2018.08.09

なぜ排卵日にオナラが出やすい?体の変化と対策法を知って悩み解消

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月に一度の排卵日。なぜかいつもよりお腹が張ってしまいオナラの量が多く臭いも気になる、そんな方もいるようです。オナラは生理現象ですが恥ずかしいもの。そこで排卵日にどんな体の変化が起きているのか、またオナラの対策方法を知っておきましょう。

排卵日にオナラが増えるのはなぜ

排卵日になぜかオナラが出やすい人がいるようです。女性のホルモンの周期のひとつ排卵日と、オナラの関係はあるのでしょうか。そこで排卵日に起こりやすい症状をもとに、その関係性と原因を知っておきましょう。

また、オナラは生理現象でもあり、完全に防ぐことはできないもの。そのためになるべくオナラをおさえる方法やニオイ対策なども調べてみました。

排卵日に起こりやすい症状とは 

まず、女性のホルモン周期のひとつである排卵日に起こる症状とオナラの関係を知っておきましょう。

お腹が張りオナラの回数が増える

いつも通りの生活なのに、お腹が張ってオナラが多い気が。これは女性ホルモンの一種である黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響だと考えられています。

オナラは腸内にたまったガスです。食べ物を飲み込む時一緒に飲み込んだ空気や、腸内の細菌が食べ物を分解した時に出るガスから作られています。排卵後は黄体ホルモンの分泌が増え、妊娠するための準備を働きかけます。

この時期は、体の中に水分や養分を蓄えようとし、腸の動きが低下し便秘になりやすくなります。また、排卵日付近には子宮の膨張で腸を圧迫し、こちらも便秘やガスがたまる原因になるようです。

排卵痛が起こる

生理痛だけではなく、排卵後も痛みを感じる場合があります。痛みの程度は個人差が大きく全く感じないという人もいるでしょう。排卵のタイミングは生理予定日の大よそ14日前となります。

排卵通の原因の一つに卵巣からの出血があります。排卵は、卵子が卵巣の表面にある卵胞から排出される事です。この排出された際に卵巣の表面が少し傷つき出血するのです。他にも卵巣の腫れやホルモンバランス、冷え、ストレスなどが挙げられます。

イライラや不安感がある

排卵後の不調や変化は体だけでなく、精神的な部分にも大きく関わってきます。些細な事でストレスを感じてしまったり、どことなく落ち着かなくなるなど、スムーズに日常が送れない場合もあるでしょう。

女性ホルモンは心身共に大きく影響し、少しの乱れからイライラや不安感を引き起こすと考えられています。さらに、生活面で緊張状態が続いたりストレスがたまっていたりすると、これらの症状を悪化させる原因となりえるようです。

気になるオナラの臭いの要因となるものは 

オナラは完全には避けることができません。しかし、オナラが出てしまっても気づかれないように臭いをおさえることは可能なようです。そこで臭いをおさえるための方法を調べてみました。

動物性食品を多く摂りすぎること

食べた物によってオナラの臭いは変わってきます。特に動物性のたんぱく質を取った時は腸で発生するガスの臭いが強くなり、量も多くなるようです。摂り込んだ食べ物により増える腸内細菌が異なり、植物性食品は善玉菌に分解され、二酸化炭素やメタンなどの臭いの弱いガスになります。

一方動物性食品は悪玉菌に分解され、アンモニア、スカトール、インドールなど臭いの強いガスを発生させます。適度な量の動物性たんぱく質なら問題ないのですが、食べ過ぎると悪玉菌が増えていきます。また、排卵後は便秘になりやすい状態であるため、ガスもたまりやすくなる傾向にあります。

食物を分解する時に発生したガス

動物性たんぱく質を大腸で分解する時に多く出てくるのがウェルシュ菌などの悪玉菌です。悪玉菌の働きは、ガスの発生の他に腸内の腐敗、発がん性物質を生み出します。たんぱく質や脂質をエサにして増えていき、腸内に腐敗物をためこんで有害物質が生じます。

発生したガスに含まれるスカトールやインドールは特に強い悪臭を作り出します。このスカトールやインドールは便臭の元となっているようです。

腸内細菌の割合や胃腸の調子によるもの

オナラが臭うのは悪玉菌だけが原因とは限りません。善玉菌と悪玉菌、二つのバランスがとても重要です。腸内環境が悪化する原因として、便秘や冷え、偏った食生活、睡眠不足、ストレス、加齢などが挙げられます。これらが原因で細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えやすい環境になってしまうのです。

また、細菌だけでなく胃腸の調子も考えられます。食べ過ぎや飲み過ぎが続くと胃腸が疲労し、働きが弱くなってしまいます。そうすると食べ物の消化や吸収が十分に出来ず、排便の力も弱くなります。オナラの臭いが強くなったり、便秘や下痢の原因にもなります。

排卵日に多いオナラ対策とは

なるべくオナラの発生を防ぐために、日常的な食生活からできるおすすめの対策法をみていきましょう。

臭いの原因となる動物性食品を控える

肉や魚、卵などの動物性たんぱく質ばかりを摂っていると悪玉菌の増加につながります。善玉菌を増やして腸内環境を整えましょう。

普段の食生活に、発酵食品、乳酸菌、食物繊維を積極的に摂り入れるようにすると良いでしょう。食物繊維では「水溶性」のものが善玉菌がエサにしやすく、ごぼう、かぼちゃ、さつまいも、ワカメやヒジキなどの海藻類がおすすめです。

炭酸飲料を控える

オナラの成分の大半が食事の時に一緒に飲み込んだ空気です。空気を飲み込めば飲み込むほどオナラの量や回数も必然と増えていきます。

炭酸水は二酸化炭素が溶け込んだ水です。シュワシュワとした炭酸水はたくさんの気泡を含んでいるので、こちらを摂り込む事は体内に空気を余計に送る事になります。ゲップでも出てきますが、腸に到達するとオナラとして排出されます。

適度な運動をする

運動は腸の活性化につながります。適度に体を動かす事で血行を促進し、新陳代謝も良くなり便秘の解消にもなります。便秘になると腸内にガスがたまりやすくなり、オナラ以外の体調不良、肌荒れ、体臭などの症状が起こる場合があるようです。

ストレスの解消にも運動は大きく役立ちます。セトロニンやエンドルフィンなど、幸せを感じるホルモンが分泌され、気持ちが前向きになりリラックス効果が期待出来るでしょう。また、適度な疲労で安眠しやすくなり、よく眠る事でストレスも解消していきます。決して無理はせず、自分が「楽しい」と思える運動が大切です。

毎日コツコツが改善への道

オナラは生理現象でもあり、ガスが作られる腸は自分達の目からは見えず、意識を中々向けられないところです。排卵中に起こる体の変化や辛い症状から少しでも過ごしやすくするために、日頃から食生活や運動の量を調節し腸内環境を整えた体作りを目指していきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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