2018.08.09

基礎体温グラフは妊活の味方。活用して妊娠しやすい日を知ろう

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基礎体温は妊娠を望む人にとって、とても重要なものです。毎日同じ時間に測定してグラフ化することで、より細かな体の状態を把握できます。産婦人科医も推奨している基礎体温グラフ。妊活中はとくに、女性ホルモンについて知っておくことが大切です。

基礎体温グラフを正しくつけられているか不安

基礎体温を測ることは、妊活にはかかせません。毎日同じ時間に測って数値を記入し、数カ月続けて行くことが大切です。グラフにすることで、ホルモンバランスの状態が分かり、体調を把握できるだけではなく、生理周期、排卵日の予測もできます。

そんな基礎体温グラフですが、毎日正確に測って正しくつけられているのか、不安に感じていませんか?そこで、この記事では正しい基礎体温グラフの付け方や味方などについて、くわしく解説していきたいと思います。

妊娠するためには排卵日を見極め、タイミングを測ることが重要です。もしなかなか授からない場合でも、グラフを病院に持参することで、医師も正確な診断やタイミングなどを提案できます。基礎体温を習慣づけ、ぜひ継続していきましょう。

基礎体温グラフを知ろう

基礎体温という言葉は聞いたことはあっても、詳しく知らない人もいます。また、基礎体温を測っていても、グラフにはしていない人もいるのでは?基本の測り方とグラフの付け方を把握して、基礎体温グラフを付けましょう。

基礎体温グラフとは?

基礎体温とは、活動前の安静にした状態での体温のことです。通常の体温計では36.3℃など、小数点第1位まで測定しますが、基礎体温計ではより細かく小数点第2位まで計測ができます。毎日体温を測定して点を記入し、線でつなげてグラフにします。

生理1日目から測定し始め、次の生理開始日前日までが1サイクルです。これを数カ月測定していき、グラフの状態を見ることで、自分の女性ホルモンのサイクルや体調を把握できます。

基礎体温グラフの付け方

基礎体温は、朝活動前の寝起きの状態で測ります。目覚めてすぐ測定するため、枕元に基礎体温計とグラフを置いておきましょう。朝目覚めたら、体温計を舌の裏側に入れ、軽く口を閉じて静かに待ちます。舌の上だと正確に測れないため、必ず裏側に入れます。その際に、軽く手を添えておくとよいでしょう。

測定が終わったら、忘れないうちに、すぐに表に体温を記録します。毎日継続することが大切なので、起きる時間が違っても測るようにしましょう。もしトイレなどで起きて動いてしまったら、トイレのあとで30分ほど安静にしてから測っても構いません。いつもと状況や時間が異なってしまった日は、メモしておくとよいでしょう。

基礎体温グラフの重要性

基礎体温を測ってグラフ化することは、妊活をはじめる際には基本的なことで、とても重要です。また、妊活を考えていない場合でも、グラフにして見ることで、自分のサイクルを知ることができるのでおすすめです。

基礎体温グラフは妊活に必要

基礎体温を測ることで、おおよその生理予定日や排卵日の把握ができます。生理周期が正常であるかを知り、排卵日を予測することは、妊活にはとても重要なことです。また、ホルモンバランスが正常かどうかなども見ることができます。

妊活中の場合は、とくに毎日同じ時間に測り、長時間継続してグラフ化していくことが大切です。できれば妊活前から、基礎体温を測り続けておくとベストです。そうすることで、排卵日予測がより正確になり、スムーズに妊活を進められます。

基礎体温グラフで分かること

基礎体温をグラフ化することで、排卵日や生理周期のほかにも、さまざまな体の状態が分かります。ストレスを感じると、ダイレクトに女性ホルモンに影響が出て、ホルモンバランスが崩れますが、グラフに現れるので、気付くことができます。

