薬から発売されている、「ドゥーテストLHa排卵日予測検査薬」は、排卵日を約1日前に予測できる排卵日予測薬です。採尿部が大きく、採尿時間も約2秒と簡単で、採尿後は蓋をして、約5分間で素早く判定結果が表示されます。

尿量判定ラインも表示されるので、採尿の量が分かるため、判定ミスが少なく済みます。検査の結果や判定方法なども、公式サイトにて細かく説明されているので、初めての使用でも安心して使用できます。本数も7本入りと12本入りが販売されており、ほかのメーカーの商品よりも多く、手軽に使いやすい排卵日検査薬です。

【参考リンク:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%80%90%E7%AC%AC1%E9%A1%9E%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81%E3%80%91%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88LHa%E6%8E%92%E5%8D%B5%E6%97%A5%E4%BA%88%E6%B8%AC%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E8%96%AC-12%E6%9C%AC/dp/B01MQQSP5J?psc=1&SubscriptionId=AKIAJB6V4ZOBPR2LJ6WQ&tag=nad07-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B01MQQSP5J

アクラス チェックワンLHⅡ排卵日予測検査薬

名古屋に本社を構える製薬会社のアクラスが、販売する「チェックワンLHⅡ排卵日予測薬」は、妊娠しやすい日の約1日前を知ることができる排卵日検査薬です。尿吸収体に約5秒程度尿を直接かけ、蓋をして約3分間後に素早く判定が可能です。判定窓が大きいので、判定ラインを確認しやすくデザインされています。

判定可能日は、生理が開始した次の日から数えて、10日後から判定できます。判定可能日を迎えたら、毎日同じ時間に判定することが望ましいです。もし判定が出ないような場合は、1日2回、朝晩などに判定することで正確に判定ができます。

【参考リンク:https://amazon.co.jp/アラクス-【第1類医薬品】チェックワンLH・II排卵日予測検査薬-10回分/dp/B01N4WWDBI/ref=sr_1_fkmr0_1?s=hpc&ie=UTF8&qid=1530588513&sr=1-1-fkmr0&keywords=アクラス%E3%80%80チェックワンLHⅡ排卵日予測検査薬

ハイテスターH 排卵日予測検査薬

製薬会社の武田コンシューマーヘルスケアから販売されている「ハイテスターH」は、新システムを採用。分かりづらい判定ラインの濃淡での検査ラインでなく、ラインの本数で排卵日が近いことが分かる「トリプルライン検出法」です。

次回生理予定日の17日前から使用できます。ラインの判定数が増えていくごとに、排卵日が近くなっていることが分かるので、2本~3本ラインに判定が出た日が、排卵日予定日となります。判定可能日から毎日使用することで、ラインの本数が増加するので、毎日ワクワクした気持ちで検査できます。

【参考リンク:https://amazon.co.jp/ハイテスターH-【第1類医薬品】ハイテスターH-10回用/dp/B01N6PATU3/ref=sr_1_1?s=hpc&ie=UTF8&qid=1530588555&sr=1-1&keywords=ハイテスターH

排卵日の予測は気持ちに余裕を持ちましょう

排卵日が近いとか、排卵日がなかなか来ないなど、不安になることでストレスを感じてしまう場合があります。排卵日の測定は、気持ちに余裕を持って、今回来なくても次回チャンスがあると、前向きに捉えて予測しましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。