なかなか子供を授かることができなくて、悩んでいませんか?
頭をよぎるのは「不妊」の2文字。
セルフチェックを行って、自分が不妊なのか、違う原因があるのか探ってみましょう。
普段の生活の見直しをすることで、不妊を遠ざける方法が分かるかもしれません。
不妊は「健康的な男女が妊娠を望み、避妊をしないでセックスをしているのに関わらず、1年以上妊娠をしない」場合に定義されています。
不妊は珍しいことではなく誰にでも起こりやすいもので、6組のうち1組のカップルが不妊に悩んでいるそうです。
不妊の原因を知り、どう改善していけば授かりやすい体になるのかを、自分自身で知ることが大切。
まずは、自分が不妊の可能性があるのかどうかセルフチェックを行って、調べていきましょう。
生理不順であっても、排卵がされていれば妊娠することは可能ですが、場合によっては無排卵の状態を引き起こしやすく、妊娠しにくくなることがあります。
いつも決まった日にちに生理が来ないというだけでは、生理不順ではありません。
正常な生理周期は25~38日で、生理期間は3~7日。
ですが、通常の生理周期以外で生理がある場合やまったく生理がこないことを「生理不順」といい、以下に当てはまる場合は生理不順の可能性があります。
・頻発月経…生理周期が24日以下
・稀発月経…生理周期が39日以上
・無月経…3カ月以上生理がない
・過短月経…1~2日で生理が終わる
・過長月経…8日以上生理が続く
・過多月経…経血量が異常に多い、レバーの塊が混じる
・過少月経…経血量が異常に少ない
正常な経血量は生理期間が終わるまでに50~250ml。
生理周期や生理期間の長さ・経血の量を今一度確認してみましょう。
基礎体温とは、朝起きてすぐに測る体温のことです。
女性の体温はホルモンの分泌により体温が変化するので、基礎体温をつけることで排卵の有無・月経の周期をおおまかですが、つかむことができます。
基礎体温表をつけることで自分の体温が一定であるかを目で確かめることができ、また排卵のタイミングをつかみやすくなるため、妊娠への糸口となるのです。
以下の場合は、不順の可能性があるかもしれません。
・排卵まで20日以上かかる
・高温期が短い
・高温期の差が激しい
オリモノは、通常透明ですが、色がつく場合も。
白っぽいときは、老廃物が混ざってなることもあり、ピンクや茶色の場合は血液が混ざっている状態。
月経直前などで、経血が混ざっていることもあります。
薄いピンク・やや茶色のオリモノが排卵後7~10日位に出た場合は、着床出血の可能性がありますが、はやる気持ちを抑えて、月経予定日まで観察しながら待つようにし、妊娠検査薬を使うようにしましょう。
また着床出血である場合は、多く出血するものではありません。
オリモノの状態が、いつもより量が多い・色が濃くなった・ニオイが気になる場合など変化があるときには、必ず婦人科を受診するようにしましょう。
精子は男性の年齢が上がるにつれ、精液の量・精子濃度・総運動精子数・正常形態精子が減少することがわかっていますが、精子の濃度や運動数は変化がないとの報告も。
しかし精液の全体の粘液量は減少することが明らかであるとされ、1度の射精で出る精子は加齢ととも減っていきます。
射精した精液に元気な精子が多く動いてるかが、妊娠させることができるかどうかを知るカギになりますので、なるべく夫婦で病院に行き、精液検査で精子の状態の確認をしましょう。
「長期の禁欲することで、精子の量が増え妊娠しやすい」と思われていましたが、これは誤解であり、古い精子を増やしてしまう原因に。
妊娠に大切なのは精子の量ではなく、精子の質であることが分かっています。
禁欲期間が長く古い精子が増えると、分解されて体内に吸収または尿とともに排出されるのですが、すべての精子がなくなるわけではありません。
古い精子が残った状態で新しい精子が作られることになるので、空の状態での精子生産よりはるかに生産速度は遅くなってしまい、新しい精子より古い精子が増えてしまう原因にもなります。
古い精子は長時間酸化ストレスに晒されることとなり、精子自体だけではなく、精子が作られる細胞にもダメージを与えてしまうことに。
また精子の運動能力が低くなるため、卵子に到達することがむずかしくなったり、受精後の胎児の発育に影響が出る場合や流産をしてしまう確率が高くなってしまいます。
よって、長期間の禁欲は妊娠を成功させるどころか悪影響を及ぼす可能性があるのです。
精子を出す機会を増やすことで、鮮度の良い精子の数を増やし、運動率をアップさせることが分かっています。
・精子量が少ない…禁欲期間は1日が望ましい
・精子量が正常の場合…禁欲期間は7日以内まで
禁欲期間が10日を超えますと、妊娠率が低くなってしまうので注意しましょう。
アルコールは妊娠に影響を及ぼすのか詳しく解明はされていません。
ですが、妊娠中にアルコールを摂取することで胎児に悪影響が出るリスクが高いとされていますので、妊活中からアルコールの摂取を控えるようにしたほうがよいでしょう。
多量の飲酒が続くと心身に大きな影響をもたらす可能性があり、アルコールによる中枢神経を抑制する作用で、男女ともに性機能不全をもたらすという指摘も。
またマウスを用いた研究で、受精する4週間前にタバコに触れさせると悪影響が出るとされ、タバコに含まれる成分に卵子の質の悪化を加速させる作用や卵巣の老化を促す作用があるとされています。
男性側も、造精機能への影響や性機能の低下に密接に関連されているのです。
妊活を機にパートナーと禁酒・禁煙を心がけるようにしましょう。
血の流れが悪いと体を冷やす原因になり、卵巣や子宮に栄養が行き渡らず、卵胞の状態が悪くなってしまうため着床しやすい柔らかい子宮を保てなくなってしまいます。
生活習慣を見直して、体の冷えとともに子宮も温かい状態に保ち、不妊を遠ざけましょう。
お風呂では毎日湯船につかり1日の疲れをしっかりとることが大切。
朝風呂やシャワーだけで済ませる方は多いと思いますが、夜に入浴することで身体を温めるだけではなく安眠効果も期待できるのです。
また普段の生活の中でカイロを活用したり、腹巻や重ね履きした靴下などを活用し、首元・お腹周り・腰回り・足下は特に冷やさない工夫をすることが重要になります。
身体を冷やす冷たい飲み物や食べ物などは避け、身体を冷やさない心がけをするようにしましょう。
精神的なストレスによって、自律神経が崩れると性ホルモンに影響が出て、ホルモンの分泌を低下させることがあります。
ホルモンの分泌に異常が起こることで、女性は排卵が抑制されやすくなり、男性は造精機能が低下するといわれているのです。
不妊に悩む方は、焦りなどからストレスを溜めやすく慢性的なストレス環境になりやすいので、不安を1人で抱え込まず夫婦で話す機会を増やしましょう。
また、適度な運動やバランスのとれた食事、十分な休養をとりストレスを発散させて心身のリラックスを図ることが大切になります。
妊娠したいという焦りから、妊活中はストレスが溜まりやすいもの。
強いストレスは不妊の原因になる可能性もあるので、身体をいたわることが大切です。
男性側の協力も重要となってきますので、まずは夫婦で話し合い可能な範囲で生活習慣の見直しを。
幸せを授かるまで辛い時期かもしれませんが、元気な赤ちゃんを育てるための身体を作る準備期間ですので、不妊を遠ざける少しの工夫で、妊娠しやすい身体作りをしていきましょう。