また、なかなか妊娠しない場合、グラフを産婦人科に持って行くことで、より正確な診断材料になります。医師がグラフを見て無排卵が分かったり、ほかの病気の可能性を見つける目安にもなります。また、妊娠した場合は、高温期が続くので妊娠の判断目安のひとつにもなります。

基礎体温グラフの見方

基礎体温グラフの形を見ると、自分のホルモンバランスの状態がよく分かります。正常な場合と、そうではない場合のグラフの違いについて知っておきましょう。

基礎体温グラフの例

基礎体温は、小数点第2位の細かな単位まで測るため、わずかな変化でも体温に現れます。少しでも動いたり、その日の体調によっても変化したりするので、なるべく毎日朝起きてすぐ、活動前の安静時に同じ時間に測りましょう。

さらに、体調が悪い日や時間がずれた日、ストレスを感じた日などもメモしておくと、見直したときに分かりやすいです。正常なグラフでは1カ月のサイクルの中で、低温期と高温期の2層に分かれています。このパターンは、ホルモンバランスの状態がよく望ましいグラフです。

グラフのさまざまなパターン知ろう

2層に分かれているグラフは、ホルモンバランスも整い、排卵日や生理予定日も把握しやすくなります。しかし、グラフにはさまざまなパターンがあります。

たとえば、2層に分かれていない場合や、高温期が短い場合は、黄体ホルモンの分泌がうまく行われていないこともあります。また、ガタガタで体温が安定しないときには、ホルモンバランスが乱れています。2層に分かれていない状態のグラフが続くときは、一度産婦人科に相談に行ってみましょう。

基礎体温グラフの形

自分の基礎体温グラフにはパターンがあります。基礎体温の変化をグラフで確認し、自分はどんな形なのか数カ月測って調べてみましょう。

あなたはどれにあてはまりますか?

基礎体温のグラフには、さまざまなパターンがあります。個人差や月によって多少のバラつきが出ることがありますが、ホルモンバランスが整っていれば、低温期と高温期で2層に分かれています。

自分がどのグラフのパターンにあてはまるか、数カ月測定してグラフを見てみましょう。2層に分かれていても高温期が短い人や、グラフがほぼ一直線という人もいます。自分のグラフのパターンを見てみましょう。

グラフの形で知る自分の身体

理想のグラフは、1サイクルで高温期と低温期の2層に分かれます。グラフがガタガタしていて、2層に分かれず安定していないのは、ホルモンバランスの乱れやストレスが考えられます。

また、2層に分かれていても高温期が短い場合は、ホルモンの分泌がうまく行われていないこともあります。さらに、低温期が続いてほぼ一直線の場合は、無排卵の可能性もあります。妊娠した場合は、黄体ホルモンの分泌が続くため、生理前の高温期の状態が続きます。このようにグラフを見ると、自分の身体の状態を把握しやすくなります。

基礎体温グラフの理想の形とは?

理想の基礎体温は、約2週間単位で低温期と高温期の2層に分かれているグラフです。生理が始まると、体温は下がって低温期に入ります。そこから排卵日にかけての約14日間は低温期、そして排卵後から次の生理までの約14日間が高温期となります。

低温期と高温期の差は0.3~0.5℃ほどが目安といわれています。排卵時期と生理時期を境に、体温が2層に分かれる状態が理想といえます。おおまかに分かれていれば問題ありませんが、高温期と低温期の差がなかったり、常に低温と高温を繰り返す場合は注意が必要です。

基礎体温グラフで排卵日を知ろう

生理開始から排卵に向けて、低温期が続きますが、一般的に低温期最後にガクンと体温が下がる日があり、この最低体温日前日から、高温期になる3~4日間に排卵があるといわれています。この排卵時期は1カ月に1回のため、妊活を行う際には重要な期間です。

グラフが毎月安定していて、基礎体温を数カ月測り続けていれば、自分のサイクルが分かるようになり、生理開始から何日くらいで、最低体温日になるのかパターンがつかめていきます。妊活中は、排卵時期を見極めることが大切です。ぜひグラフを付けて排卵日を予測し、妊活に役立てましょう。

