2017.07.04

タイミング法とは?自分でもできるタイミング法

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1周期あたりの妊娠確率は、健康な男女の場合で20〜25%程度といわれ、単純計算では5〜6周期で9割が妊娠していることになります。
しかし、この妊娠確率は、排卵のタイミングと、卵子と精子の寿命や受精可能時間がしっかり合致していた場合の確率です。

タイミング法で妊娠を成功させるためには、排卵日を正確に予測し、もっとも妊娠しやすいタイミングに合わせて性交することです。
不妊治療を受ける前に、自分で試してみることもできます。

その方法をご紹介しましょう。

◆タイミング法での成功率はどれくらい?

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タイミング法では、1周期あたり20%程度で5〜6周期までの期間で約90%が妊娠するとされていますが、数字で見るほど妊娠確率・成功率は高くはありません。

排卵日と性交のタイミングが合っていなければ、タイミング法の回数だけが増えていくことになり、妊娠成功率は下がります。
妊娠できるタイミングは、排卵日前後の1週間ほど、また排卵日の2日前、前日など、いろいろいわれています。

タイミング法でなかなか妊娠しない方も、卵子と精子の寿命と排卵のタイミングの見極め方をもう一度チェックしてみることが、妊娠成功へと導くステップです。

排卵日の前から膣内に精子が待ち構えている状態にしておき、そこで排卵が起こることが1番妊娠しやすい状態です。

◆理想のタイミングはいつ?

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射精された直後の精子には受精能力がありません。
射精後、5~6時間後から受精可能な運動が出来るようになります。

受精可能な運動ができるのは1日半(36時間)で、卵子は、排卵されてから6~8時間ほどが受精可能な状態となります。
したがって、排卵の6時間以上前には、精子が待ち構えている状態にしておくことが、理想的なタイミングです。

タイミング法を成功させるカギになるのが、排卵日を正しく予測することです。
排卵日を正しく予測するためには基礎体温、おりものの変化、排卵検査薬でのチェックで、医師の指導ではなく、ご自分でチャレンジする場合は、正確を期すためにどれか1つではなく、3つとも行いましょう。

不規則な生活、過労、ストレスなどは精子にも卵子にも、悪影響を与えます。
妊活の第一歩は、生活リズムを整え、規則正しく健康的な生活をすることです。
また、タイミングを見極めることが重視されるため見過ごされそうですが、日ごろから夫婦仲よく、ラブラブモードでいることも、妊活には大切な要素です。

◆タイミング法でおすすめのベストタイミングとは?

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排卵日にタイミングを合わせるといっても、予想排卵日当日だけ性行為をすればいいわけではありません。
予想排卵日の前後で排卵することもあるので、排卵日=排卵時期と考え、排卵日前後の3~4日の間、1日おきぐらいの性行為が、成功率を高めることにつながります。

男性の精子は毎日射精すると濃度が薄まり、次の新しい精子が作られるまで2日間ほど要します。
排卵日前後に毎日性行為を行うよりも、排卵直前と直後に2日ほど空けて行うと、より効果は高まります。

◆タイミング法を試みる回数の目安は?

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タイミング法の成功率は、健康的な男女が1周期で20から25%といわれていますので、4回から5回を目安にこの方法で試してみてください。
5周期以降になると成功率が低くなり、妊娠する可能性はあまり期待できません。

約9割のカップルが5周期までに妊娠していることを考えれば、5周期を過ぎても妊娠しない場合には、病院で指導を受けるか、人工授精や体外受精へのステップアップも検討してみましょう。

タイミング法は、1度で成功する人もいれば、何度もチャレンジしている人もいます。
成功のコツは、何度もチャレンジすることで、排卵日の特定を確実にしていくことです。

◆まとめ

排卵後、卵子が妊娠可能な時間は半日から1日ほどと、想像以上に短いものです。
妊娠を確実にするためには、その短い時間で、精子と卵子が出会う必要があります。

排卵した時にはすでに精子が卵管内で待機しているのが理想的で、排卵日を予測しての性行為を行うことがタイミング法です。
不妊に悩むカップルは、晩婚化の影響もあって増えています。
女性は33歳頃から、卵子の質が低下する老化現象が起き、排卵日前後に性行為した人の内、20代前半の女性が5割以上妊娠するのに対して、30代前半は35%、30代後半は30%と年齢が高くなるにつれて妊娠率は低下しています。

卵子と違って日々生産される精子ですが、35歳以上の男性の精子は若い人に比べ、運動量や精子の量が少なく、男性も加齢とともに成功率が下がっていきます。

不妊治療と同じく、タイミング法も、年齢が若ければ若いほど、成功の可能性が高くなるといえるでしょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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