2018.02.26

人工授精の前日…理想的な過ごし方と、控えた方がいい行為とは?

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いよいよ迫った人工授精の日。

その前日は具体的にはどのように過ごした方がいいのでしょうか、不安ですよね。

人工授精の前日を穏やかに過ごすことで、結果に対する不安やストレスを軽減できます。

対して、控えた方がいい行為を押さえておくことも重要です。

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人工的に精子を子宮に送り込む人工授精

採取した精子を人工的に子宮に送り込むことを、人工授精と呼びます。

精子を子宮に送り込んだ後は、自然妊娠と同じ流れを期待して待つことになります。

排卵期に合わせて性交渉を持つ、タイミング療法の次のステップとしての治療法になります。

では人工授精前日にやるべきこととは、具体的にどのようなことなのでしょうか。

理想的な人工授精前日の過ごし方

排卵誘発剤の注射

排卵誘発剤にはいくつかの種類があります。

内服薬としてのクロミッド、注射薬であるゴナドトロビン製剤、内服薬としてのプロラクチンを下げる薬などです。

排卵誘発剤とは、卵子を育てる働きがあり、排卵率を高くし、排卵を促したり、卵胞内で卵子を育てることが期待できる薬です。

注射で排卵誘発剤を接種する場合ですと、卵胞刺激ホルモン注射、黄体形成ホルモン注射、卵胞刺激ホルモン注射など、種類があり値段も1,500~6,000円前後とばらつきがあります。