妊娠と流産のこと

妊娠した場合と万が一流産してしまった場合には、基礎体温には変化があるのでしょうか。流産の中でも、ごく初期の化学流産は生理と似ていて、気付かないケースもあります。

化学流産について

化学流産とは、受精はしたものの着床できず、子宮内膜が剥がれて生理と同じように出血がおこり、体外へ排出される状態のことをいいます。受精卵ができ1カ月未満であれば、生理と似た出血になるため、気がつかないこともあります。

化学流産の際の出血量や痛みには、個人差があります。妊娠検査薬で陽性反応があっても、胎嚢が確認できず妊娠に至りません。通常の流産は、着床し妊娠したあとにおこりますが、化学流産は妊娠反応があっても、着床前に生理と同じように排出されます。検査薬を使用しなければ、通常の生理か少し重めの生理と思い、気付かない人が多くいます。

流産の場合の体温の変化

基礎体温を付けていれば、化学流産に気付くことも可能です。一般的に妊娠が成立すると、高温期が続きます。生理の場合は、体温が下がるとすぐに出血が始まりますが、化学流産がおきる場合は、出血が始まる2~3日前から基礎体温が下がり、そして出血します。

また、化学流産後はホルモンバランスが崩れやすく、生理周期も乱れやすくなり、基礎体温が不安定になってしまうこともあります。そのため、ストレスを上手に発散して体を温め、体調を整えましょう。周期をしっかりと把握して体調を管理するためにも、基礎体温は続けて毎日測るようにしましょう。

基礎体温グラフを付ける意味

基礎体温は毎日計測するので、手間がかかると思う方も多いですが、多くの産婦人科医が推奨しています。グラフをつけることは自分の体調を知るためにおすすめです。とくに妊娠を考える場合は、積極的に早めに付け始めましょう。

自分の身体を知ることにつながる

基礎体温は、とても細かい数値まで測定します。毎日活動前に計測していくことで、わずかに変化するホルモンの状態や、自分の身体の状態を知ることができます。

女性の体調は、女性ホルモンのサイクルが大きく影響を与えています。グラフが理想的な2層に分かれていれば、今の状態をキープすることで、体調の安定につながります。自分では気づかない所でも、精神的にはストレスがあり、グラフが乱れることもあります。体調を把握するためにも、毎月計測を続けて行くことが大切です。

生理周期が分かる

基礎体温を使い始める方の多くは、生理周期を知るためという場合が多いようです。体温を毎日計測することで、排卵日予測、生理日予測が可能です。周期が毎月定まらないときは、何らかの原因があり、病気が隠れている可能性なども分かります。

数カ月計りグラフにすることで、より自分の周期のパターンがつかみやすくなります。妊活中は、ホルモンバランスが整い、排卵がきちんと行われているかを知り、またタイミングを見極めることが重要です。女性は毎月生理があり、思春期から更年期で閉経するまで、長く付き合っていかなければなりません。きちんと周期を知り、生活リズムをつかみましょう。

基礎体温グラフは産婦人科医が推奨

産婦人科医が妊活のために行って欲しいことの1位が、基礎体温グラフをつけることです。排卵の状態はどうか、ホルモンの状態は安定しているか、そして排卵の時期を知ることが大切で、それを把握できる基礎体温グラフは、妊活の基本になります。

また、婦人科系の病気の可能性や、身体の状態も基礎体温グラフを医師が見れば、おおよその見当がつき、診断も的確に行えます。産婦人科に行く際には、最低でも3ヵ月以上基礎体温を計り、グラフを持参することをおすすめします。

妊娠中の基礎体温グラフ

妊娠をしたら、基礎体温はどのように変化するのでしょうか。できれば習慣づけて、妊娠の可能性がわかっても、基礎体温は続けて計りましょう。

妊娠すると体温はどう変わる?

