2017.06.30

【基礎体温】を正確に測って妊娠しやすいタイミングを知る方法

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「妊娠したい」と思ったら、まずは基礎体温をつけましょう。

基礎体温を測ることで、妊娠しやすい日が分かるようになります。

この記事では、基礎体温とは何か?何が分かるのか?測り方と妊娠しやすい日の見つけ方について紹介します。

◆基礎体温ってなに?

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「基礎体温」という言葉は、本来人間が生きていく上で「最低限必要な体温」という意味です。

体が最も安静な状態のときの体温が「基礎体温」です。

体温は、少しだけでも動いたり、運動や食事や感情などでも上下します。

人が必要最低限の動きをしている就寝中に体温を測ることができれば、一番正確ですが、もちろん寝ているときは体温が計れません。

そこで、朝、目覚めた時、起き上がる前に、布団の中で基礎体温を計ることになります。

基礎体温を毎日図り、1か月間記録することで、妊娠しやすいタイミング「排卵日」を予測することができます。

それでは、基礎体温のサイクルをみてみましょう。

◆基礎体温のサイクルとグラフ

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女性の体温は、ホルモン周期によって変化します。

基礎体温表をつけることで、ホルモン周期がわかり、それにより、妊娠や排卵の時期が分かるようになります。

女性は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つのホルモンの影響を受けます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)とは、女性らしさをつくるホルモンで、子宮の内膜を厚くするなど、妊娠に備えるホルモンです。

黄体ホルモン(プロゲステロン)とは、受精卵が子宮に着床しやすい状態を整えたり、妊娠を継続させるなど、妊娠と妊娠の継続をサポートしてくれるホルモンです。

この2つのホルモンが月経の周期をつくり、基礎体温のリズムをつくります。

基礎体温は、下の図のように、排卵日を境にして「低温期」と「高温期」の2つに分かれます。

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それでは、左から順に見てみましょう。

・低温期
 月経(生理)が始まってから約14日間が「低温期」です。
妊娠に備える卵胞ホルモン(エストロゲン)が盛んな時期で、お肌やメンタルの調子がよい時期です。

・排卵日
卵巣から卵子が排出される日が排卵日です。
低温期から高温期に移る前、体温がいったん一気に下がることがあります。
この下がったときから、体温が上がっていく期間に排卵日があります。
妊娠を目指すなら、この排卵日のタイミングを見極めましょう。
そのために基礎体温をつけましょう。

・高温期
排卵日のあと、体温が上昇し、約14日間続く期間が高温期です。
妊娠と妊娠の継続をサポートする黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んな時期です。
むくみや便秘などの体の不調が起こりやすく、メンタルも不調になりがちです。

◆基礎体温を測って妊娠しやすいタイミング日を知ろう

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このように、毎日基礎体温を測って記録することで、排卵日の予測ができるようになります。
卵子の寿命は排卵後、1日程度といわれています。

しかし、受精できる力をもつ時間はさらに短く、最近は6~8時間ともいわれています。
精子の寿命は、射精後から2~3日、長くて1週間ともいわれています。

卵子に受精できる力をもつ時間は1日半といわれています。

ですので、妊娠しやすいタイミング日は、「排卵日の3日前~1日後」といわれています。

◆基礎体温の測り方

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それでは、毎日基礎体温を基礎体温表に記入していくことで、おおよその妊娠しやすいタイミング日を推測することができるようになりましょう。

・必要なもの
○ 婦人体温計…薬局などで1,000円~3,000円くらい
婦人体温計には種類がありますが、それほど精密で高価なものは必要ありませんが、中には毎日の体温を記録してくれたり、グラフ化してくれるものもあります。

 ○ 基礎体温表…薬局などで200~300円くらい
○ 筆記用具

・基礎体温を計る手順
(1) 寝る前に、枕元に、婦人体温計、基礎体温表と鉛筆を置いて寝る。
(2) 翌朝、目がさめたら体を動かす前に、布団の中ですぐに体温計を舌の下に挟んで基礎体温を測る。
出来るだけ毎日、同じ時間に測って下さいね。

・基礎体温表の記入方法
○ カレンダーの日付を記入
○ 基礎体温を記入
○ 生理があった日を記入
○ 性交があった日は記入
○ 出血や異常があった日などは、備考欄に記入

基礎体温の点を線で繋いでグラフにすると、

低温期→体温が一度下がる日(陥落日)→高温期→低温期→・・・

といった生理周期が見えてきます。

低温期から高温期に変わる日が、排卵日の目安です。

生理周期が安定していれば、来月からは排卵日がいつ頃になるか、基礎体温表から予測できるようになります。

妊娠しやすいタイミング「排卵日の3日前~1日後」を基礎体温表から予測できるようになりましょう。

※基礎体温表の代わりに、スマートフォンの「生理管理アプリ」も便利です。
「基礎体温 アプリ」で検索するといろいろ出てきますのでチェックしてみてください。

まとめ

基礎体温表は、医師にとっても非常に重要な情報で、あなたの体質や不妊症のタイプなどを判断する材料になります。

不妊検査を受ける場合も、この基礎体温表を持っていくと、検査はより正確に、問診もスムーズになります。

あなたが健康な赤ちゃんを授かるための、大切な第一歩ですので、毎日欠かさずに続けて下さいね。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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