2018.08.09

生理前に基礎体温が低体温の原因。高温期に体温を上げるための対処法

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多忙のために生活リズムが乱れ、生理前の高温期に低体温になってしまい、将来の妊娠に影響するのではないかと不安になった人もいることでしょう。ここではなぜ生理前の低体温が起こるのか、どうすれば体温が上げられるかなどをまとめてみました。

生理前の低体温はなぜ起こる

生理前は高温期で体温は高いはずなのに、なぜか低体温になってしまい「妊娠に影響はないのか」「何か体に異変が起きているのではないか」と不安になる人もいるでしょう。そこで今回は、生理前の体温が低い原因と体への影響、高温期の体温を上げるための対処法などをまとめました。

生理前に低体温になってしまう理由

基礎体温は、寝起き直後で体が一番安静な状態にあるときに計測します。女性の基礎体温は,生理開始から排卵までの時期が「低温期」、排卵後から次の生理開始までの時期が「高温期」になります。この「高温期」の時期に低体温が起こってしまう理由はどんなことがあるのでしょう。

ホルモンバランスの乱れ

生理前に低体温になってしまう原因はいくつかありますが、多くみられるのがホルモンバランスの乱れ。仕事での人間関係、ご近所とのお付き合い、友達・恋人・家族との距離感など、現代人は常に、さまざまなストレスをかかえて生きています。

女性の基礎体温を作り出している女性ホルモンは、生活習慣やストレスなどの影響を受けやすく、過度なストレスが溜まることでホルモンバランスが崩れ、乱れがちに。その結果、基礎体温も乱れて低体温になってしまうのです。

無理なダイエット

ともかく痩せたいがために、一日一回の食事にしたり、偏った食事をするなど、無理なダイエットをしてしまう女性も多いと思います。無理なダイエットで痩せ過ぎたり、栄養を制限していると、体は低栄養状態となり、血行が悪くなって、体温が低くなることも考えられます。

ダイエットをするときは、ローカロリーな野菜・たんぱく質をしっかりと摂り、栄養バランスを考えて、無理のないダイエットを心がけましょう。

生活習慣の乱れ

仕事が忙しくて休めなかったり、お酒を飲みすぎたり、寝不足が続いていると、疲労が蓄積するため、自律神経が正常に切り替わらなくなってしまい、低体温のなど悪い症状を引き起こしてしまいます。

自律神経は、交感神経と副交感神経が互いにバランスをとっているのが正常。疲れがたまってしまうと、自律神経のバランスが乱れてしまい、血流が悪くなります。血行が悪くなると低体温になりやすくなるのです。

無排卵の可能性

基礎体温が低い場合、きちんと低温期と高温期の二層に分かれているかをチェックしましょう。高温期がなく、ずっと低温期が続いていて、高温期の時期なのに基礎体温が低い場合は、卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣、黄体機能不全、無排卵月経の可能性も。

「月経があるから大丈夫」と思っている人は多いと思いますが、実は月経があっても排卵はない無排卵月経となっている可能性があるのです。この状態が続くと、不妊の原因にもなります。早めに婦人科を受診し、治療を行うことをおすすめします。

生理前の低体温を防ぐ方法

生理前の基礎体温が低い場合でも、生活習慣を改善することで生理前の体温を上げることができます。そこで、生理前の低体温を防ぎ、基礎体温を正常に戻すための方法をまとめてみました。

睡眠をしっかりとる

規則正しい生活をして、十分な睡眠をとることで、ホルモンバランスが整い、基礎体温も少しづつ整ってくるでしょう。最低でも一日4時間以上睡眠をとらないと、自律神経が乱れてしまい、血管を収縮させる交感神経が優位になります。

血流が悪くなるのを防ぐためにも、夜更かしはやめて、一日最低でも4時間、できれば6~8時間は睡眠をとるようことを心がけましょう。

定期的な運動を行う

日頃から適度な運動を行うことで、筋肉を増やし、体温を調節する役割を持つ基礎代謝が高まるので、体温が上がることに期待できます。運動は血流をよくしてくれて、体の芯から温めます。メンタルの部分でも、ストレス解消になるのでおすすめ。

軽めの運動でよく、有酸素運動のジョギングやウォーキング、ストレッチなど手軽な運動から始めてみましょう。なかなか運動をする時間がない人は、エレベーターやエスカレーターではなく、普段からできるだけ階段を使うようにする、歩くスピードを上げるなどの工夫をして体を動かすとよいでしょう。

ゆっくり湯船につかる

ホルモンバランスを整えるのに「冷え」は大敵。「冷え」対策として湯船につかる「入浴」は、手足など末端の冷えを解消するのにおすすめです。

忙しいと、ついシャワーだけで済ませてしまいがちになりますが、シャワーだけを浴びるよりも、入浴で体をしっかり温めることで、冷えた体を効率的に温めることができ、身体の代謝も上げることができます。

積極的な温活で体が冷えるのを予防しよう

基礎体温が低いときは、生活習慣や食生活の改善、睡眠不足の解消、適度な運動、ストレスをコントロールする、湯船につかることで血流がよくなり、体温が上げることに期待できるでしょう。しかし、それらを行ってもどうしても改善できない場合は、婦人科で相談し、受診する際に基礎体温グラフを持参して読み取ってもらいましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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