女性は1カ月のサイクルの中で、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンがうまくバランスを取り、成り立っています。

生理が始まり排卵期までは、エストロゲンの分泌が盛んにおこって低温期になりますが、排卵後は着床に向けた体作りを行うプロゲステロンの分泌が盛んになって、高温期になります。妊娠が成立すると、プロゲステロンの分泌が継続し、体温も高い状態が続くため、高温期が継続する形になります。

基礎体温グラフで見てみよう

通常は低温期、高温期と2層に分かれるグラフですが、高温期が17日以上続くと妊娠の可能性が出てきます。通常高温期が14日ほど続き、妊娠に至らなかった場合には生理が始まります。しかし、14日から数日経過しても生理がなく、高温期のままであれば、妊娠している可能性があります。

妊娠検査薬はこの時点ではまだ使わず、生理開始予定日から、さらに1週間過ぎてから使用したほうが確実です。また妊娠していても、まれに突然一時的に体温が下がる「インプランテーションディップ」と呼ばれる現象がおこることもありますが、その後体温は戻って高温期が続きます。

無排卵とは 

妊娠に不可欠な卵子。妊娠がうまくいかない場合、無排卵の可能性もあります。基礎体温グラフでは、どのような状態のときに無排卵の疑いがあるのか、調べておきましょう。

基礎体温グラフで分かる無排卵

一般的には、卵巣から卵子が放出され、精子と出会うことで受精卵となり、着床し妊娠が成立します。妊娠しなかった場合、生理となり子宮内膜とともに出血します。

無排卵は、排卵がうまくおこっていない状態で、生理は通常通りあるため、気付かない方が多くいます。元々、卵巣の病気の場合や、ホルモンバランスの乱れでも無排卵になることがあります。排卵が毎回きちんとある人は64%ほどで、意外に無排卵は多くあります。基礎体温グラフでも、無排卵の可能性をチェックできます。

無排卵の状態を基礎体温グラフでみよう

排卵は、低温期から高温期に移行する時期に行われています。グラフで、この低温期から高温期になる数日間の体温を見てみましょう。体温が高温になったり、低温に戻ったりして安定せずにガタガタしていたり、グラフが2層に分かれずにほぼ一直線の場合は、無排卵の疑いがあります。

また、排卵自体はおこなわれても、ストレスなどで体の働きが悪く、排卵が正常にいかない場合のグラフも、ガタガタになっていることもあります。排卵には脳の視床下部の働きが重要になるため、ストレスでうまく指令が伝わらないと、排卵もうまくいかなくなります。妊活中は、とくに栄養バランスを整え、ストレスを解消するよう気をつけましょう。

ホルモンバランスについて

女性ホルモンは、2つのホルモンがうまくバランスを取ることで、生理周期が整い、スムーズな妊娠にもつながります。ストレスの影響を受けやすいため、上手に発散できるよう心がけましょう。

基礎体温グラフで分かるホルモンバランス

基礎体温グラフでは、ホルモンバランスがうまく取れているかが分かります。低温期、高温期と分かれ、2層になっていれば、バランスがとれていて理想的なグラフの形です。

グラフが安定せずにガタガタになっている場合は、ホルモンバランスが崩れています。生理周期も長くなったり、短くなったりと安定しません。ガタガタが数カ月続く場合は、生活習慣を見直し、ストレスを上手に発散できるようにしましょう。

妊娠するには正常なホルモン分泌が必要

女性ホルモンは、脳の視床下部の指令によって分泌が始まります。ストレス過多であれば、この伝達がうまく伝わりません。視床下部は、血中のホルモン分泌量を卵巣に送り、卵巣から必要なホルモンが分泌されます。

この分泌が正常に行われないと、生理不順がおこります。また不正出血や、体調不良もおこりやすくなり、妊娠がうまくいかなくなってしまいます。妊娠するためには、食生活やストレスに気を付け、ホルモン分泌が正常に行われていることが大切です。

黄体機能不全について

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵後に妊娠しやすい子宮環境を作り、体温を上昇させるホルモンです。この黄体ホルモンの分泌量が不足していることを、黄体機能不全といいます。