これらのホルモン注射は、基本的には保険が適用されるので安心です。

排卵自体は注射後36~40時間後におこることが多いです。

妊娠しやすい時期としては排卵日もしくは排卵日前日がいいといわれています。

なお、排卵時期の予測は、尿中のLH検査で確認します。

LHとは排卵の引き金となる黄体化ホルモンのことです。

病院の治療方針などで変わってくる排卵誘発剤の注射ですが、主治医の説明をよく聞いて指示を仰ぐようにしてください。

妊娠しやすくするサプリの摂取

妊娠しやすい健康的な体作りの目的でよく飲まれているサプリメントに、葉酸やビタミンEなどがあります。

葉酸には造血作用があり、赤ちゃんのベッドになる子宮内膜を厚くて柔らかいものにする働きがあります。

また、葉酸には細胞分裂を促す働きもあるため、受精卵の細胞分裂にも働きかけてくれます。

ビタミンEは主に活性酸素を抑え、新陳代謝を促す働きを持ったビタミンです。

また、排卵障害にもいいとされ病院で処方されている例もあります。

ビタミンEはナッツ類に多く含まれていますので、おやつにアーモンドなどを食べるのもいいでしょう。

ビタミンE単体ではなくビタミンCと同時摂取することで吸収率がアップします。

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十分な睡眠時間の確保

質のよい睡眠を十分にとることは、体の酸化を予防するのにも役立ちます。

卵子を減らしたり、劣化させたりするのは、食生活や飲酒、喫煙、紫外線のストレスなどであるといわれています。

また、女性だけではなく男性もこれらのストレスを受けており、精子が成熟できなかったりする場合があります。

22~2時の間に眠っていることで、メラトニンというホルモンの恩恵を受けることができます。

メラトニンは副交感神経を優位にして入眠をスムーズにするという働きがあります。

またこのメラトニンには、抗酸化作用もあることから、卵子や精子の劣化を防いでくれることも期待できるのです。

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積極的な性交渉

人工授精の前日に積極的な性交渉を持つことは、悪いことではありません。

むしろ長すぎる禁欲期間の方が精子の濃度ばかりが高くなり、運動率が低下するという事実もあります。

多少薄くても新鮮で元気のよい精子の方が妊娠しやすいともいわれています。

タイミング法でいえば人工授精前の性交渉は、かなり妊娠の確率が高くなるといえます。

排卵日の2~3日前に性交渉を持つことで、妊娠しやすい状態にするのです。

タイミング法も人工授精法も、尿中のLH測定を行い陽性であれば排卵の予測がつきます。

このタイミングに合わせて性交渉を持ったり人工授精をしたりすることが、妊娠に結びつきやすくなるための方法なのです。

人工授精の前日までに控えた方がいい行為

長すぎる禁欲期間

男性があまりにも長い禁欲期間を持つことも、あまりよいとされません。

理由は、精子の質が低下し、運動率が下がってしまうことがあるからです。

精子の濃度だけが濃くなり死んだ精子が混じったり、運動率が低い精子ばかりだと妊娠の可能性はあまり高くなりません。

タイミング法や人工授精を行うのであれば、毎日性交渉を持つくらいの感覚でいいということです。

また、禁欲期間が3日以上になると妊娠しにくくなるともいわれています。

理由は死んでしまった精子が活性酸素を放出し、他の精子にダメージを与えてしまうためです。

禁欲期間が長すぎることで、人工授精の成功率が下がるという報告もあります。

栄養バランスが乱れた食事

炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素と呼ばれている栄養素をまんべんなく献立に取り入れて、バランスのよい食事を摂るのが男女ともに理想的です。

ですが、毎日忙しく、自炊ができない日があったり外食で済ませたり、コンビニやスーパーのお惣菜を買うこともあるでしょう。

これらの食品は塩分が多すぎたり、古い油を使っていたりと健康面からいえばあまり食べ続けるのには向かない食品です。

それでも、朝食や夕食だけは自炊をするなどして、外食やお惣菜などで足りていなかった1日トータルの栄養素を補うように工夫をしていけば、そこまで悲観することはありません。

卵子や精子の質向上にも働きかけてくれるビタミンEや、そのビタミンEの吸収をよくするビタミンC、女性であれば葉酸、男性であれば亜鉛など積極的に摂りたい栄養素を意識して、足りない分はサプリメントなどで補うことも考慮に入れ、日々の食生活を整えていきましょう。

過度なお酒の飲みすぎ

ストレス解消として適度な飲酒を楽しむ程度なら、妊活中であっても問題はないのですが、過度な飲み過ぎとなると健康問題が生じてくるとともに、妊活中の体にも影響を与えてしまいますので注意が必要です。

葉酸は妊活中の女性にとっては、とても大切な栄養素です。

葉酸の持つ造血作用が、赤ちゃんのベッドである子宮の内膜を厚くて柔らかいものにしてくれますし、受精卵の着床を促す作用、胎児の細胞分裂を促進したり、胎児の先天異常を防いでくれたりします。

過度な飲酒は、この葉酸の吸収を阻害してしまうことが分かっています。

母体や胎児の成長に欠かせない大切な葉酸。

せっかくサプリメントなどで補っていても、過度な飲酒で吸収が妨げられてしまうことはもったいないことです。

妊活中であるということを再確認し、飲酒以外でのストレス解消法を見つけることがとても大切です。

連続しての過度の飲酒がやめられず不安に感じている人は、病院を受診し医師の指示を仰ぐこともいいでしょう。

なぜなら一人だけで抱え込むべき問題ではないからです。

ストレスの蓄積を放置

妊活中はさまざまなストレスを普段より感じています。

それは女性であれ男性であれ同じです。

タイミング法や人工授精、体外受精とステップアップしていく治療法にかかる費用、ストレス、さまざまな情報に一喜一憂してしまうこと、夫との妊活に対する温度差、両親や義両親からのプレッシャーなどが妊活中の男女を少しずつ苦しめているのです。

そんな日々のストレスを、蓄積させるがままにしておくのは体と心によくありません。

夫婦間でのコミュニケーションが取れておらずストレスを感じている人は、まずは夫と穏やかに話し合う時間を持つことをおすすめします。

二人の協力なくしては妊活の成功はないからです。

同じ悩みを抱えている人と気持ちを分かち合う、信頼できる医師に相談する、自分が好きな活動を通して落ち着きを取り戻すなど、その日のストレスを明日に持ち越さないようにすることを心がけてみましょう。

妊娠しやすい体作りを心がけよう

普段の生活を少しずつ妊活よりに整えていくことは、そこまで難しいことではありません。

妊活に特化するばかりではなく、体と心の健康を第一に考えて食事のバランスや睡眠の質を改善していくことが妊娠しやすい健康的な体作りの第一歩になり得るからです。

過度な飲酒やストレスの蓄積に注意し、のびのびとした気持ちで毎日を送っていくことが妊娠しやすい健康的な体作りの基礎となり、いつか授かる赤ちゃんの大切なお父さんとお母さんでいられることを約束するものです。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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