2018.08.09

【おりものの色で排卵日が分かる】関係性と変化でわかる身体の状態

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おりものを不快に感じている方は多いでしょう。しかしおりものは、その色で排卵日のタイミングを教えてくれるだけでなく、健康状態も教えてくれます。そこで以下ではおりものの色の変化と、おりものの色から疑われる病気について、くわしく見ていきましょう。

排卵日になるとおりものの色はどう変わる

妊娠を望んでいる方にとって、排卵日を知っておくことは大事でしょう。おりものの色は排卵のサインとなるので、妊娠の可能性を上げるために、排卵日のおりものの色の変化を知りたいという方も多いと思われます。

そこで今回は排卵日のおりものの色の変化について、くわしく見ていきましょう。後半では注意が必要な排卵日のおりものの色も見ていくので、妊娠を望んでいる方には、よく確認しておくことをおすすめします。

排卵日前後のおりものの色と特徴

妊活では欠かせない排卵日の把握ですが、おりものの色も身体の状態を示すサインとなります。そこで排卵日とおりものの色の関係をみていきましょう。

排卵前は薄いクリーム色

排卵直前には、おりものは薄いクリーム色をしています。ほぼ無臭で粘り気も無いのですが、排卵に向かってだんだんと量が増えていくという特徴があります。

排卵直後は透明

排卵直後にはおりものの粘り気が増していきます。色も臭いもありませんが、水分の量が増えることで全体量も増えるので、特におりものの量が多い方は、おりもの用のナプキンを使用した方がよいでしょう。

排卵後は白

排卵後しばらくすると、おりものは白い色に変わっていくと同時に、粘り気もなくなっていきます。その後はだんだんと血のような臭いの強いおりものに変わっていき、生理を迎えます。生理前のおりものは、透明で粘り気が無く量も少ないようです。

おりものの役割とは

おりものが出ているのに気づくと、不快になる方も多いでしょうし、生理前でもナプキンを使用しなくてはいけなくなるおりものを、厄介だと思う方も多いでしょう。

しかしおりものには、女性の健康を守ったり、妊娠可能性を高くしたりする重要な役割があることを、知っている人は意外と少ないかもしれません。そこであまり知られていない、おりものの大切な役割について詳しくみていきましょう。

細菌の侵入を防ぐため

おりものの大切な役割の1つに、膣内の清潔を守るという役割があります。おりものは膣内を常に酸性にして、膣内に有害な細菌が入ってきたり、膣内で細菌が増えたりしないように、防御しているのです。そのため、一般敵におりものの臭いは、酸っぱいように感じるようです。

膣内で細菌が増殖してしまうと、重大な婦人病にかかるリスクが上がってしまうので、おりものは女性の健康に欠かせないものなのです。重大な婦人病になってしまうと、妊娠の可能性も低くなってしまいますし、流産や胎児の発育不全というリスクも高くなってしまいます。

そのため、妊娠を強く望んでいる方は、自分の健康のためにも、おりものを正常に保つように心がけましょう。

精子が卵子に辿り着きやすくなるため

おりものの役割の1つには、受精がスムーズに行われるように、サポートするという役割があります。おりものがあることで、精子の動きが活発化し、卵子まで移動しやすくなるのです。

子宮口から出ているおりものは、膣内の精子が子宮内の卵子を目指して移動するときに、精子の移動を効果的にサポートしてくれます。そのため、おりものが正常な状態であれば、妊娠の可能性も上がるようです。妊娠を望んでいる方は、排卵日だけでなく、おりものが正常な状態かどうかも確認しておくとよいでしょう。

女性ホルモンの分泌量増減によりおりものにも変化が

排卵日が近づくと、卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増え、おりものの量が増えます。排卵後にはエストロゲンの分泌量が減って、プロゲステロンという別名黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンが、増えることでおりものの量が減るようです。

おりものには、精子の子宮への移動をサポートする役割がありますから、排卵に向けてエストロゲンが増えていくと同時に、おりものの量も増えていくでしょう。排卵が終わると、受精の確立はだんだん下がっていくので、おりものの量も比例して少なくなるようになっているのです。

排卵日に注意したい異常なおりものの色

排卵日は妊娠の確立が、高くなるタイミングですから、妊娠を望んでいる方は、妊娠の可能性が少しでも高くなるように、体調も万全にしておきたいでしょう。そこで以下では、妊娠の可能性を下げないために知っておきたい、注意が必要な排卵日のおりものの色について確認していきましょう。

白くて濁っている

排卵日のおりものの色が白く濁っていて、豆腐のかすのように凝固している場合は、カンジダ膣炎である可能性が高いといえます。カンジダ膣炎だと陰部がかゆくなったり、性交時に痛みが出たりすることもあるのです。排卵日に白く濁っているおりものが出ていて、上記のような症状がある場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。

カンジダ膣炎にかかっていても、おりものが豆腐かすのように凝固しないことも多々あり、その場合は正常なおりものであると勘違いして、カンジダ膣炎に気付かないということもよくあるそうです。排卵日のおりものが白く濁っているというだけでも、念のため婦人科を受診することをおすすめします。

泡状で黄緑がかっている

排卵日に黄緑色で泡状になっているおりものが出ている場合は、トリコモナス膣炎にかかっている可能性が高いとされています。トリコモナス膣炎の場合、おりものには激しい悪臭も発生しますし、外陰部がかなりかゆくなります。さらに陰部がじくじく傷んだり、熱く感じたりすることもトリコモナス膣炎の症状の1つです。

トリコモナス膣炎を放置していると、胎児が未熟児になるリスクが上がってしまうという説もあるので、黄緑色でかなりの悪臭がするおりものが、排卵日に出ている場合は、早めに医師の診断を受けましょう。

赤褐色や茶褐色

排卵日のおりものが赤褐色や茶褐色で、不正出血や下腹部に痛みがある場合は、子宮頚がんや子宮体がんなどの可能性が高いとされています。おりものが茶褐色や赤褐色になるのは、おりものに血液が混じっているためと考えられるようです。

子宮体がんや子宮頚がんは、放置していると妊娠可能性に関わるので、排卵日のおりものが赤褐色や茶褐色である場合は、できるだけ早めに婦人科を受診することをおすすめします。

おりものの様子はこまめにチェックしよう

今回はおりものの色について見ていきました。おりものは不快と感じる方が多いと思われますが、おりものの色は、排卵日を知るためのサインだけでなく、健康のバロメーターになるので、普段からこまめに確認するこことをおすすめします。

また妊娠を望んでいる方にとって、受精を助ける役割のあるおりものを正常に保つことは、とても重要なことになります。そのため妊娠を望んでいる方は、特におりものの色に注意しましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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