原因としてはホルモンの乱れ、卵巣自体の機能の低下などが考えられます。基礎体温を見て疑いを感じたら、検査するようにしましょう。軽度であれば生活習慣を見直し、ホルモン剤で生理周期を整えて、ストレスをなくすことで改善します。治療によっては、黄体ホルモンを注射や薬で補充することもあります。

ホルモンの乱れが原因の黄体機能不全

黄体機能不全の原因として多いのが、視床下部からの指令がうまく伝わらず、ホルモンバランスが乱れることによる分泌量の低下です。グラフを見ると高温期がなかったり、高温期があっても短く体温が低いときには、黄体機能不全の疑いがあります。

ホルモンの乱れが原因であれば、生活習慣や食生活の見直して、有酸素運動などでストレスを解消することにより、改善していくことがほとんどです。妊娠しやすい体を作るために、グラフで自分の状態をチェックしていきましょう。

基礎体温グラフで分かる生理予定日

基礎体温グラフをつけ続けることによって、排卵日のほかにも、生理開始日をある程度予測できるようになります。自分の周期を知るためにも、継続して測り続けて行きましょう。

自分の生理周期を把握するために

妊活中はもちろんですが、そうではない方も自分の生理周期を知ることで、予定が立てやすくなったり、いきなり生理がきて慌てたりということがなくなり、よい点がたくさんあります。

毎月ほぼ同じ間隔で生理が来る方でも、たまにストレスを感じたり、仕事がハードだったりすると、遅れることもあります。生理が遅れるときは、排卵自体が遅れていることがほとんどです。一般的には、排卵日から14日で生理がおこることがほとんどですので、基礎体温グラフで排卵日を知ることで、生理予定日の見当がつけやすくなります。

生理予定日が近づくと、グラフはどう変化する?

生理前には、妊娠しやすい子宮や体づくりを行う「プロゲステロン」というホルモンが分泌されます。プロゲステロンは体温を上げる働きがあり、基礎体温も高温期になります。生理前にはイライラしたり、乳腺が発達するのも、このホルモンの影響です。

排卵があり、それから約14日高温期が続きますが、体温がグッと下がりすぐ生理がきます。そして、排卵前まで低温期が続きます。こうして2層になりますが、妊娠した場合は体温の高い状態が続き、低温期に突入することがありません。

不妊の原因

妊活をしているのになかなか妊娠しない場合、何らかの原因が考えられます。グラフから不妊の原因を考えましょう。

グラフが二層に分かれていない

基礎体温グラフの理想形は、2層に分かれた形をしています。2つのホルモンのバランスが整い、高温期、低温期と分かれている場合、生理周期も順調で、排卵日の予測も立てやすく、妊娠計画がスムーズに進みます。

グラフが2層に分かれていないということは、ホルモン分泌がうまく行われていないということになります。低温期から高温期に移行する、大切な排卵日の把握が難しくなり、タイミングもうまくつかめません。また排卵障害の場合もあります。

ガタガタしている

グラフがガタガタし、基礎体温が安定していない場合は、ストレスで自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスがうまく保たれていません。まれに、測定が正確にきちんと行われていない場合も考えられます。

いつもは2層に分かれて順調で、たまに無理をした月などにガタガタする場合は、しばらく様子を見てもよいでしょう。しかし、数カ月ガタガタの状態が続いている場合は、根本的な生活習慣の改善を行うことが大切です。そして、妊娠を考えている場合は、婦人科に相談に行くことをおすすめします。

理想の形と違う

基礎体温グラフは、2層になることが望ましいですが、理想の形にならない場合も、妊娠しづらい状況にあります。グラフの形によって、ホルモンの分泌量不足や、無排卵、その他の病気など、考えられる疾患はさまざまです。

