排卵日にむくみやすい原因とは。理由や予防策を知って快適に過ごそう

排卵日は黄体ホルモンが分泌される影響でむくみやすくなります。身体がむくむとだるく感じたり、顔のむくみだと化粧がしづらいなどデメリットがたくさんあります。むくみが起こる原因を知り、むくみが起こる前に対策して排卵日でも快適に過ごしましょう。

排卵日にむくみが起きるメカニズムとは

月経前の黄体期といわれる時期に黄体ホルモンが多く分泌される影響で水分を溜め込もうとし、水分の代謝が下がるため排卵日あたりはむくみやすいといわれています。また、月経前に飲食を過剰にしてしまうことがありますが、塩分や水分の過剰摂取になりやすく、これもむくみの原因になります。自分でできることから改善し、むくみやすい排卵日前後も快適に過ごしましょう。

排卵日にむくみが起きる理由

排卵日前後にむくみが起こる一番の原因は、排卵日前後に黄体ホルモンの分泌が増えることです。また、この時期はホルモンの影響でつい食べ過ぎてしまったり、身体の水分が増えたことによる身体を冷やすことでさらにむくみやすくなります。

黄体ホルモンの影響

黄体ホルモンは妊娠に備えて子宮内膜を厚くしたり、受精卵が着床しやすい環境を作る大切なホルモンです。排卵日前後に黄体ホルモンが分泌されると、妊娠のための栄養や水分を溜め込むのですが、水分の代謝が低下して身体に余分な水分や老廃物も溜め込みやすくなるためむくみやすくなります。

また、排卵日前後に下半身やお腹の辺りがむくむ気がする人が多いですが、これはむくみではなく黄体ホルモンの影響で便秘にもなりやすくなり下半身に違和感を感じるようになるといわれています。

冷えによる血行不良

体の水分が多いと手足が冷えやすくなってしまい、血行不良が起こります。冷えによって血液の循環や水分代謝が悪くなることで、むくみを引き起こしてしまいます。

身体の冷えはむくみだけでなく子宮や卵巣に十分な血液を届けられなくなり、機能が低下してしまう恐れがあるため、腹巻をしたりゆっくりお風呂につかるなどして身体を冷やさないように心がけましょう。

ストレスによる暴飲暴食

排卵後は黄体ホルモンの影響で食欲が増進され、ストレスも感じやすくなるため暴飲暴食を起こしやすい時期です。塩分や水分を摂りすぎることでむくみが起きやすくなり、体重も増加してしまいます。

排卵日後あたりから黄体ホルモンがより活発になるため、盛んに栄養を取り込もうとし始めます。これは、女性の身体が妊娠に備えて栄養を蓄えようとする大切な動きなのですが、むくみを防ぐために過剰に塩分や水分を摂り過ぎないように注意しましょう。

排卵日前後のむくみを防ぐ対策

排卵日前後のむくみは主に黄体ホルモンが原因ではありますが、むくみをできるだけ防ぐために自分ができることもあります。なかにはむくみだけでなく子宮や卵巣にとってよいこともあるので、できることから始めてみましょう。

締めつけの少ない下着を着用する

きつい下着を身につけていると血行不良を起こしてしまうため、身体に負担のかからない締めつけのない下着を身につけるようにしましょう。また、血行が悪くなるだけでなく身体に流れるリンパ管はきつい下着を着けると循環が悪くなり、リンパ液の循環も悪くなります。リンパ液は血液の中にある老廃物などを運ぶ役割があるため、リンパ管が圧迫されるとむくみの原因になります。

お酒は飲みすぎない

アルコールを摂取すると尿が増えて水分不足になり、喉が渇きやすくなるため水分を摂りすぎてしまい、むくみを引き起こしてしまいます。特にむくみやすい排卵日の後はお酒を控えるように心がけましょう。

また、お酒を飲むときにおつまみとして塩分の高いものを一緒に食べがちですが、塩分の過剰摂取の原因となり、むくみやすくなります。塩分を摂りすぎると体内で塩分濃度を下げるために水分を溜め込もうと働くため、むくみの原因になるのです。

身体を冷やさない

身体を冷やさないように冷たい飲み物や長時間エアコンにあたっていることは避けましょう。温かい飲み物を飲んだり、上着を羽織るなどして身体が冷えるのを防ぎましょう。

なかでも腹巻は子宮のあたりを温めて冷えを防ぐだけでなく、骨盤内の血行をよくして子宮の機能を高めてくれます。身体を冷やさないことはむくみを防ぐことはもちろん、子宮や卵巣の機能を高めてくれるので女性の身体にとってとても大切です。

排卵日付近のむくみ解消に適した方法

排卵日付近のむくみを解消するためにできる簡単な方法を見ていきましょう。むくみ解消に役立つだけでなく、老廃物の排出も助けてくれるので肌が綺麗になるなどメリットがたくさんあります。

マッサージで血流をよくする

簡単なマッサージで血行をよくしましょう。マッサージするタイミングはお風呂上がりや就寝前など、身体が温まってリラックスしている時間に行うのがおすすめです。

全身の血行をよくするのに特におすすめなのが足のマッサージです。両手で足首を覆うように持ってくるぶしから膝に向かって上に血液を押し上げることを意識してマッサージすると血液循環がよくなります。足のマッサージは冷えを解消するだけでなく、足の疲れを取ることができるのでおすすめです。

水分排出の助けになるものを摂取

カリウムは体内の水分と塩分を調節する働きがあるので、むくみ解消に大切な成分です。大豆イソフラボンを含む豆乳などの大豆食品や、カリウムを豊富に含んでいる海藻類は水分排出の手助けをしてくれます。逆にコーヒーなどに含まれるカフェインはカリウムの働きの邪魔をするので排卵日前後は摂取を避けるのがよいでしょう。

こまめに水分を補給する

むくみが気になるとつい水分を摂りすぎてはいけないと思ってしまいますが、水分をとらないのは逆効果です。こまめに水分を摂ることで血液をサラサラの状態にし、むくみをひどくさせる老廃物が蓄積されるのを防ぎます。なかでもミネラルが豊富な水がおすすめです。1度に大量に水分をとるのでなく、こまめに少しずつ摂るのが効果的です。

また、血行をよくするために温かい飲み物で水分補給するのもよいでしょう。温かい飲み物を飲むのが辛いときは、身体を冷やさないように常温のものを選ぶようにしましょう。

生活習慣の見直しでむくみを改善しよう

排卵日前後のむくみは黄体ホルモンの分泌によるものですが、生活習慣を見直すことによってある程度解消することができます。むくみを解消するために血行をよくすることで体内の老廃物を排出して肌を綺麗にしたり、骨盤内の血行がよくなって子宮や卵巣の機能がよくなるなど他にもメリットがたくさんあります。むくみを解消して憂鬱な排卵日前後を快適に乗り切りましょう。