2018.08.09

「着床後の性行為は控えたほうがよい?」その理由と避けるべき行動

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卵子と精子が受精し、受精卵になったあと、子宮内膜に着床したら妊娠が成立します。

着床する前後の性交は避けるべきといわれています。性交以外にも着床前後に避けたほうがいい行動があるので、

事前に知っておき、正常な妊娠が継続できるようにしましょう。

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着床したあとに性行為をしてしまった

精子と卵子が受精して受精卵となってから、子宮内膜に着床するのは、受精から大体7~10日後といわれています。

この着床したかもしれない時期に、性行為をしていたことに気づいた場合、大丈夫だったかと不安になるかもしれませんね。

一般的にも、着床前後の性交は控えるほうがよいといわれていますが、胎児に影響はないのか、また、着床後に避けたほうがよいことなどを確認していきましょう。

着床後とは妊娠しているということ

精子と卵子が受精してできた受精卵が、子宮内に着床して、はじめて「妊娠」の状態になります。

受精しただけの状態では、子宮内膜以外に着床して、正常な妊娠とならない可能性があるからです。

しかし、病院ではそれだけではなく、胎嚢や赤ちゃんの心拍が確認できてから、正常な妊娠と判断するため、

妊娠したかどうかの判定は、もう少し先になります。判定は先になるのですが、実際の妊娠周数は、最後の生理が始まった日を、妊娠0週目とカウントするので要注意です。

着床後の性行為は胎児に影響があるのか

着床前後の性交は、控えるべきといわれています。なぜなら、精子や性交自体に子宮を収縮させる働きがあり、

流産の原因となる可能性があるからです。また、妊娠によって血行が良くなり、子宮や膣がデリケートな状態になり、

出血しやすい状態になっているので、女性の身体にとってもよくありません。

できるだけ避けよう

着床後の性行為は、絶対にダメなわけではありません。しかし、妊娠によって血行が良くなり、

子宮や膣がデリケートになり、出血しやすい状態になっているため、激しい性行為は控えたほうがよいでしょう。

また、精子に含まれるプロスタグランジンには、子宮を収縮させる機能があります。

また、精子だけでなく性交による刺激でも、女性の体内でオキシトシンが分泌され、子宮を収縮させます。

子宮の収縮は、稽留流産の原因にもなるので注意が必要です。

着床前の性行為は絶対にNG

受精卵の状態で性行為をすると、子宮が収縮するため、受精卵が着床できずに化学流産する危険性があります。

子宮が収縮すると、受精卵が子宮内から外に出て、卵巣や卵管に行ってしまう可能性があるため、着床前の性行為は控えましょう。

アメリカの研究チームによる、実際に着床時期に性交をした回数と、その場合の妊娠確率を出したデータがあります。

1回だと98%ですが、2回だと76%に減り、さらに3回だと約半分に近い52%になると発表されています。

このデータを見ても、着床前の性交は控えたほうがよいことがわかります。

タイミング後の性行為は控えよう

妊活のために、排卵期近くで性交をした場合は、着床前後とされる排卵後4~10日間の性行為は、控えるようにしましょう。

理由は、せっかく受精卵が着床しようとしていることを、妨げる可能性があるからです。

日頃から基礎体温をつけたり、排卵検査薬を使用したり、病院での卵胞チェックを利用して、

正しいタイミングをとり、着床時期は妊娠の成立を待つようにしましょう。

着床時期の痛みや出血は妊娠のサイン

妊娠が成立していると、着床出血や身体の痛みを感じる場合があります。個人差がありますが、このような症状がでれば、妊娠の可能性があるので参考にしましょう。

着床すると出血が起こる場合がある

全員に起こることではありませんが、大体排卵日の1週間後の月経予定日近くで、少量の出血が見られることがあります。

これは着床出血といわれています。受精卵が子宮内膜に入るときに、子宮内膜の組織や血管を傷つけて出血します。

大体1~3日間、長い人で1週間程度続くといわれています。出血量は生理よりも少なく、おりものに混じる程度が多いため、気づかない人も多いでしょう。

体のあらゆる部位で痛みを感じる場合がある

着床時には、医学的根拠はありませんが、チクチクとした痛みを感じる場合があります。

これにも個人差があり、痛む場所も腰やお腹など人それぞれです。

着床痛がある人は、5~6日続く人が多いようですが、ない人もいます。

チクチクするような痛みを感じたという人が多いようです。

着床時期に避けるべき行動

着床時期に性交以外にも、控えたほうがよい行動がいくつかあります。冷えやホルモンバランスの乱れを引き起こすような行動、

喫煙は避けたほうがよいでしょう。妊娠確率を上げるために、できることから気をつけましょう。

タバコは着床を妨げる

喫煙は、体内の血行を悪くします。また、煙草に含まれる有害物質が、プロゲステロンやエストロゲンの生成を抑制してしまいます。

実際に、喫煙者は非喫煙者よりも流産率が高く、妊活を始めてから妊娠に至るまでの期間が、長くかかるといわれています。

さらに妊娠できたとしても、低出生体重児が生まれる確率が2倍になります。したがって、妊活中は必ず禁煙しましょう。

ストレスはホルモンバランスの乱れの原因

ホルモンバランスが乱れると、着床を妨げます。主なホルモンバランスを乱す原因は、不規則な生活や溜め込んだストレスなどです。

体によい食事をとり、適度な運動でストレスを解消しましょう。

あわせて、ホルモンバランスを整えるのに重要なことは、良質な睡眠です。

22時~2時までのゴールデンタイムに寝ると、良質な睡眠になるといわれています。

体を冷やすと子宮環境が整わない

冷えは着床を妨げます。よって冷えを解消し、血行が良くなると子宮の機能も活発になります。

冷えを解消するためには、激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなど適度な運動がおすすめです。

なかでも簡単なストレッチは、手足が冷える原因となる血行不良を解消してくれます。

また、冷えには運動だけでなく、食事にショウガやニンジンなどの根菜類を取り入れることもおすすめです。

効果をより感じたい人は、加熱調理してみましょう。あわせて、お風呂にゆっくりつかったり腹巻を巻いたりして、子宮のあたりはもちろん、身体全体を冷やさないように心がけましょう。

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着床時期はできるだけゆっくりと過ごそう

着床時期はデリケートな時期です。着床時期の性交は控えるようにし、自分の身体のためにも、

妊娠が正常に成立するためにもゆっくり過ごすようにしましょう。この機会に、自分の生活習慣を見直し、

着床を妨げる血行不良やホルモンバランスの乱れ、冷えから身体を守るようにしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。