妊活中にはビタミンを多く摂り、睡眠、運動など、生活習慣を改善することが大切です。それでも体温が安定しないときは、妊娠しやすい体になるためにも、きちんと産婦人科で検査を行うことをおすすめします。そのときは、必ずグラフを持参するようにしましょう。

考えられる原因

不妊の原因として、子宮や卵巣などの何らかの病気、ストレスのほかにも、体温自体の低下もあげられます。基礎体温を見て、全体的に体温が低い場合、体の不調をおこしやすくなり、不妊の原因にもなります。

冬はもちろん、体の冷えに注意して、夏でもエアコンに気をつけましょう。お風呂にゆったり浸かると、ストレス解消にもなり血行も良くなります。また、女性ホルモンは夜間に活発化するため、充分に睡眠を取ることも大切です。不妊にはさまざまな原因がありますが、病院で検査を受ける際には、基礎体温表を持参するようにしましょう。

基礎体温グラフを理想の形にする方法

基礎体温グラフを理想の形に近づけ、女性ホルモンのバランスを整えるためにはどうしたらよいのでしょうか。気をつける点を見ていきましょう。

自分でできる改善法

子宮や卵巣の病気などではない場合、自分の努力次第でホルモンバランスが改善し、妊娠しやすい体になることも多くあります。ホルモンバランスは、ストレスがもっとも大きく影響しています。無理をせず、できることから少しずつ改善していきましょう。

基礎体温は、毎日継続して測るので、体と心に良い生活を送っていれば、ホルモンバランスが安定し、グラフも2層になり理想形に近づいてきます。

生活習慣を見直そう

女性ホルモンの分泌を安定させ、バランスを良くするためには、まずは自分の生活習慣を見直すことからはじめましょう。たばこは妊活には良くありません。自分だけではなく、御主人にも必ずやめてもらいましょう。アルコールは量に気をつけ、身体を冷やすカフェインも摂取量に注意します。

食事は葉酸を含む野菜を多く摂り、バランスのよい食事を心がけましょう。睡眠も充分に取り、お風呂はシャワーだけにせず、きちんと湯船につかることで血行も良くなります。基本的な生活習慣を改善するだけで、ホルモンバランスが整います。できることから、少しずつ改善していきましょう。

専門医に相談してみよう

生活習慣を改善しても、なかなかグラフが安定しないときや心配なときは、専門医に相談してみましょう。病院に行く際は、必ず基礎体温グラフを数カ月分持参するようにします。

不妊専門医は基礎体温を推奨しており、的確な検査をおこなって不妊の原因を特定し、治療などのアドバイスをしてくれます。また、ホルモン補充をおこなったり、タイミングについての提案なども行い、妊娠に早めに近づけます。予約制の所が多いので、事前にHPなどで確認してから行きましょう。

漢方の処方や婦人科に相談する方法もある

専門医に行くことは抵抗があるという場合、漢方もおすすめです。漢方は体に害がなく、根本的な冷えや体の血の巡りなどの体質改善が期待できます。体質改善することでホルモンバランスが整い、妊娠しやすい体づくりに役立ちます。漢方の専門店があり、自分に合った漢方を処方してもらえます。

また、不妊外来ではなくても、婦人科でもホルモンバランスについて、相談に行くこともおすすめです。改善するための的確なアドバイスや、治療も受けられます。婦人科にも、基礎体温グラフを持参するようにしましょう。

基礎体温グラフの注意点

基礎体温は、少しの変化も敏感に感じ取り、正しく使用しないと計測ミスにもつながります。正確な体の状態を把握するためにも、安静に正しく計測することが大切です。

正しい体温の計測法

基礎体温は、朝起きてすぐ活動前に、布団に入ったままの安静な状態で計測することが重要です。よって、体温計やグラフは、枕元に置いておきましょう。寝返りをしたり話したりせず、動かない状態で静かに計測します。

基礎体温は口の中に入れて測りますが、舌の上では正確に測れないこともあります。舌の裏に入れ、手をそっと添えると安定します。なるべく同じ時間に測り続けることをおすすめします。データ保存ができない体温計の場合は、忘れないように、すぐにグラフに0.01℃単位で記入していきましょう。

グラフがガタガタなのは、計測ミスも考えられる

グラフがガタガタの場合、ストレスなどでのホルモンバランスの乱れの可能性がありますが、計測ミスということも考えられます。基礎体温は細かい体温まで計測し、少し動いただけでも変動します。正確に測るためにも、起きてすぐ活動前に測ることを心がけていきましょう。

朝起きてすぐの安静時に測ることが大切なので、計測前にトイレに起きたり測り忘れてしまったりした場合は、しばらく安静にして計測し、メモに残しておきましょう。

基礎体温グラフを作成の強い見方

基礎体温は、毎日計測してグラフ化することが望ましいですが、近年スマートフォンの普及により、アプリでも管理できるようになりました。アプリを使えば、簡単にグラフ作成ができます。

簡単にグラフ作成できるアプリをご紹介

基礎体温グラフは基礎体温計で体温を計り、手書きでグラフ化することが多いですが、近年ではデータをスマートフォンに転送し、簡単にグラフ作成ができるアプリがあり、注目を集めています。

基礎体温を測定し、そのデータを転送できる体温計であれば、ボタンひとつで転送でき、自動的にアプリ内でグラフ化されて排卵日、生理予定日などの予測も可能です。またアプリによっては、その日の体調や一言をメモできる機能が付いていたり、悩み相談などもできたりするアプリもあります。

基礎体温グラフ人気アプリ

基礎体温グラフアプリはいろいろありますが、無料版アプリが人気もがあっておすすめです。無料でも使いやすく、便利な機能がたくさんあります。ぜひ活用してみましょう。

ラルーン

生理日予測、体重管理もでき、妊活をしている人を中心にダウンロード件数600万人突破の人気アプリ。基礎体温は体調管理メニューから簡単に入力。毎日のスケジュール管理も同時に行えます。掲示板でお悩み相談もできます。

【参照URL:http://app.a-tm.co.jp/service/lalune.html

michiru

使いやすいシンプルなアプリで、ホーム画面から基礎体温を簡単に入力できます。産婦人科監修のグラフも見やすく、メモ機能もあります。生理予定日や排卵日の予測日メールも受け取れます。専門家監修のためになる記事もあり、気になる記事を読むことができます。

【参照URL:https://eversense.co.jp/product/michiru

婦人体温計を活用しよう

基礎体温を計測するときにかかせない、婦人体温計。種類がたくさんありますが、自分が使いやすいものを見つけ長く愛用していきましょう。

基礎体温を測るなら婦人体温計

婦人体温計とは、小数点第2位まで計測できる、デジタル式の体温計のことを言います。小型で口の中に入れて使用します。基礎体温は、低温期と高温期の違いが0.3~0.5℃とわずかなため、この婦人体温計を使い測定します。

婦人体温計も進化し、たくさんの種類があります。その中でも体温を測るだけではなく、さまざまな便利な機能付きのものが人気があります。

おすすめ婦人体温計5選

サイズ、重さの確認

婦人体温計は毎日使用するものなので、なるべくコンパクトで軽めのものがおすすめです。持ちやすさや口の中に入れる部分の形状もみておきましょう。デザインも可愛いものからシンプルなものまで、いろいろあります。

データは残せるか

計測した体温を、すぐ記入するのであればいいですが、忘れてしまった場合でも、データの保存機能がついていると安心です。基礎体温計によって、データの保存が何回分できるか異なります。自分に合ったものをみつけましょう。

アプリと提携可能か

基礎体温計の中には、スマートフォンのアプリに提携しているものがあります。簡単にアプリにデータを転送でき、自動でグラフ化するものなどは便利でおすすめです。

計測時間

計測時間は、予測式と実測式があります。実測式は、実際の体温を正確に測るために5分ほどかかります。予測式は、短時間で出たデータを分析して、計算された体温が表示され、数秒で計測でき、測定結果も正確性が高いことから人気があります。

そのほかのポイント

そのほかには、バックライト付きで見やすいものや、アラーム機能付きなどもあります。また毎日使うものなので、清潔に保ちやすい抗菌のものや、洗えるものなども人気があります。

おすすめの婦人体温計

第1位:TDK婦人用電子体温計

検温時間は予測式で、約40秒です。そのままくわえ続けて、実測検温も可能です。検温したデータは7回分保存でき、ボタンひとつでスマートフォンアプリに転送できます。

TDKのオリジナルアプリのほか、楽天キレイドナビ、人気アプリのルナルナにも対応しています。小さくかわいい形で、清潔に保てる専用ケース付き。安心の日本製で、清潔安全な抗菌樹脂を使用しています。

【参照リンク:https://www.amazon.co.jp/%EF%BC%B4%EF%BC%A4%EF%BC%AB%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE-%EF%BC%B4%EF%BC%A4%EF%BC%AB%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E7%94%A8%E9%9B%BB%E5%AD%90%E4%BD%93%E6%B8%A9%E8%A8%88%E3%80%90%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E8%BB%A2%E9%80%81%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%81%A7%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%81%8C%E9%81%B8%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%80%81%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%80%91/dp/B01MTMQB13?SubscriptionId=AKIAJB6V4ZOBPR2LJ6WQ&tag=nad07-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B01MTMQB13

第2位:テルモ 基礎体温表 ウーマンドシー

テルモの基礎体温計は、最新のものはデータ転送もでき人気ですが、おすすめしたいのが、この基礎体温表です。体温を計りグラフに温度を書き込んでいきます。890日分の基礎体温を記録できます。また、妊娠しやすい時期の目安が分かるグラフ専用の定規も付いています。価格も300円と低価格です。

この1冊にきちんと記録すれば、長い期間の体のリズムが分かり、婦人科に持って行くこともできます。アプリではなく、自分で記入してグラフにしたい人は、この基礎体温表をおすすめします。

【参考リンク:https://amazon.co.jp/テルモ-基礎体温表-ウーマンドシー-BOOK/dp/B000WMOJYE?SubscriptionId=AKIAJB6V4ZOBPR2LJ6WQ&tag=nad07-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B000WMOJYE

 

第3位:オムロン 婦人用電子体温計

スタイリッシュなかわいいデザインで、携帯できるコンパクトサイズ。約10秒の予測検温で、とてもスピーディーに行えます。そのままくわえ続けて、実測検温も可能です。暗い場所でも見やすいバックライト付き。アラームの設定も可能です。

選べる3色カラーのケースから、体温計を出すとスイッチが入り、戻すと電源が切れます。iphoneのブルートゥース機能を使って、簡単に転送可能。アプリ「カラダのキモチ」で簡単グラフ化も可能です。

【参考リンク:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%B3-%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E4%BD%93%E6%B8%A9%E8%A8%88-MC-642L-PK-%E3%80%90PC%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E5%AF%BE%E5%BF%9C-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B007IARFM6/ref=sr_1_6?s=hpc&ie=UTF8&qid=1532950169&sr=1-6&keywords=%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%B3+%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E7%94%A8%E9%9B%BB%E5%AD%90%E4%BD%93%E6%B8%A9%E8%A8%88 】

基礎体温グラフは妊活の強い味方

基礎体温をつけ、自分の生理周期やホルモンバランスを知ることは、体調管理ができるのでとてもすすめです。グラフにして長く続けていくことで、生理日だけではなく、妊娠に必要な排卵日の予測も可能になります。妊娠しやすいタイミングの把握ができるので、多くの産婦人科医も推奨しています。

このように基礎体温グラフは、妊活の強い味方です。生活習慣を見直すだけで、きれいな2層のグラフに変化していく方も多くいます。できれば妊活前から記録を続け、妊娠しやすいバランスのとれたグラフを目指していきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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